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テレビニュースを見ていると,イラク戦争の時に空母から発艦した F/A-18 は皆, 発艦後すぐに左旋回しているようですが,何か理由があるのでしょうか? たまたま空母の航行方向から見てイラクが左側に位置していたのでしょうか。或いは, 右旋回でも直進でもなく必ず左旋回するというふうに発艦シークェンスが 決められているのでしょうか。 Navier-Stokes Eq. |
- 私のHP、5-4と13-5をご一読ください。参考になると思います。
海軍での「誘導コース」は原則左回りでした。理由は知りません。
そのように教育されました。
米軍の「着艦アプローチ」も左回りが基準のようです。
イラクの方向とは関係ないと思います。
http://www.warbirds.jp/senri/
蒼空
- 万が一発艦に失敗して落っこちてしまった場合、機体及び脱出した乗員が後からくる空母に踏み潰されないよう離陸後は旋回に移るので、直進することは通常はありません。ただ、なぜ左かは存知ません。
アナーキャ
- 曲がる理由は2の人の書いてるとおりですが、
米海軍ジェットの空母発鑑映像をいろいろ見ると
右に曲がってる場合もあるので、特に方向は決まっていないようですね。
名無しさん
- 出典は忘れましたが、以前、発艦後、空母上空で旋回しながら編隊を組む、と言うのを読んだことが有ります。
他の方が書かれているように「>必ず左旋回するというふうに発艦シークェンスが決められている」と云うのが正解でしょう。
8bd
- 回答ありがとうございました。
>2
便乗質問ですみませんが,太平洋戦争での日米の艦載機も離陸後ただちに
旋回していたのでしょうか? もしご存じでしたら教えて頂けませんでしょうか。
Navier-Stokes Eq.
- ↑「離陸」と書いたのは「発艦」の書き間違いです。訂正します。
Navier-Stokes Eq.
- 5>海軍では「誘導コース」と言って、離着陸の際一定のコースを飛びます。中練
・実用機そして「着艦訓練」と進みますが、「誘導コース」の基本は同じです。
「着艦指導灯」は母艦の左舷にセットされています。だから、「着艦指導灯」が
見易いようにコースは左回りです。陸上基地の訓練でも、「定着」「夜間飛行」
の場合は「着陸指導灯」が母艦を想定して左側にセットされます。だから「誘導
コース」は左回りでした。昼間では基地の状態で右回りもありました。
私のHPをご覧になれば、理解頂けると思います。
蒼空
- > 5.
やや余談ですが。
戦時中に撮影された映画「雷撃隊出動」に瑞鶴から発艦する九七艦攻から撮影した空撮部分(資料映像として頻繁に使われるかなり有名な映像です)があります。
その映像を見ると、下方で艦首を真っ直ぐ見せていた瑞鶴が九七艦攻が上昇していくにつれ徐々に左舷を向けて行く、即ち離艦後に九七艦攻が左旋回しつつ上昇していることが確認できます。
T216
- >2 すみませんが手持ちの資料では明確な回答ができません。
よって推測で少し書かせていただきます。
発艦後、旋回に移るのは先に述べた理由のほか、後続機が先発機の気流の乱れに巻き込まれないようにする、という目的もあります。
(空母は前進してますので、曲がってしまえば後続機に影響はない)
このため、大戦期ぐらいからすでに旋回飛行をしていた可能性は高いと思います。
非力なレシプロ機が発艦直後に旋回に移ったらいきなり高度を失いそうですが、
多少沈んでも、あのくらいの高度なら地面効果が発生するはずですので、なんとかなったのではないでしょうか。
あくまで推論ですので、詳しいことをご存知の方がありましたらご指摘ください。
アナーキャ
- ↑失礼、>5ですね
アナーキャ
- 筋違いの意見とは思ったものの、RCマニアの経験から一言。
ご存じの通りRC機のほとんどはプロペラ機なわけですが、
離陸のあと、旋回方向を左にとる方が多いです。
その理由は2つ。
・右利きにとって左旋回の方が心理的に楽です。(自転車で右と左に曲がる時を考えてください)
・離陸時はただでさえパワーを一杯に入れて余裕がない状態。普通プロペラは前から見て左回転になるので左旋回速度の方が速いのです。
これはゼロ戦や隼などのテスト飛行でも実証されています。
脱線
着陸時にオーバーランしそうになって慌ててフラップON、パワー一杯にした時、翼面過重の大きいプロペラ機はどんな挙動を示すと思いますか?
答えは左クィックロールに入って制御不能になり、ほとんどの場合墜落します。
プロペラを回転させている機体を上に向けると90度遅れた方向に力が働きます。
つまり急激な左旋回に入って失速してしまうわけです。
1GB
- 初期の航空発動機には逆回転するものもそれなりに多かったのですが、それにしても第一次世界大戦前にはすでに左旋回一辺倒で教育が行われていたという事実もあり、正直いってプロペラの回転との関係はよくわかりません。
片
- おまけ話を一つ。珊瑚海海戦で日本の攻撃機が「ヨークタウン」に誤着艦し損ねてますが、「ヨークタウン」の砲術長は連続して着艦に失敗した機体が全て右にひねって離脱するのを見て、「こいつらは日本機だ!」と判断、「着艦準備中の機体は友軍機では無い」と指示すると共に、「総員斬り込み隊に備えーっ!」と帆船時代以来の命令を下したそうな。
大塚好古
- 再度の質問にもご回答いただき,ありがとうございました。
知らなかった情報がたくさん聞けて嬉しかったです。
Navier-Stokes Eq.