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Martin B-26 Marauderに関してですが... B-25に比べ、B-26は高速で着陸速度も速く、事故多発...と、良く聞きます(←私だけ?) しかし、着陸速度はともかく、最高速度においては、両者に顕著な差が無いように感じられます 「B-26は(B-25よりも)高速」などという言葉が何故言われるようになったのか、何方か御存じないでしょうか? また、B-25よりも優れた点が何かありましたら、御回答願います。 セミララ |
- 爆装時の速力はB-26の方が速いですね。
馬力荷重の差から、加速力もB-26の方が伸びます。
つまり、B-25の最大速度は空荷で直線を長々と使ってじりじり加速して出るもので、最大速度に達するまでの時間と距離はB-26の方がずっと短く、また荷積みの状態ではその差は更に開くわけです。
また、事故を多発させたのはただでも難しい初期型を不慣れな乗員が操った結果であり、低速時飛行特性を改善した後期型とB-26の特性に合致した適切な訓練プログラムを導入した後は事故率は目に見えて低下しています。
加えて、防御の良さ、加速力の良さから被撃墜も少なく、実際には損耗率(事故、自然消耗も含む)はB-25よりも良く、欧州戦線に展開した米軍各種爆撃機の中でもA-26と並び最小レベルで、作戦従事期間の長さからすれば立派なものかと。
逆にB-25がB-26に確実に優るのは、ドーリットル空襲の使用機に選ばれたことに端的に現れているように、離陸距離と航続力です。
また、ニューギニア・ソロモン方面で多用されたのもこれが理由です。
離陸距離は翼面荷重からして当然のところですね。
航続力もカタログ的にはあまり差がないように見えますが、エンジンの燃費が全く違うので、戦闘出力を使うことが前提になると実際の行動半径にはかなり差がついてしまいます。
まなかじ
- 御回答ありがとうございます
カタログスペックになかなか出てこない部分で、大きな差異があったという事が良く理解できました
パイロットだけが感じられる(B-25よりも)優速という事なのですね
セミララ