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真珠湾攻撃のため空母に収容するため艦載機が飛び立った基地はどことどこですか教えてください。99式艦上爆撃機が低空でエンジンの音をバリバリと轟かせながら佐伯航空隊から鶴見半島を越えて、一機ずつ5分おきぐらいの等間隔で飛び去って行ったのが少年の日の記憶にあります。連日ゴウゴウと聞こえていた佐伯航空隊からの騒音がうその如く静寂に変わったのも記憶にあります。 今在埼玉 |
- どなたも書き込まれないので、正解の「呼び水」として書きます。
16年10月時点の訓練基地
一、二航戦艦戦隊 佐伯基地
一航戦艦爆隊 富高基地
一航戦艦攻隊及び水平爆撃嚮導機 鹿児島基地
二航戦艦爆隊 笠ノ原基地
二航戦艦攻隊 出水基地
五航戦艦戦隊 宇佐基地
五航戦艦爆隊 大分基地
五航戦艦攻隊 大村基地
機動部隊各母艦は、『加賀』を除き11月16日佐伯湾に集合、同日飛行機隊及び整備員などを収容の上、18日出港したと記録されています。
ただ、11月5,6日聯合艦隊第二回特別訓練のため、11月はじめに一旦母艦に収容されていますので、訓練後上記の訓練基地に戻ったかどうかは定かではありません。少なくとも、『蒼龍』艦爆隊は笠ノ原基地から16日収容されたようです。
土屋二飛曹
- > 1.
私の手元の資料だと五航戦の訓練地は、艦戦隊が大村、艦攻隊が宇佐となっているのですが…。
因みに、当時一航戦艦爆隊(加賀)に所属されていた山川新作氏は「富高基地で訓練していたが、三日ほど休暇貰って帰隊するとすぐに母艦に収容されて出撃した」、五航戦艦攻隊(瑞鶴)に所属されていた横枕秀網氏は「最初は宇佐、後に佐伯で訓練を行っていたが、11月12日に大村から岩国まで用務飛行を行い、それから間もなく母艦からの帰投命令を受けて佐伯を飛び立った」と回想されています。
T216
- > 五航戦の訓練地は、艦戦隊が大村、艦攻隊が宇佐となっているのですが…
すみません、2.で書いたのは「訓練予定地」でした。
五航戦艦戦隊(瑞鶴)に所属されていた岩本徹三氏の著作には「宇佐で訓練を実施」とありますし、1.の方が正しいようです(最も下川事件対策である主翼外板増厚やマスバランス改修が宇佐ではこなしきれないため、五航戦艦戦隊の一部は大村の二十一空廠まで移動しているようですが)。
また同じく岩本氏の著作には「11月14日に宇佐から大村に移動、16日に母艦に収容」とありました。
T216
- T216さん並びに質問者の方、お詫びします。正確に写したつもりでしたが、五航戦艦戦隊と同艦攻隊を間違えました。正しくは、
五航戦艦戦隊 大村基地
五航戦艦攻隊 宇佐基地
です。なお、T216さんのご指摘で改めて蔵書を調べたら、渡辺洋二さんの「零戦戦史 進撃編」に以下の既述がありました。
「五航戦の「翔鶴」「瑞鶴」(の艦戦隊)は着艦訓練終了までが長崎県大村基地で、十月二十八日から大分基地に移動した。」
なお、モデルアート社の「真珠湾攻撃隊」掲載の「翔鶴」艦戦隊員集合写真のキャプションには「昭和16年11月、大分基地」と記されていることと一致します。
蛇足ながら、同ページに「瑞鶴」艦攻隊操縦員の横枕(児島)秀綱さんの写真が掲載されていますが、そのキャプションには「昭和16年11月、宇佐航空隊」と記されています。スケール・アビエーションvol.18に横枕さんのインタビューが載っていますが、五航戦艦攻隊は基地を佐伯から宇佐に移動した、11月18日佐伯発、日向灘沖を航行中の「瑞鶴」に収容されたとおっしゃっています。
土屋二飛曹