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日本軍の戦闘機の図鑑のようなものを見ると、99式艦上爆撃機の全備重量は3650キログラムとなっていますが、これは、この重量で空母から普通に発艦出来るということでしょうか。 また、最大速度28ノットの空母から、99式艦上爆撃機が全備重量で空母から発艦するためには、何メートルくらいの滑走路がいるでしょうか。 弘田 |
- それは正規全備ですね。過荷重だと3890kgにまでなります。
離艦距離の要求は正規全備で出されているはずです。
片
- つまり、正規全備重量の状態では合成風速何メートルのとき、何メートルで離艦できる機体を作りなさい、と要求されて設計されている、ということです。もちろん、量産機では試作機よりも多少重量増加がありますが。
片
- 彗星という艦上爆撃機は、翼の下に、増加燃料タンクを提げています。
99式艦上爆撃機も、翼の下に、60キロ爆弾を搭載できるのだから、ちょっと改造したら、燃料タンクを下げることは出来るのではないでしょうか。
弘田
- 下げられるでしょうけれど、その上燃料満載で爆装しようというのは欲張りすぎるでしょう。そして、かなり翼端に近く無理のかかる両翼下ハードポイントに150立増槽を振り分けるくらいなら、胴体下に300立を吊るす方がよい。これは実例があります。
片
- 目安として、今月(2004/12月号)の歴史群像に空母運用で翔鶴型の例が出ていますよ。
キック
- 飛行機の図鑑によると、99式艦上爆撃機の自重は2400キロとなっていました。で、全備重量が3650キロなので、単純計算をすると、1250キロ積めるということですよね。
僕なりにざっと計算をしてみると、
乗員2名で、100×2=200キロ
後部機銃の銃弾、5(マガジン)×8=40キロ
前部の機銃弾 60キロ
爆弾250キロ
潤滑油50キロ
で、合計すると、600キロになります。
もう少し、機銃弾は重いかもしれませんね。間違っていたら、ごめんなさい。
ってことは、まだ650キロくらい積めるのではないでしょうか。
正規で燃料は、そんなに積んでいないと思うので、まだまだ積もうと思えば、余裕があったのではないでしょうか。
増加の燃料タンクは積めないのでしょうか。
間違ってたら、ごめんなさい。
弘田
- >9
九九艦爆の機内タンク容量は1000リッタあるんですがな。
SUDO
- > 6.
通常「自重」には搭乗員、ガソリン、潤滑油の他に機銃及び弾薬、爆弾、無線機、酸素ボンベ、落下傘等の重量も含まれませんので、その試算だとガソリンと無線機、酸素ボンベなどが足りません(他の細かい数字もアレだと思いますが)。
簡単に試算してみると、翼内タンク満載、潤滑油80%搭載、機銃フル装備(弾薬含む)、二十五番爆弾1発搭載、無線機及び酸素ボンベ搭載とすると、正規全備の重量とほぼ等しくなるようです。
因みに、正規全備の状態に加えて、潤滑油タンクを含む機内燃料タンク満載とし、翼下に三番爆弾2発を搭載すると、過荷重の重量とほぼ等しくなるようです。
T216
- 「正規全備重量」も「過荷重全備重量」も、おおよそこれくらい積める、という目安ではなく、中身の配分が決まった数字なんです。
ですから、余計に何かを装備しようとするならば、その中の何かと引き換えにしなければなりません。
単純にいうと、吊るせるのは300キロちょっとぐらい。その中身は、「胴体下爆弾250キロ」か、「翼下爆弾合計240キロ」か、「胴体下増槽300リットル」か、そのどれかを選択する、ということになります。
片
- なるほど。ありがとうございます。
弘田