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某提示版に書いてあったのですが、日本はF−15等なんぞより対空ミサイル搭載の安価な鈍足軽量機(モーターグライダー等のレシプロ機)を大量に量産し防空すれば高価な現代機をも圧倒しえる。といったことが書かれていたのですがこれは可能なのでしょうか? 八報 |
- 別途超高性能なAWACSやAEW/Cに加えて固定・移動地上電探等で空域を完全カバーでき、更には此等と戦闘指揮所および各戦闘機の間に緊密強靭で大容量のデータリンクシステムが構築されており、また指揮所に全般状況のみならず微細な戦闘状況に至るほぼ全ての事象を掌握して適切に各航空機を必要な空域に先回りさせるべく指示を下せる戦闘情報処理装置があるのなら、現有のものを圧倒する可能性が皆無ではないかもしれないという事を否定することは出来ないかもしれません。
ただ、それが現有のものより安く同等以上の防空能力と生残性と信頼性を提供するものであるかと問われたら、日本の場合は否であろうと理解するのは、義務教育を終えている程度の知力と学力があれば難しい事ではないと思われます。
SUDO
- アメリカでは 1950 年代に似たようなことを考え、防空力を「無人戦闘機」こと IM-99 BOMARC 地対空ミサイルとレーダー網に委ねようとしたことがあります(これには戦闘機/爆撃機の超音速化による空中戦否定論や、核弾頭対空ミサイルへの過剰な期待も加わっていますが)。
ささき
- 基本は1.のとおりですので、私は裏側から。
鈍足ミサイル母機は、現場急行能力のなさを以下の能力で補完する必要があります。
1)ミサイルの射程
長射程ミサイルはそれだけ大型化しますので、母機も「軽量」ではすまなくなります。
2)1に見合うだけの自前のレーダーの能力
AWACS/GCIからスレイブされるにしても、発射諸元を自機との関係において再処理してミサイルに伝達する能力は必要です。よってこれらを積む機体が「安価」「軽量」で済むとは思われません。
3)撃ち漏らし処理手段としての格闘戦の代替
これはミサイルを多めに積んでつるべ打ちにすることで解決することになるでしょうから、やはり搭載量の増大による機体の大型化を招きます。
4)特定空域に時間内に送り込めるミサイルの数の確保
これは単機の搭載ミサイル数だけではなく、機体の数そのものも増加させることになります(搭載ミサイルの射程が短ければ余計に)。また、ローテーションの隙間を狙われないようにするためには、長時間滞空性能が必要で、これまた大型化・複雑化を招きます。
さらにいえば、大型鈍足なるがゆえに撃墜されやすいことから、予備機(+その運用に必要な人員)を多く置く必要もあるでしょうから、たとえ機体の単価を現在の戦闘機と同等以下に抑えたところで、地上からの支援や人的資源を含めた防空システム全体としての価格が安く上がるとは考えにくいのです。
Schump
- 無人戦闘機に関しては、ノースロップグラマンが開発契約を結んでいます。この機の主たる任務は敵の航空防御の制圧、高精度攻撃、電子的攻撃、敵防空圏最深部への監視となっていて、主任務には敵戦闘機の迎撃は含まれていません。
コストを安く抑えると言うよりは、危険性の高い任務からパイロットを守ることが主眼のようです。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040402301.html
記事を読む限りでは、無人機に関しては将来的にはいろいろな使われ方がされる可能性はあるでしょうが、現時点では可能性を探っている段階です。将来的には安価な無人ミサイルプラットフォームが出現する可能性もないとは言えないが、あるとも言えない、との程度でしょうか。
富士見町
- >3
これらの問題って地上から対空ミサイルを発射することにすれば全部解決しますね。
こっちの方が全く新しいシステムなんか作るより現実的でしょう。
36軍曹
- >5. 先制攻撃に耐え、電波妨害にも負けず、敵味方を確実に識別し、デコイにも騙されたりせず、次弾発射が迅速にでき予備ミサイルのストックも欠かさないSAMサイトを防空エリア沿いにビッシリ建設できるなら、その通りだと思います。
ささき
- >6
それらの問題は航空機から発射する対空ミサイルでも同じことですよね。
ですから私は同じミサイルを使う防空をするなら地上から発射する対空ミサイルによる方が現実的だと思うのですが。
36軍曹
- >7. 要するに適材適所という事だと思います。
ささき
- >7
どちらにしろ、ALLミサイルであるとか極端な話になるのであれば「現実的」な度合いなんてのは「五十歩百歩」な話「与太話のレベル」と考えて良いんじゃないでしょうかね。
ooi
- >>36軍曹氏
