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星型エンジンには、単列、複列および4列のものがありますが、英国の1例を除いて、何故か3列のものがありません。 米軍は、第二次大戦の終了時には複列で2800馬力のエンジンを実用化しており、その後はジェットエンジンに移行していったものと考えておりますが、もしジェットエンジンの開発が史実より遅れていたとしたら、3列の星型エンジンの開発に向かったものと考えても良いのでしょうか? また、日本においては、そのような構想は無かったのでしょうか? 排気量的には1.5倍となり、120度ずつ回転できるのでバランスも悪くはないのでは?・・・、等と考えております。3列化に対する大きな障害はあるのでしょうか? 工兵隊? |
- アメリカには立派な4列星型(複列X2)28気筒の実用発動機がありますが・・・。
まなかじ
- まなかじ 様
紛らわしい質問文になってしまったことをお詫び申し上げます。
B−36のエンジンにつきましては、承知いたしております。
3行目以降の質問文につきましては、私の頭の中では戦闘機のエンジンとしての3列星型エンジンに対する思いで一杯でした。
R−4360では大き過ぎて、とても戦闘機には無理のような気が・・・。
工兵隊?
- リパブリックXP-72、グッドイヤーF2G、ボーイングF8B
はR-4360を搭載しています。
アロヲ
- アロヲ 様
時間的にF8Bしか調べられませんでしたが、R−4360を搭載して3機が造られたようですね。
情報、有難うございました。
然しこれでは、栄や誉の3列化程度ではとても追いつかず、日本としては富岳用に構想されたエンジンを完成し、烈風改and改にでも搭載しないと追いつきませんね。
吃驚でした。
工兵隊?
- 多列化・多気筒化すると冷却不良、振動発生、強度不足、燃料分配不良などの問題が考えられますね。栄や誉を3列化すると言っても殆どエンジン全体を再設計する必要があり、共通パーツはシリンダライナーとピストンヘッドくらいしか残らないのではないかと思います。
単列9気筒エンジンを前後につなげて18気筒エンジンを作る計画は世界中にあり、多くは失敗して途中で放棄されたか、完成したモノは結局殆ど新設計となって原型を留めていなかったという事実もありますし。
>もしジェットエンジンの開発が史実より遅れていたとしたら、3列の星型エンジンの開発に向かったものと考えても良いのでしょうか?
試作に終わった「夢のエンジン」の数々を見ていると、7×3や9×3を飛び越してH型24(直6×4バンク)や星型24(直4×6バンク)、星型28(星7×4列)などへ行きそうな気がします。
ささき
- 手持ちの資料によりますと、航空機用として開発はされたけれどもいずれにも搭載されなかったエンジンとして、ライカミングXR-7755というのがあります。
重量3.2トン 127.2リッター 4列×9気筒=36気筒 液冷の4気筒が9つのバンクになったような外観です。(当然ですが中身は星型が4列)
空冷で全部の気筒を適当に冷却しようとすると、2列にして後列の気筒を前列の間に入れるという方法はうまくいくのですが、3列にするとR-4360のような極めて良く考えられた方法しかなく、重量の点で不利を承知で液冷にするなら更に馬力競争で有利な4列に走るのだと思います。
しかも3列や4列で実用的なエンジンを作ることができる(材質や加工方法、応力・熱といった知識などの)技術力があれば初期のジェットエンジンが作ることができないわけもなく・・・。というのが実情ではないかと思います。
シンクレア
- レスを頂いた各氏 様
丁寧に教えて頂きまして有り難うございました。
工兵隊?