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4627 議論ボードに書き込んでしまったんですが、第二次世界大戦中の戦闘機の横転速度ってわかりますか?


p.p

  1. "fighter roll rate" でグーグル攻撃。
    http://home.att.net/~C.C.Jordan/Shilling2.html

    Compare this to the P-40's 355 mph, and he the maximum allowable dive speed of 480 mph, (occasionally our pilots dove as fast as 510 mph) 130 mph faster than the Zero. The P-40's roll rate at 260 mph was 96 degrees per second, three times that of the Zero's mere 35 degrees at the same speed.

    P-40 は 260mph(418Km/h) で 96 度/秒、零戦(21 型?)は同速で 35 度/秒と記されています。

    http://www.rdrop.com/users/hoofj/wbroll.htm
    こっちはフライトシミュレータのデータなので、参考までに。250mph 時は P-40E が 360/3.6=100 度/秒、A6M2 が 52 度/秒となっており、上記の記述とある程度は近似しています。速い側では Fw190D が 400Km/h 時で 133 度/秒、P-38L が 480Km/h 時 157 度/秒というデータになっています。

    ささき

  2.  そこらのデータのタネと思われるNACAが出したデータを置いておきますね。

    http://homepage1.nifty.com/HARPOON/Rollrate.gif

    >1

     P-38のエルロンブースター無しは軍データでは100-150mphの低速域だと最低30度前後/sec、最大は約300mphでの77度/secなんだけど、ブースター付きはホントにそんなにロール率上がるんでしょうか…。


    大塚好古

  3.  やや余談ですが。
     空技廠でテストパイロットをしていた岡崎正喜氏によると、感覚的なものだが零戦で360度横転を行うには3秒程度必要とのことです。
     1.の表で見ると、三二型や五二型は150mphで3秒ちょっとかかるようですから、岡崎氏の感覚はかなり正しいようです。
     岡崎氏は十四試局戦(J2M1)にも試乗したことがあるそうで、160kt(≒296q/h≒184mph)で360度横転を行ったところ2秒くらいしかかからなかった(横転が速すぎて当て舵を当てるのが遅れ、40度ほど回りすぎてしまったとか)とのことです。
     以上のことから、十四試局戦は少なくとも300q/hで130度/秒前後の横転速度を発揮できたと推定されます(量産型の雷電とはかなり条件が違うので参考程度にしかなりませんが)。
    T216

  4. >2. ありがとうございます。このチャートの存在は知っていたのですが、ネット検索で探し出せませんでした。

    ところで便乗質問になりますが、主翼端を切って横転率の向上した零戦 32 型では「宙返り頂点でのひねりが困難になった」等、翼端失速特性の悪化?に伴う現象が報告されていますが、スピットファイヤの LF 翼ではそのような現象は起きなかったのでしょうか。
    ささき

  5. >4

     スピットの場合切断翼は「低高度では旋回性能が若干悪化した以外特に問題は無かった」、とプライス先生は言ってますが、パイロットによってはこれで若干失速特性が悪化したみたいなことを手記に書いている人も居ますので、何かしらの影響はあった様に思えます。ただこれは実戦で問題になるほどのものでは無かったようです。
    大塚好古

  6. >5. ありがとうございました。
    ささき

  7. Planes of fameのzeroの横転しているムービーを見ましたがたしかに3秒強ほどでした。
    ただ全速で回転しているようには見えませんでした。(少なくとも全速力時の横転ではありませんでした。)
    magics

  8. 速度によって随分変わるようですね。1995年の龍ヶ崎では最初の日だけだったのかも知れませんが、肉迫するP51を鋭いロールでかわして後ろをとるという、夢にまで見たシーンを目の当たりにしました。正に一瞬の早業で、会場は一時どよめきと溜息の混沌に支配されていました。2秒そこそこにしか感じられませんでしたが、当日のビデオをお持ちの方に計測をおねがいできないでしょうか。
    APOC

  9. >7&8
     零戦52型は21型に比してかなりロール性能が改善されており、低速ならばF4FやF6Fに近いぐらいになってます。
    SUDO

  10. SUDOさん、いつもすみません。
    あの日以来、私はすっかり短翼零戦の信奉者です。
    APOC

  11. 「零戦パーフェクトガイド」に零戦52型は290km/h以下で、切断翼型のスピットと同等とあります。
    2で紹介されているグラフと合わせると、この速度では、140度/秒位出ていると解して良いのでしょうか?
    mikey

  12. >11

     テストに当たったエゲレスのテストパイロットは、その速度域以下なら
    シーファイア切断型とロール率は同等と言ってますので、基本的に
    その程度かやや落ちる程度のロール性能は出ていたと見て良いと思います。
    仮に140度/secとした場合、360度ロールに約2.65秒かかる勘定ですから、
    上に記載されている150mph(ノットとすれば約280km/h)で3秒前後と言う
    話とも特に矛盾しませんし。
    大塚好古

  13. >12
    ありがとうございます。
    mikey


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