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航空機関係とは言えないかもしれませんが、気になるので知っておられる方教えて下さい。 航空機のシュミレーターを使った場合、普通の人は何でもないが、本物の操縦者は体が動かないのに違和感を受け、飛行機酔い?になるという噂を聞いたのですが、実際の所どうなのでしょうか。訓練時にシュミレーターを使っているのだから慣れているような気もするのですが。 元三 |
- シミュレータ(Smulater)ですね。加藤寛一郎著「飛行の真髄」から抜粋します。
『着陸後、小田康夫氏から聞いた話を記しておく。戦闘機パイロットは速い動きに馴れている。それがシミュレータで飛ぶときのトラブルになるという。戦闘機シミュレータは外界だけが動く。コクピットは動かない。動きが速すぎて機械では模倣できないからである。シミュレータで飛ぶとき、動きが速くなると(例えば急ロールをすると)パイロットは無意識に横方向からの力を予測する。しかしシミュレータではそういう力は発生しない。すると目から入る情報と身体が予測した感覚が一致しない。混乱が起こる。しばしばバーティゴ(空間失調症)に陥るという。』
ということで、激しいマニューバーを行うときのGに対する感覚が異なるために違和感を感じるようです。民間パイロットの場合、シミュレータによる訓練の殆どは計器飛行に費やされるため、このような感覚を持つ人は少ないと思います。
ささき
- かなり違うとは思いますが、バイクの操縦とバイクゲームでは、かなり感覚が違って、気持ち悪いというか、うまく操縦できません。
バイクは常にGを感じながら操縦するのに対して、ゲームではGが無いからだと思います。
コーナーでの力の入れ方が逆ですから。
kazz
- とあるテストパイロットの方がご自身のサイトで語るところによれば
「(モーションがないので)実機とはやや異なるだが熱中すればほとんど飛行状態と同じ」
と語っておられます。
Qwerty
- 本格的なシミュレーターには、6軸モーションの動揺模擬装置が付いている物が有ります。
もちろん継続的に高Gを掛けたりは出来ませんが、モーションを体感させる一助になります。
下記のサイトに元ブルーインパルス原田実氏のシミュレータについての公演が掲載されており、動揺模擬装置の得失についても言及されています。
http://homepage1.nifty.com/koyama_s/KASM_volunteer/ohanasi/003/harada.html
グリーネマイヤ智久
- 色々有難うございます。とても勉強になります。
元三
- kazzさんと同じく、バイクの方の話になるのですが、教習所でヘルメットマウントタイプの視覚投影装置使ったシミュがありました。
実技で実車に慣れていくほど、シミュ終わったらみんな顔蒼くなってましたね……自分もですが。
シミュの画像そのものはよくできていて、HMDなので首振りなどにも対応するのですが、Gが掛からずそこで空間失調してしまうようです。
グライダーは、同乗の形で乗ったことがあるのですが、その後フライトシミュやっても酔いませんでした。
やはり「身体と感覚の慣れ(ズレ)」の問題かと思われます。
むすにゃ