ブームの先端や側面にダクトがあるのがわかりますでしょうか？
これが所謂ノーターと呼ばれる機構です。

テイルローター（に相当する部分）を内部に収めて、風だけを尾部から噴出してカウンタートルクを発生させています。

ただしフォネストロン方式やテイルローター方式より効率が悪いのが難点です。
センパーファイ

　テイルブーム側面からの吹出しが直接推力としてメインローターの反力に対抗しているわけではありません。
　メインローターが上から見て反時計回り（＝反力は時計回り・テイルブームは左に振られる）ならば、テイルブームの右側面には下向きにスリットが切ってあり、ここから空気が吹き出します。ここにメインローターからの吹き降ろし（ダウンウォッシュ）が当たると、テイルブームの右側では気流が加速され、左側ではテイルブーム表面の摩擦のために気流が減速されます。するとテイルブーム周辺の気流は全体として左向きに加速されますので、その反動で右向きの力が生じてローター反力に対抗します。
　以上のように、メインローターからの気流を利用してローター反力を打ち消すようになっていますので、メインローターの出力〜ピッチ〜風量の増減に対して自然に方向安定が保たれるため、ペダル操作の頻度が少なくてすむという利点があります。
Schump

>2
　「テイルブーム周辺の気流は全体として左向きに加速」よりは「…左向きに偏向」と書いたほうがよかったかにゃ。

　ついでに。日本で見られるヘリのチームアクロとしては、ロビンソンR22を２〜３機使用しているアルファフライトチームという民間のチームがあります。ツインリンクもてぎのモータースポーツイベントの前座や各地の航空祭で演技を披露することがありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
Schump

＞ヘリのアクロチーム
　陸上自衛隊のデモチームとして明野レインボー、レインボーコブラ、スカイホーネット等のパートタイムのチームが挙げられます、ＯＨ−６Ｄの編成がほとんどですが、明野レインボーは最近ＡＨ−１ＳやＯＨ−１を編成に加え、アクロを行います。
ｏｏｉ

＞ヘリのアクロチーム
サンフランシスコ界隈のエアショウ常連、ショウコプターズを紹介しておきます。
http://www.showcopters.com
ささき

＞ヘリのアクロチーム
英国のちっとも青くない青い奴も紹介しまょう。
http://www.deltaweb.co.uk/eagles/index.htm
中村

丁寧な回答有り難うございます。アメリカ軍も、サンダ-バーズやブルーズみたいなヘリのアクロチームを作れば良いのに・・・まあ納税者対策だから余りニーズが無いのかな
まさのり

＞7.
米国陸軍は「納税者対策(こちらの言葉で言えば Public relationship strategy)」として、NASCAR や NHRA にオフィシャルスポンサーのレーシングチームを出しています(しかも、かなりの好成績を挙げている強豪だそうです)。
http://www.goarmy.com/racing/index.jsp
ささき

＞ヘリのアクロチーム
ショウコプターズは見たことがありますが、小型ヘリがスモークを出しながら飛ぶと、なんだか農薬散布に見えてしまいました。それと、何が高度な技なのか今一分からないのが、ヘリのアクロチームが少ない理由の一つかもしれません。
富士見町

AH64とガゼルで模擬空戦でもやれば良いかも（笑い）ネタがバレバレかな
まさのり