全てにおいてパーフェクトなものなぞ存在し得ないのです。貴方が推してやまない地上発射型ミサイルサイトの構築にも長所と短所があり、この話題の底にある空中低速ミサイル発射プラットフォームにも長所と短所があります。その辺を理解し得ないで単に現実的だの言い切る方がよっぽど問題でしょうな。貴方はステキポイントだけ見て物事を考えすぎです。飾りであっても軍曹と名乗るからにはそれなりの言動を今後期待したいところです。普通ならば可能性と効果を前提に物事を語るものべき性質のものですから。
ま。それはそれとして今のスレッドの内容に対してだけ言うと、低速中プラットフォームの長所として、1)対処タイムラグが短い。2)空中線の出力が小さくできる。3)ある程度動的に防衛網の厚さを変えられる。という3点が主にありますが、欠点として、1)機動力が高くないため容易に対処されやすい(相手にとっては予め位置が確定されやすく、対処しやすいとなれば尚更)。2)空中プラットフォームであるため常にペイロード不足が生じ、結果戦闘継続性に難が出てくる領域がある。3)オンステージ機の3倍以上の機体数をもって哨戒につかないと24時間監視が不可能(もしくは非常に多くのワークロードを必要とする)。護衛機も同様である。程度のスタディが可能です。つまり、空中迎撃網と地上迎撃網の短所をそのままもってきたような状態になることが必死になります。
sorya
- 念のために言及しておくと、攻者側には戦場及び開戦日時を守備側以上の自由度をもって決められるという一点をもって、守備側は第一撃を確実にその身に受けます。こればかりは防ぐことができません。完全に防ぐためにはそれこそ不可能に近い(金額的、規模的に)システムを構築するしかありません。これは過去の歴史が証明していますし、ロジカルな部分でもさんざ立証されています。よって、防御システムを組む場合は第一撃を受けた場合における被害の極小化及び復旧の敏速化といった手段を予め講じなければなりません。
sorya
- >10
私は別に地上から発射する対空ミサイルによる防空がパーフェクトだとは言ってませんけど。
航空機から発射するミサイルによる防空よりは現実的だろうと言ってるだけです。
実際どっちも五十歩百歩だと思います。
ただ地上から発射するミサイルによる防空が五十歩で航空機から発射するミサイルによる防空が百歩なだけで。
36軍曹
- 「全部解決する」「現実的です」という言い回しの何処に「私は別に地上から発射する対空ミサイルによる防空がパーフェクトだとは言ってませんけど。」という意志が含まれるのか私には全く理解し得ないのですが、結局利点と欠点の分析無しで50歩100歩。現実的だと言い切るのはかなり無理があります。貴方の論を証明するためには現在各国で構築されている防空体制…初動は航空機(邀撃機)…という思想が無駄であり効果があまりないという事を何らかのロジックを用いて証明する必要があります。この程度のスタディはできないのでしょうか?
50歩100歩ではないのです。どちらにも長所・短所があり、互いに補間し、強めあうシステムを構築することで効果的な防空を果たさせるだけなのです。どっちつかずの中途なシステムの採用なぞ、欠点を増長するだけに過ぎない。それだけなのですよ。
ついでに申し上げておきますと、貴方の脳内にはレーダーに用いる電磁波は光速で伝わるので、瞬時に位置・速度情報が判る、よって地上からでも容易に対処できると考えていると推測できますが、この前提はありえません。位置・速度情報だけでは「相手の意志は読めません」し、そもそも意志を確認するために用いる1つのツールとしてのレーダーは全周監視している限りデータ取得に非常に時間が掛かる代物なのです。例えば300km先にある何かの位置・速度情報を得るに必要な時間は2ミリ秒ですが、これは全周監視1サイクル時間中の2ミリ秒であり、何処へ向かおうとしているのか、何をしようと考えているのかまでの可能性を取得しようとした場合、数十〜数百監視サイクル以上の(相関)データを必要とするものなのです。
sorya
- >12
「五十歩百歩」と言う故事成語は、どちらがより現実的であるなんて意味で使われてはおりませんし、私もそのような意味の例えで使っておりません、どちらにしても本質としては違いはないよと言う意味が一般的だったはずですが、いつから相違は相違だという意味で使われるようになったのでしょうか。
ooi
- >日本はF−15等なんぞより対空ミサイル搭載の安価な鈍足軽量機(モーターグライダー等のレシプロ機)を大量に量産し防空すれば高価な現代機をも圧倒しえる
安価な鈍足軽量機(モーターグライダー等のレシプロ機)に対空ミサイルを搭載して運用するとなると、その運用形態にもよりますが、とても安価な軽量機では無理だろうと思われます。
運用するには、誘導のために必要な情報の伝達装置や、火器管制装置を始め各種の電子機器やそれらの電源設備、空調設備などを搭載しなくてはなりません。
機体の強度不足、パワー不足などの問題が出るのは間違いないでしょう。
使い物にしようとすれば、機体も高価になり、安価にしようとすれば使い物にならなくなるというジレンマに陥るでしょう。
SPOOK
