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「日本陸軍航空隊の基本訓練では、上側方の接敵は通常左旋回で降下突進するが、欧米の基本訓練では、大体右旋回で降下突進する」との意味の戦記を読みました。 著者は、「左旋回で降下突進が有利である」と書かれていますが具体的な理由は書いておられません。 両攻撃法には、どの様な有利、不利が有るのでしょうか? 宜しく御教示のほど御願いいたします。 roht |
- 一般的なエンジンでは、単機や対称形編隊ならカウンタートルクに逆らわない左旋回が容易でしょうが、欧米で先に採用された"finger four formation"では右旋回のほうが機動し易いように見えますね。
APOC
- 推論を含みますが。枢軸国側はドイツ機は燃料噴射式、日本機はサブGやマイナスGでも能力低下の少ない中島製気化器を装備していましたのでどちらもGの変化には余り左右されません。
一方の連合国側機のエンジンは、エンジン回転方向に起因する急激な左横転からの降下はGの変化量が過大で、燃料が途絶したり逆に燃料で気化器が溢れたり、エンジン不調になることもあったと伝えられています。
そのあたりが理由ではないでしょうか。
シンクレア
- >2
ロールスロイスのエンジンではマーリン45系から対策されているようですが。
元小学生
- >2
中島製気化器の話は対零戦戦術で「零戦に追われたら(零戦の発動機がマイナスGで止まるのを狙って)出来る限りマイナスGをかける形にして降下して逃げろ」と言われていることからみて、些か疑問があるのですが。
またこの戦術を取れると言うことは、米軍機に対するマイナスGの影響が日本機より大きかったとも思えないのですが、実際は如何なものなのでしょうか。
大塚好古
- 皆様、有難うございました。メカニックな事だったのですね。残念ながらメカには音痴なもので(笑)、でも大意は理解出来たように思います。
自分としては、操縦桿を体幹側に倒す(押す)のか、対外側に倒す(引く)のか等、人間工学的な理由かと考えていましたので(どちらが迅速に微妙に操作できるか?等)やっぱり質問させていただいてよかったです。有難うございました。
roht
- うんと余談ですが、かつては日本陸軍機は左旋回しかできませんでした。
はじめて右旋回した操縦士は、周囲から相当に驚かれたようです。
「飛行機とは右にも曲がれるものだったのか」と。
片