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尾輪式の飛行機では,地上走行(タキシング)のときに,前が見にくかったといいますが,資料によりその対策が色々書かれていますが,実情はどうだったのでしょう。座席を高い位置にセットすれば,前が見えた? 立ったまま,タキシングした。? 誘導路内または滑走路内をジグザクに進んだ。? 今の誘導路は,直線状にできているが,当時はS字カーブの連続でできていた。? 宮川 |
- それぞれ正解ですが、機種及び状況により使える方法は変わります。ただ、
「立ったまま」は操縦員には無理です。一番大事なペダルが使えません。
また、S字状に鉄板等を敷いた誘導路は、日本には無かったと思います。
APOC
- S字というかジグザグで走るのはやってる例があります。
ただし前が見えないのにS字の「道」を走れません。つまり道幅いっぱいを使って蛇行させるのです。
SUDO
- Bf109の風防は横開きだから頭を上げるのは限界あり(もっともタキシングだったら開けてても大丈夫かな。)。
主翼の上に整備員が乗り、まず前縁から膝下を垂らす格好で座り、片手で上体を支える。もう一方の手と音声で操縦手を誘導する。無線誘導より簡単で明瞭です。
添乗員
- 海軍の単発機の操縦席は上下には動かせますが、自動車のように前後には
動きません。地上滑走や離陸着陸の際には座席を一杯上げて操縦します。
「天山」の例では、風防よりも頭が高くでます。そのため、前面の風防の
上部が引き立てられる構造になっていました。
蒼空
- 坂井三朗氏の書かれた「零戦操縦法」と言う記事を見付けました、それによると
「準備完了、出発となるが、風防を一ぱい開き飛行眼鏡をかけ、座席を一ぱいに上げる、(中略)操縦かんを前方におさえスタートを切る。操縦かんを前方に押す 昇降舵をきかせて三点姿勢から早く機を水平飛行の姿勢にするためである。これはパイロットがエンジンの上から目標をつかむためである。」(1985年12月、丸増刊より)
だそうです
長い引用で失礼します
8bd
- 質問者です。色々な例を教えていただき,ありがとうございました。
宮川