- >>15の人
#1〜#14までよーく読んでください。
もう、それこそ何度も何度も何度も何度も何度も何度も誰もが同じ事言ってますから(36軍曹氏以外)。
sorya
- >13
私は戦闘機による防空など否定していませんけど。
私も現在ではそれが最も現実的だと思います。
私が否定しているのは航空機から発射する対空ミサイルによる防空です。
この航空機とは戦闘機ではありません。
質問者の言うところの鈍足軽量機のことです。
ですのであなたの指摘は的外れです。
>14
その通りです。
私もその意味で使っています。
ただ五十歩百歩の歩とはもともとは距離を表わす単位です。
ですから私はそれを使って実現までの距離を比喩してみたのです。
少し分かりにくかったようですね。
どうもすいませんでした。
これは私の落ち度ですのでここに謝罪します。
36軍曹
- >13
>例えば300km先にある何かの位置・速度情報を得るに必要な時間は2ミリ秒ですが、
>これは全周監視1サイクル時間中の2ミリ秒であり、何処へ向かおうとしているのか、
>何をしようと考えているのかまでの可能性を取得しようとした場合、数十〜数百監視
>サイクル以上の(相関)データを必要とするものなのです。
ということは、その時間内に方向転換をすれば相関フィルタを出し抜けるということでしょうか?
soryaさんが繰り返し指摘されている移動相関フィルタ騙しのテクニックとは、そういった機動の
ことなのでしょうか?
馬鹿はスルーの方向で
- >>36軍曹氏
さようですか。貴方が否定したのは鈍足機によるものと言うことなのですね。その割には利点・欠点のスタディなしに「航空機から発射するミサイルによる防空よりは現実的だろうと言ってるだけです。」とさんざ絵空事を言ってきたのは何でしょう?まさか、航空機=鈍足機という絶対的な定理でも世の中にはあるのでしょうか?
はっきり申し上げれば貴方の言うことは落ち度どころではなく、単なる半可通がそれっぽい事を言ってるだけでしかありません。違うならば、もう何度も何度も指摘しているように利点・欠点を述べ、それを紺よとして「○×のほうが現実的である」と言うべきです。見苦しい言い訳をする手間暇だけは惜しまないようですが、何故か分析だけができないようですね。断言出来るほど高い判断能力がある方のはずなのに非常に惜しい事です。
>>18の人
移動相関というのは確率論的な未来予測です。過去に行った行動、それにより推測される現在における状態量及びハードウェアとしての物理的限界をパラメータとした予測式を、実際に取得されたデータを用いてリアルタイム補正を行なった結果求められる(この空間内挿(というか、データ同化)メソッドは比較的最近ですと3次元/4元変分法が流行です。)誤差分布から、未来位置に関する確率計算を実施し、その中央位置を未来位置中央として処理します。もっとも処理時間のしがらみから、50%確率領域およびその重心をもって計算するのが一昔前までは一般的です(最近は計算機の能力向上、測定の高精度化及び計測サイクルの短さからもっと上を狙える状況にありますが)。
ま。今のは理想的なモデルではありますが、より戦術的な範囲、よりユーザーサイドに近い視点に基づいて言えば、近年ならば限定的な条件下においてYES 。昔ならば前者の限定条件を大きく緩めた状態にてYESとなります。この2者におけるキーワードは#18の方が推測のとおり、1監視サイクル時間の短縮化です。
具体的に言えばフェイズドアレイによってより高速に空間走査されるようになったため(逆に言えば高速走査できないフェイズドアレイなぞ、パラボラ、スロットアレイ以下の存在であり、わざわざフェイズドアレイにする必要性がありません。もっとも、ペンシルビームを作る手段としてのアレイ化ならばそれなりの存在意義がありますが)、より高確度での未来位置が予測可能になってしまいました。そこでステルス化によるデータ取得間隔のランダム化(エリアジングノイズ増加による被抽出化)、長時間化(確率範囲の増加による被抽出化)という手法による騙しのテクニックが近年必要となってきたのです。
なお、ステルス機だから絶対に見つからないという訳ではなく、まっすぐ飛んでいたりすると「移動するノイズとして抽出されてしまう」ため。ジャム機がエスコートできない場合においては、その機体特性を最大限生かせるように、waypointをわざとずらしたり、長時間同じ移動ベクトルを発生させないように、長時間同じシグニチャを反射させないように運用する必要があります。
かなり長文になりましたが、この手の基本原理というのは概念(こんな文量でも概念を示したのみに過ぎないのです)であっても知っておいた方が後々ためになると考えたため、敢えて投稿してみました。この示した概念が血肉となり、より深い思索への道しるべになればと願うばかりです。
sorya
- 5段落目の「被抽出化」は「非抽出化」の間違いでした。
sorya
- ただただ感謝です。そして単に概念を説明されて感謝しているだけでは駄目なことにも気づかされました。
