4121 |
初めまして、初めて質問する者です。 戦闘機のパイロットというのは定年(?)まで、例えばF-15戦闘機に乗り続け、戦闘任務(?)につくものなのでしょうか? 教えて頂ければ幸いです。 片桐 |
- 定年まで第一線の戦闘機に乗り続けることは体力的に無理です。
もちろん個人差があるので何歳までとは言えませんが。
普通は高齢になればそれだけ出世もするでしょうし、そうなればデスクワークも
増えきますから後進に譲って地上勤務になるようです。
もちろんウイングマークまで手放す人はほとんどいません。
年間の規定飛行時間数をクリアして、パイロットとしてい続けます。
SC
- 空自の飛行隊での平均年齢は28〜32歳程度だそうです。40歳以上は僅か。但し、教導隊は平均年齢が40歳近いとか。
tackow
- ご回答、ありがとうございます!
しかし聞きたかったのは、
@パイロットが入隊してから定年を迎えるまで、戦闘任務に一体どの位の期間従事しなければならないのでしょうか?
Aその期間は、戦時と平時では違うのでしょうか?
Bもし、その期間が一年とか半年とかなら、その後はどうなるのでしょうか?
輸送機とか哨戒機とかのパイロットに転入される事になるんでしょうか?
戦闘機のパイロットとして入隊したからには、ずっと戦闘機のパイロットでずっと戦闘任務につく、のでしょうかね…。
過去ログで、第二次大戦の時だったか「20回出撃すれば故郷に帰れる」という事が書いてあって、20回出撃したら戦闘任務から開放されて、殺しをしなくて済む任務につけるのかな、現代ではどうなんだろな…と思ったもので…。
すみません、教えて頂ければ幸いです。
片桐
- > 戦闘任務に一体どの位の期間従事しなければならないのでしょうか
http://www.jda.go.jp/jasdf/saiyo/kougaku.htm
航空自衛隊の場合、↑の様な教育課程を受けなければ戦闘機パイロットにはなれませんので、実戦部隊に配属された時点での最低年齢は、航空学生課程卒では23歳、一般幹部候補生課程では25〜26歳となります。
40歳でリタイア(ウイングマークは持っているけど現役のパイロットは引退してアラート任務などに就かないという意味)するとしたら、現役期間は14〜17年ということになります。
リタイア後は1.にもあるように地上勤務となり、デスクワーク中心の仕事に就くことになるでしょう(どうしても飛びたくて民間の航空会社に行かれる方もおられるでしょう)。
> 戦闘機のパイロットとして入隊したからには、ずっと戦闘機のパイロットでずっと戦闘任務につく
乗機の訓練課程をご覧になれば分かると思いますが、入隊した時点では何の機種に乗るのかは決まっていません。
決まるのはある程度訓練を経てからですし、戦闘機に決まったあとでも同じ戦闘機でも例えばF-4EJからF-15Jに乗り換える時は機種転換訓練を受ける必要があります。
航空自衛隊で戦闘機から輸送機のパイロットに、ということができるかどうかは寡聞にして知りませんが、もし可能であるなら機種転換訓練(と機種の任務に応じた教育)が必要なのはいうまでもないかと思います。
因みに航空自衛隊に限らず戦闘機パイロットは厳しい競争と訓練を勝ち抜いてやっと手に入れることのできるポジションなので、「早く現役から引退したい」と考えている方は極少数なのではないかと思います。
T216
- 訂正。
誤:乗機の訓練課程を〜 → 正:上記の訓練課程を〜
> 20回出撃すれば故郷に帰れる
ヨーロッパに進出した米第8航空軍などであったのは「25回出撃すると帰国が許される」という決まりだそうです。
最も「ワイルド・ブルー」によると「1回の出撃爆撃隊員のほぼ4%が戦死または行方不明となり、「第8航空軍の任務完了の平均数は14.72回。すなわち、隊員の半数以上は、帰国を許されるのに必要な25回の出撃を半分も消化しないまま死んでいった」そうのです。
25回の出撃を達成したメンフィスベルが映画にまでなったことを考えれば、25回出撃の達成がいかに困難なことであったかが想像できるのではないかと思います
T216
- 4 >航空自衛隊で戦闘機から輸送機のパイロット
戦闘機から救難飛行隊のパイロットへというのはあります。救難隊のパイロット不足を補うため、半ば強制的に行われていたようですが、現在も行われているかは、知りません。
また、教育飛行隊の教官として、一定期間勤めることもあります。
組織の都合と本人の希望によるでしょう。
5> 25回出撃
たしか、途中から35回に引き上げられたと思います。
わいわいぎつね
- 自衛隊に関して言えば(出撃回数?)そんな規定は無かったと思います。
パイロットになる課程で振り分けられるので普通では極端な機種変更は
ほとんどありません。
わいわいぎつね様が言ってますように航空自衛隊の場合戦闘機のパイロットが
救難隊のへりパイロットになることはあります。(F転だったかな?)
テストパイロットでもない限り戦闘機から輸送機、へり等全てを操縦する事は
ありませんよ。
SC
- 航空自衛隊で、戦闘機から輸送機に機種転換された方が、
海上自衛隊パイロットのサイトで紹介されておれました。
管理人さん曰く、「とにかく飛ぶことが大切です。」
(記憶カキコ)
あと、質問内容ですが、時期や国により差が大きい
ような気がいたします。
回答する側も回答しにく点があるような気がします。
SAW
- みなさま、ご回答ありがとうございます!
私は、パイロットは基本的にだいたいの飛行機を飛ばせるものだと思っていました。時期や国によって差が大きいとは思い至らず、自分の想像で、パイロットは定年を迎えるまで、戦闘機に乗っての戦闘任務が1年〜半年、あとは輸送機のパイロットをやったり何だりと、色々と乗機を乗り継いでいくのだと思っておりました。
やはり現代の戦闘機は操縦系統が非常に高度で、乗れる様になるまでが大変、乗れる様になったら更に大変なのだな、と認識を改めた次第です。
私の言う「戦闘任務」が、10何年にも及ぶとは…。浅はかでした。
25回出撃の話も、単に「帰国が許される」という話なんですね…。兵隊は過酷ですね…。
どうもありがとうございました!
片桐
- どうも民間航空会社でも、「ジャンボ機を操縦してる
から、それより小型の旅客機は全部操縦できる。」
訳ではなくて、それぞれの機種の操縦資格を取得
する必要があるみたいですよ。
現代の飛行機はそれだけ複雑なんでしょうね。
あと記憶カキコなんですが、年齢制限でF15に乗れ
なかったという空Jパイロットの話を聞いた記憶が
あります。
やはり体力的なもんでしょうか。
SAW