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とあるウォーシミュレーションゲームの広告文で,「(データエディタにより)『疾風』等の艦載化も可能です。」とあるのを見かけました。 1.寡聞にして存じませんが,実際に「疾風」等の陸軍機を艦載化しようとする主張・計画などはあったのでしょうか? 2.陸軍機(と一口に言っても色々ありますが)を無改造で艦載機として運用しようとした場合,「着艦フックを持たないので通常の着艦が出来ない」「主翼折りたたみ機能が無いので嵩張る」「エレベータのサイズに収まるか?」などが陸軍機共通の障害として思い付くのですが,この点をクリアしたとすれば艦載機として運用できるのでしょうか?(もちろん人・組織・必要性面での問題は除外し,機械としてのお話としております) 陸軍機の事は殆ど知らないので,酷く低レベルの質問となってしまい申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。 Ranchan |
- 陸軍機の艦上機化計画の有無については、三式連絡機とカ号観測機以外は聞いたことがないので詳しい方にお任せすることにします。
ただ四式戦の艦上機化については、キ84(疾風)の初飛行が十四試局戦(雷電)より一年以上、一号局戦(紫電)より4ヶ月ほど遅く、またキ84より8ヶ月遅れで一号局戦改(紫電改)が初飛行していること、実現することはなかったものの開発開始当初、十四試局戦(雷電)の艦上機化が検討されていること、初飛行後3ヶ月ほどで紫電改の艦上機化が内定していることを考え合わせると、海軍が四式戦を艦上機化して運用する余地はほとんどないように思えます。
また、四式戦と馬力、機体寸法、重量などがほぼ同じで、やはり艦上運用を考慮せずに開発された紫電改が、着艦フックの装備、それに機体の強化、フラップ開度増大といった改造を施すことで一応艦上機化できたのですから、これと同様の改造を施せば艦上運用は不可能ではないかと思います。
四式戦と紫電改は零戦より大きいですが、エレベーターに載せられるよう寸法や機体形状に工夫を凝らした彩雲より小さい訳ですから、なんとか載るのではないかと思います。
T216
- 昭和18年以降であれば、陸軍戦闘機を海軍が採用することもあり得ない話ではありません。烈風が不調に終り、紫電改の成績が芳しく無いのであれば、あるいは、単に機種統合の見地から軍需省を頂点とした合意が生まれれば疾風の艦上機型が生まれる可能性は0ではないでしょう。
艦上機として使えるかどうかについては、たとえ細かい問題が発生しても大筋ではOKでしょう。当時の艦上戦闘機は特別な機種ではありません。
大雑把な話としてはむしろ「人・組織・必要性」の方に問題が少ないように思います。やる下地はあったのです。
BUN
- ゴミですが、
輸送目的なら陸軍特殊船「熊野丸」が疾風を35機〜37機搭載していますよね。
第八六七艦隊
- 海軍が実際にキ84を入手して運用実験を行ったのは19年中期以降ですね。むしろ、B29への緊急対策にアワを食っていた時期だったような気もします。
片