soryaさんのご好意を無駄にせぬよう精進致します。
馬鹿はスルーの方向で
- >19
私の論の中で用語の使い方として航空機=鈍足軽量機と定義したというだけですけど。
私はあくまでも鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空と地上から発射する対空ミサイルによる防空を比較しているだけです。
ですから地上から発射する対空ミサイルによる防空をいくら否定しても論破にはなりません。
鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空を擁護してくれないといけません。
私はこの両者を比較しているのですから地上から発射する対空ミサイルによる防空がいかに非現実的でも鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空がそれ以上に非現実的なら私の言ってることは正しいのです。
ですから私に誤りを認めさせたかったら鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空がいかに地上から発射する対空ミサイルによる防空より現実的かを証明してください。
それができましたら私は自分の誤りを認めます。
最もそんなことはないと思いますが。
soryaさんは10番でこのようなことを書いておられるのですから。
それを行ったらかつてとは言ってる事が違うということになりますものね。
>ま。それはそれとして今のスレッドの内容に対してだけ言うと、低速中プラットフォームの長所として、1)対処タイムラグが短い。2)空中線の出力が小さくできる。3)ある程度動的に防衛網の厚さを変えられる。という3点が主にありますが、欠点として、1)機動力が高くないため容易に対処されやすい(相手にとっては予め位置が確定されやすく、対処しやすいとなれば尚更)。2)空中プラットフォームであるため常にペイロード不足が生じ、結果戦闘継続性に難が出てくる領域がある。3)オンステージ機の3倍以上の機体数をもって哨戒につかないと24時間監視が不可能(もしくは非常に多くのワークロードを必要とする)。護衛機も同様である。程度のスタディが可能です。つまり、空中迎撃網と地上迎撃網の短所をそのままもってきたような状態になることが必死になります。
空中迎撃網と地上迎撃網の短所を両方兼ね備えるものが地上迎撃網の短所しか持たないものより良いなんてありえませんものね。
そもそも鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空が世界の殆どの国で使われていないのに地上から発射する対空ミサイルによる防空は多くの国に取り入れられていることからもどちらが現実的かは明らかだと思うのですがね。
36軍曹
- >>36軍曹氏
>私の論の中で用語の使い方として航空機=鈍足軽量機と定義したというだけですけど。
何処でその定義をされましたか?
>私はあくまでも鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空と地上から
発射する対空ミサイルによる防空を比較しているだけです。
何処でどのように比較されましたか?
>ですから地上から発射する対空ミサイルによる防空をいくら否定しても論破にはなりません。
論破という意味を間違えていませんか?なお、大辞林には以下のように定義されています。
論破:議論をして相手の説を言い負かすこと。
議論したくとも、貴方はいっこうに利点・欠点をあげないし、どのように分析したかも投稿していません。もう何度も何度も何度も何度も指摘しつづけてきたのですが。議論の俎上すらのれない状況で論破云々と間抜けな事を言わないでください。
>ですから私に誤りを認めさせたかったら鈍足軽量機から発射する対空ミサイルによる防空がいかに地上から発射する対空ミサイルによる防空より現実的かを証明してください。
私は一言もそのような事は申し上げていませんが?
何処でそんな事を言っているのか具体的に指摘してくださいな。
>それができましたら私は自分の誤りを認めます。
そもそも何故そのようなロジックになるのか具体的な説明をお願いします。
いい加減にしなさい、中学生。
論破という言葉すら使用法を間違えておられますよ?
言い訳に始終しようとするからねじ曲がったロジックを展開せざるを得ないのは理解できますから。
そもそも何故現実的なのか。現実的という定義すら貴方の中では統一化した見解がないことは明白なんです。軍事ハカセを気取る前におロジックの勉強を、辞書の引き方を勉強すべきです。
以上ですね。
sorya
- >17
自分基準の用語を使用して他人に説明しても、誰も理解してはくれません、少し所ではなく全然わかりません。
もっと平たく言えば、「現実的」なんて単語が出る事自体比較する事例そのものがちゃんちゃらおかしいお話、ってな所でしょう。
ooi