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戦前戦中の飛行場の舗装で,マカダム舗装という記録をよく目にしますが,マカダム舗装にも種類が多くあるようで,具体的にどのようなものなのか想像がつきません。現在の生活で,それに近いものは見られるのでしょうか。 宮川 |
- マカダム(McAdam、考案者の名から)舗装とは、砕石を敷き詰めて、
上からローラーで圧力を加えて押し固め平らに馴らした舗装のことです。
これの上からタールを掃いてさらに固めたのがタール・マカダム、
通称ターマック(tarmac)で、日本でもよく見られるアスファルト舗装のことです。
ですから、アスファルト舗装のアスファルトのないもの?と思えば当たらずとも遠からずかも。
便利少尉
- マカダム工法自体はアスファルトの使用もアリです。
ですが戦前日本の場合、砂利転圧道路と見ていいでしょう。
(戦前、戦中ではアスファルトはあまり一般的ではないため)
ちなみに機械施工に向かないため、現在は一般的ではありませんな。
(人海戦術向きの工法です)
渡辺組さんのところの資料が分かりやすいかな。
http://www.watanabegumi.co.jp/pavements/knowledges/ccrmen.html#mcdm
tow@道路土木屋
- >砂利転圧道路
訂正。
道路じゃない、舗装だ。
tow
- マカダム舗装はそのままではなく上層に転圧して固めた土の層を設ける場合が一般的なようです。頻繁な離着陸によってこの上層が失われ、タイヤ損傷の原因となっている、という報告などが見られます。
BUN
- >上層に転圧して固めた土の層を設ける場合が一般的
舗装の構成は一般に上から表層・基層・上層路盤・下層路盤とつづきますが、マカダム工法などの砕石舗装層は通常、下層路盤に使われるもので、高速走行(滑走)に供するためのものではありません。
なにか保護をしないとタイヤの消耗は激しく、下手をすれば1回でパンクするでしょうから。
しかし表層に砕石舗装より低強度の土を使うのは本末転倒。ちょっと勿体ないですね。
この構成は水に弱く、雨天後しばらく使用不能になりかねませんし。
(強行使用するとかなり悲惨な状態になると思われます)
tow
- 上に転圧による土の層がある場合が多いようだ、と伝われば十分です。
またアスファルト舗装も一般的とは言いませんがけっこう存在するようです。
BUN