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初歩的な質問で申し訳ありませんがお赦しください。 とある戦記コミックで以下の会話がありました。 (上空で「飛燕」とP51の模擬戦闘実施中) 「見たまえ、どうやっても三式はP51に勝てん。相手が一流パイロットなら『疾風』でも勝てん!」 「では、もしP51Dが来たら・・・」 「キ−100だ!」 「五式戦ですか・・・。あれは三式の発動機を空冷に転換しただけです。三式で勝てないのなら同じことでは?」 「いや、全く違う戦闘機に変わっている。マスタングには相性がいいぞ」 この会話で述べられている内容は正しいのでしょうか?誤っているとすれば何処でしょうか? 宜しくお願い致します。 Ranchan |
- 「世界の傑作機」に載っている 244 戦隊の生野文介元大尉の回想です。
「…とにかく絶対的に信頼できるエンジンでしょう。いくら無理して使っても安心できる。その点、楽になりましたね。そして旋回性能も非常にいいわけです。」
「三式戦(丙型)は翼に 20mm を2門装備しているものですから、旋回戦闘に入ると失速する傾向がある。3式戦は旋回戦闘はあまり得意じゃなくてどちらかといいますと、一撃かけて離脱して、また接敵するという、いわゆる一撃離脱戦法の戦闘機ですね。グルグルまわるには、あまり適していなかった」
「ところが5式戦になりましたら、胴体が 20mm でしょう。それで旋回性能が非常にいい。当時としては、本当に傑作機だと思いましたね。」
(3式と5式の速度差を尋ねられ)「そう感ずるほどの速度差じゃなかったと思います。その替わり上昇力が良くなった。」
(P-51 8 機に対し単機で挑み乱戦となった回想について)「5式戦だと、P-51 に撃墜される心配は)ないですね、もう絶対に自信がありました。」
おそらく、こういった元搭乗員の回想を元に創造された会話でしょう。ただしこういった回想におけるエンジンの信頼性、上昇力や旋回性の話は三式戦丙型を基準にした相対的なもので、必ずしも額面どおりに受け取れるとは限りません。
ささき
- 陸軍戦闘機操縦者が三戦、四戦、キ100の比較談義をすること自体が妙にマニアックで現実感に乏しいという問題は別として、P-51に三戦では勝てないがキ100なら何とかなるという会話はあっても不思議ではないと思います。「乗ったことは無いがあれはいいと聞いた」と話す方もいますし、確かに当時キ100にはそのような期待が込めれられています。
しかし実力としては「世界の傑作機」No.23にある「勝ち難いけれど負けることも無かったでしょう。・・・・うまく行くと墜とせる。ぜんぜん墜とせないことはない。」との回想がキ100の実力を的確に表現しているように思います。
BUN
- ちなみにマンガのラストで主人公はキ100でP51を撃墜しますが、原作のノンフィクションでは撃墜未確認です。
原作もお読みになってはいかがでしょうか。(もう読んだ?)
strafe
- 皆様ご回答有難うございます。
P51に対し「飛燕」では全く歯が立たないが、五式戦なら互角の戦闘は無理でもまだ「飛燕」よりは期待できる・・・といったところですか。
P51と互角(または優位)というわけではなかったようですね。
>3
あらら、どのマンガの台詞かご存知でしたか・・・。
お察しと思いますが「鉄脚のエース 檜与平大尉」です。
ぢつは原作は存じませんので読んだことはございません。( ̄▽ ̄;
宜しければご教示いただけましたら幸いです。
Ranchan
- > 4.
ご本人の名前で検索すれば比較的簡単に分かると思いますが…「つばさの血戦」です。
T216
- >5
ご教示有難うございます。
「檜与平」で検索したのですがビデオの案内と違う本しか引っ掛かりませんでしたもので・・・(T^T)9
nifty検索ではなく、ググらないとだめだったのかなあ・・・と思っております。
Ranchan
- てゆうかマンガの注釈に原作の表示が・・・
strafe
- >7
無いようなのですが・・・。
Ranchan