4102 |
1.Fw190ーその開発と戦歴ーによればFw190D-9はドイツ軍パイロットから(おそらく自軍の)レシプロ戦闘機中最強、と評価されたとありますが、War Birdsのどこかでドーラは鈍重だという評判だったという記述をみたようにもおもいます。これは実際どういうことだったのでしょう? また、 2.Fw190A-9は「性能が期待されていたものの」そのほとんどがF-9に改修されたとあります。デポにストックされてるA-8をSG向けに改修しA-9を対戦闘機戦闘任務に優先的に振り向けなかったのは充分な数量が揃う前に戦局が悪化して戦闘機なんか相手にしてられなくなったためでしょうか? すいませんが、この辺の事情を教えて頂けませんか。 知りたがり |
- D型はA型に比べて旋回や上昇性能が良くなった、という評価もありますよね。
うろ覚えで申し訳ないのですが、
フォッケウルフFw190D「ドーラ」特別版 モデラーズ・アイ
(大日本絵画 ISBN: 4499228212)
↑に、ソ連による捕獲したドーラと自国の戦闘機の比較テストが載っていました。
結論は「ドーラはソ連機には敵わない」でしたが、
この時のドーラはパワーブースト無しの状態だったと思います。
また、こんなサイトも見つけました。
h ttp://jagdhund.homestead.com/files/Dora.htm
個人的な感想は「やっぱり疾風はプロペラ効率悪いんだな〜」でした(笑)
フッフール
- 2、ドイツ空軍振りだしの性能表でA-9とD-9を比較すると、、最高速度は666km(高度6,300m)対685km(高度6,600m)、高度約5,800mでの上昇率11.7m/s対12.7m/s、高度10,000mへの上昇時間19.6分対16.8分等々の成績から分かるように、A-9はD-9に比べて性能的に特に勝る項目がありません。その結果戦闘機としてはD-9の配備が勧められ、不要不急のA-9はF-9に振り返られる事になったのではないかと思いますが。
大塚好古
- うろ覚えで申し訳ないのだが、
以前読んだ本に米軍のテストパイロットのFW190D型評が載っていて、高性能ではあるのだが、操縦にかなり神経を使う機体だというような評価をしていた。飛行特性がA型程安定していなかったか、米軍機と比べて言っているのかは忘れた。
ハルトマン
- A-9については、未だに研究しつくされてるわけではありません。D-9よりも不明な部分があるくらいです。ほとんどF-9に改修されたとあるようですが、実際には戦闘機部隊にA-9もかなり配備されたことが判ってきました。A-9に関しては、研究者達の今後の調査に期待しなくてはならない部分がほとんどです。
G
- 1〜4 皆さんありがとうございます。
A-9の加速性能と連続降下時の速度は連合軍戦闘機と比較した場合やはりA-8並みだったのでしょうか。
また、うろ覚えですみませんが、英空軍航空戦闘戦術開発部隊がP-51BとFw190(タイプと飛行条件が判りませんが)とを比較飛行テストしたときは、速度性能はさておき、全ての高度でP-51Bに劣っており、P-51CはFw190Dにさえ勝ると予想されていたように思います。また、旋回性能でほぼ同等、横転性能のみFw190の優位とされていたような気がします。
連合軍からも高い評価を受けていたとよく聞きますが、どういうことでしょうか?この機体は一体どのように運用されるはずだったのでしょうか。
操縦にかなり気を使う機体ということは、外翼の機銃を撤去して重心を中央に寄せたからでしょうか?つまり、より「格闘戦向き」になったのでしょうか。ドイツ空軍って実は格闘戦大好きだったのでしょうか?ご存じの通りD-9はA-8より全備で90kg重いですが、逆に自重で300Kg、標準で1000Kgばかり軽くなっています。
>2前述の書籍掲載の技術仕様書は空軍がテストしたデータではないのですか?巷で言われてるより高性能なので訳が判らないのですが。
皆さんどうぞ教えて下さい。
知りたがり
- すみません。上の4行目は「上昇性能は全ての高度でP-51Bに劣っており、〜」の誤りです。また、BMW801D搭載のFw190は急降下性能でも負けていて、Fw190Dについては記述が無かったと思います。
知りたがり
- Fw社関係の本ばっか書いてる。Dietmar Hermann氏の「Focke-Wulf Fw190"Long Nose」に、JG26のパイロットだった、Karl heintz Ossenkop氏が、D-9について、操縦特性はA-8よりよく、離陸上昇もすぐれておりタイトな旋回ができ、また遥かに急降下も優れている。と感想を述べています。
また、敵に対しては
スピットファイヤMr9:水平飛行、上昇、急降下でD-9の方が優れ、やや旋回性 能が劣る。
テンペスト:D-9は、水平飛行は同じで上昇と旋回で優れ、急降下で劣る。
ムスタング:この両者(P51とFw190D9)は、普通の戦闘機動では同じだが、
いくぶんムスタングは、急降下が早い。
サンダーボルト:D-9は水平飛行、上昇、旋回では有利だが、絶望的急降下が
劣っている。(Never try to dive away from Thunderbolt
って書いてあります。)
で彼は、敵と対等もしくは、それ以上にやれる。と思っていたそうです。
>Fw190A9
で、その本のP154にFw190A-8,-9,D-9,-12,15,Ta152C-1,F-1,H-1
の公文書のコピーと思われるフライト エンベロープの図があり、
これを見ると、最大速度は、5700mで670kmほどで10000mでは、
625km程です。(A-8は、650km,590km)そして、他の液冷タイプに
引き離されています。またエンベロープの形見てると「排気タービン」
じゃなさそうですが・・・・・・
また同じ作者の「Fw190A本」の英語版が出たんですが、このことについて
どう書いているか楽しみだったんですが、A3ぐらいまでで、その後大雑把
に終わっており、A-9の話なんてぜんぜん出ていません。
「Ta 152」「Fw190D」「Fw190A」ときましたので、後期A,F,Gの詳細な本も
発売されるような気がしますが・・・・・
バウアー中尉
- 書庫から資料を引っ張り出して来ました。ミリタリーエアクラフト誌に米軍テストパイロット(複数)によるFw190D型の評価が載っています。長文なので箇条書きにします。
-以下-
・コクピットは他独機同様狭い。
・計器配置は概ね良好。
・地上走行時
前方視界が狭く、脚ブレーキが貧弱。
キャノピーオープン時は強い悪臭を伴う排気ガスがコクピットに入って くる。
騒音が大きい。
高速走行時は振動が激しい。
→地上走行には困難が伴う。
・飛行特性
全体的な操縦性、ロールレートは良好。
旋回半径が大きい。
急旋回時には大きな操舵力が必要。
旋回時に操縦桿を急激に引くと、いきなり高速失速に陥る。
ラダー、エルロントリムを調節する機構が付いていない。
電気及び油圧システムが満足できるレベルにない。
Jumo213は高性能である。
→Jumo213によって本機は連合軍の主力戦闘機に対抗し得る能力を得てい る。
報告書:従来の空冷エンジン型Fw190に対するD-9型の利点は、取り扱いが困難であることによって相殺されてしまっている。
米軍パイロットの所見というのを考慮しながら、Fw190D型の理解の一助にしてください。
ハルトマン
- 皆さん大変親切に教えて下さってありがとうございました。
知りたがり
- 実際に生産された大半はMW50ブースターは装備されなかったようです。
素の状態で大馬力の後期連合軍機群に対してよくやったと思われます。
被撃墜の大半は会敵回数が少なかったはずのテンペストによるものだと聞きました。
み