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第二次大戦時の操縦桿のボタンに関して質問があります。 機銃の発射ボタンの位置や形状はどのようになっていたのでしょうか? 零戦はスロットルレバーに、隼は操縦桿にあるとは過去ログで見たのですが。 各国の戦闘機や爆撃機も機銃発射ボタンや魚雷発射ボタンは操縦桿に付いていたのでしょうか? 詳しくご存知の方がいましたら、教えて下さい。 よろしくお願いします。 マ弾 |
- まず一式戦の操縦桿には確かにスイッチがついていますが、それは機銃/機関砲の発射スイッチではなく空戦フラップの開閉スイッチです。
では機銃/機関砲発射スイッチはどこにあるかというと、零戦と同じくスロットルレバーに発射柄がついています(二式単戦も同じ)。
しかし、二式複戦や三式戦/五式戦、四式戦の機銃発射スイッチは操縦桿に取り付けられています。
なお、日本海軍機は九六式艦戦から零戦、雷電、紫電/紫電改、烈風の機銃発射スイッチはスロットルレバーに発射柄として取り付けられていますが、月光では操縦桿に発射スイッチが取り付けられており、また三○二空には負傷により左腕を失った森岡寛大尉用に零戦の操縦桿に発射スイッチを取り付けた零戦があったそうです。
因みに、九式艦爆の機銃発射スイッチはスロットルレバーにあり、爆弾投下は機体左舷にあるレバーで行い、艦攻、陸攻、銀河の操縦桿には魚雷投下スイッチが取り付けられていたようです。
ざっと見た限り、P-51、P-47、F6Fといった米国機では操縦桿にトリガー式の機銃発射スイッチと押し込みスイッチ式の爆弾投下スイッチを取り付けているようです。
T216
- 戦闘機等の場合、空戦中は操縦桿とスロットルレバーから手を放せないので、このどちらかについてるのが一般的で、操縦桿の方が多いようです。
また爆撃機の爆弾の場合は爆撃手が乗っている場合は、爆撃手のところに爆弾投下スイッチがあります。
魚雷の場合は操縦席に投下スイッチがあるのが普通です(操縦して狙いをつけるので)一式陸攻の場合は操縦桿にありますが、機種によって場所やスタイルは違うようです。
また爆弾等を機銃とは別のスイッチで投下する場合は別途スイッチがあり、また操縦桿等の引き金に連動する仕組み(この場合は別途切り替えスイッチがある)の機体もあります。
よって一概には言えず、詳しくはマニュアル等を見るしかないかと思われます。
SUDO
- 九七艦攻では操縦席の左前に魚雷投下索の杷柄がありました。
天山では操縦桿の上に魚雷発射釦がありました。〔元艦攻操縦員〕
蒼空
- まず訂正。
誤:森岡寛大尉用に零戦の操縦桿に発射スイッチを取り付けた零戦があった
→正:森岡寛大尉用に操縦桿に発射スイッチを取り付けた零戦があった
誤:九式艦爆の機銃発射スイッチは〜 → 九九式艦爆の機銃発射スイッチは〜
> 3.
失礼しました、仰る通り九七艦攻では操縦席左舷に魚雷投下レバーが、天山では操縦桿に投下スイッチが装備いますね。
T216
- 回答ありがとうございます。
隼もスロットルレバーに付いてたんですね、間違えてました。
海軍はスロットルレバー、陸軍は二式戦以降は操縦桿みたいですね。
どっちが使いやすかったんでしょうかね、
私はゲームに慣れているせいか、操縦桿の方が使いやすい気がします。
写真等が載っているサイトとかあるのでしょうか?
度々の質問ですが、よろしくお願いします。
マ弾
- > どっちが使いやすかったんでしょうか
スロットルレバーに発射柄を取り付けたのは、プロペラ同調のためという面が大きいのではないかと思いますが、操縦桿に発射スイッチがあると押した時に微妙に力の入り方が変わって操縦桿がぶれ、狙ったところに弾が行かないから操縦桿に発射スイッチがない方がいいという判断もあったようです。
但し、1.で挙げた三○二空の森岡大尉用に改修した零戦に他の搭乗員が乗ったところ、発射スイッチ付き操縦桿の使い勝手が良かったことから、他にも数機の零戦に同じ改修を施したそうです。
最も搭乗員の慣れや意識の差もあるでしょうから、どちらが使いやすいかは一概に言えないと思います。
T216
- 実際に操縦したことがありませんから当事者とは異なる印象かもしれませんが、人間の生理的な能力として、問題があるように思います。
両手両足使って頭もぐるぐる回して(射撃の直前はないと思いますが)空戦を行いながら、さらに大多数の搭乗員にとって「利き腕以外」の左腕に精緻な仕事をさせるのはキツイと感じます。
両手に箸を持って、同時に豆つかみするのと似ているという例えは適当なのでしょうか。
ダゴ猫
- >「利き腕以外」の左腕に精緻な仕事をさせるのはキツイと感じます。
航空機の操縦とは異なりますが、オートバイは、両手・両足を使ってバイクを操ります。
これがレースの場合ともなると、両手両足を頻繁に使いバイクを操ります。ギヤチェンジを行うバイクに乗った経験が無い方は、いまいちピント来ないとは思いますが、バイク右手で、前輪ブレーキとスロットルコントロール、左手でクラッチ、右足で後輪ブレーキ、左足でギヤチェンジを行います。
特に、コーナー手前で急減速を行う場合は、上半身は減速Gに耐えつつ体を支えながら、右手でブレーキを掛けつつギヤチェンジに合わせてスロットルを煽り、左手はギヤチェンジに合わせクラッチを切ったり繋いだりします。下半身は、減速Gで体が不安定に成らないように努め、右足で、後輪ブレーキがロックしない程度にブレーキペダルを踏み込みます。左足は、適切なギアへ変速操作を行います(例えば、200km超=>100km前後の速度への減速、ギヤを6速=>3速へ)。コーナーからの加速時には左手は半クラッチの操作が加わります。
乗り手や、バイクによって多少の違いは有りますが、私はこの様に操作していました。
利き腕以外の左腕でも、字を書く等の細かい作業でなければレバー操作は問題なく行えます。発射スイッチが、右手でも左手でも慣れれば問題ないと思います。
RS125
- >8
確かに、例えば現代の戦闘機はスロットルレバーにもびっしりスイッチの類が並んでおりますし、もっと身近なところでは子供たちの使うテレビゲームの操作パットはやはり両手の複数の指で同時に異なる動きを求められるものもありますね。
様々な機能を盛り込むと、当然入力系は煩雑な操作を必要とし、それなりのスキルを求められるのはやむをえないと思いますが、昭和10年代当時のどちらかといえばプリミティブな(言葉が悪いでしょうか)操作系にしてはキツイかな、と感じたまでです。ご意見ありがとうございました。
因みに、小生も10年程前までXLやDTを愛車としておりました。
ダゴ猫