ちょっと気になると夜も眠れない。 武器、装備全般 Ans.Q どうでも良いことなのに…、誰か助けて! |
967 |
89式12.7cm高射砲の発射速度について「14発/分を目標に開発されたが実戦では8発/分程度が限界だった」という話をよく目にします。 89式と同じく太平洋戦争で日本海軍が使用した10年式12cm高射砲の発射速度が6〜8発/分程度ということを踏まえると、89式12.7cmと10年式12cmの(継続)発射速度はさほど変わらなかったということなのでしょうか? だとすると89式がわざわざ高コストな自動装てん装置を採用したのは無意味といわずとも費用対効果が悪かったこととなると思うのですが。 もちろん89式は時限信管の自動調定なども備えており10年式より有効な対空射撃が可能だっただろうというのは言うまでもないとは思いますが。 それともエピソードとして残っていないだけで10年式での6〜5発/分という発射速度は(継続的に)発揮することが難しかったのでしょうか? 豆戦車マン |
誰か答えて下さい。
966 |
日本海軍の25mm機銃ってなぜ戦後は全然使われなくなったのですか? 敗戦の時点でも、すでに船舶に搭載済みを含めて 25mm機銃は本体・弾薬・予備パーツもかなり残されていたはずです。 しかし、創設した頃の海上自衛隊、海上保安庁の艦船の武装は 殆どがアメリカ軍から提供されたものです。 外国に渡ったのは別として、あんなに大量の在庫がある25mm機銃を 再装備しなかったのはなぜでしょうか? 天手力男 |
そういえば、鈴鹿海軍工廠で働いていたという奥さんの話を聞いていた時、亀山サンシャインパークの池(高塚池?)に爆薬を集めて爆発させたものだから、振動で伯父の家の壁が壊れたが、アメリカ軍のすることだから泣き寝入りでしたと言ってましたね。
hush
また、御質問の25mm機銃は、弾丸の威力、発射速度、有効射程等の機銃そのものの性能の他、一体として使用される照準機構、管制機等も米国製に比べて劣っています。詳しくは、50年程前の世界の艦船等を読んで下さい。
読書人
965 |
日本は、室町時代に大量の日本刀(刀身のみ)を中国(明)に輸出していました。これらの日本刀はどのように利用されたのでしょうか。現地で拵えは中国風にしたもののあくまで日本刀として使われたのか、あるいは刀身を鉄材(鋼材)として別の武器あるいは道具製作に利用したのでしょうか。刀の形にしたものを材料にするのは、もったいないと思われるかもしれませんが、元の鉄から不純物をたたき出す工程で結果的に刀の形になっているだけですから、そんなに不合理とは思わないです。よろしくお願いいたします。 電気戦艦 |
hush
一つ気にかかるのところがあります。日本刀は、柄の部分が弱いという指摘があります。細くて短い柄の両側にかまぼこ型の木の板を配置し、蔓などで巻いて止めてあります。刀身に横方向の衝撃を与えると、それが柄に響きすぐにガタガタになり、板が離れると言うことです。中国人は実務的ですから、刀身から伸びた部分を太く長くし、握る部分にしているようです。実戦にはこのほうが有利と言えます。中国で日本刀が受容される場合、この辺のことはどのように処理されたのか、興味あります。
電気戦艦
hush
電気戦艦
964 |
黎明期の自動拳銃の給弾方式について質問いたします。 モーゼルc96を開発する際、用心鉄の前に固定弾倉を置く方式を採用したのは、中空の握把に着脱弾倉を押し込む方式をコルト社が特許登録していたため、とWikipediaに書かれています。 質問1 同じ頃に開発されたルガーp08やサベージM1907は握把に着脱弾倉を押し込む方式を採用していますが、コルト社に特許料を払ったのでしょうか?それとも、特許にかからない方法を見つけたのでしょうか? 質問2 モーゼル方式を採用した銃としてベルグマン・ベヤードがありますが、他にはどんな銃があるのでしょうか? なお、ベルグマン・ベヤードは9ミリ×23ミリという強力な実包を使い、ギリシャ軍とデンマーク軍に採用されたとのことです。 PIAT |
というのは、C96のWikipediaの各国語版をいくつか見たのですが、そのような記述は見当たりません。各国語に翻訳して検索してもヒットしませんし、日本語版の記述には出典が記されていません。
私が無知なだけかもしれませんが、アメリカの特許がドイツに影響を与えるのか、マガジンはすでに開発されていたのに、グリップに収めただけで特許が取れるのか、そもそも、この形式はコルトが最初だったのかという疑問があります。
もし、専門の方々にとっては既知のことであったら御免なさいですが、私はWikipediaを疑っています。
hush
963 |
くだらないことを思ったのですが、AK47のバナナ弾倉って伏射するとき邪魔になったりしないのでしょうか? まさのり |
hush
まさのり
962 |
イスラエルはヒズボラ司令官殺害のため、バンカーバスターを使ったと何かのネット記事にありました。これは、アメリカがイスラエルに供与したものでしょうか、あるいはイスラエルが独自に開発したものでしょうか。私は、前者だと思いますが、独自開発もそんなに困難ではないと思います。 電気戦艦 |
毎度、Wikipediaで申し訳ありませんが https://he.wikipedia.org/wiki/%D7%9E%D7%A4%D7%A6%D7%97%D7%AA_%D7%91%D7%95%D7%A0%D7%A7%D7%A8%D7%99%D7%9D によると、イスラエルは2021年に各種兵器とともに90億ドルでアメリカから購入しているようです。
https://www.cnn.co.jp/world/35224550.html に従えば、最高指導者(司令官ではないです)のナスララ師は停戦に同意したからベイルートに入ったようですし、過日の通信機器による爆発も、もし、イスラエルのやったことなら民間人を相手にした戦争犯罪でしょう。イランのミサイル攻撃はその報復であり、軍事目標以外には落ちていないと言っていますが、あまりにも多数の犠牲者が出ており、暗澹とした気分になっております。
hush
電気戦艦
>イスラエルは今日のこと予測して準備していたのでしょう
今回使われたと思われるのはBLU109と呼ばれるもので、昨2023年後半にアメリカからイスラエルに100発が売却されています。
今回、ナスララ師殺害には、この2000ポンド(874s)爆弾80発以上が誘導キットを装着して首都ベイルートの市街地に落とされています。
では、これを予測して爆弾を購入したかというと、それは違うと思います。この爆弾がバンカー・バスターとしての特性を持っているからです。
バンカーはBunkerで画像検索してもらうと分かりますが、地下壕です。バンカー・バスターは、これを破壊するためのものであり、Uボートの基地であるコンクリート製のブンカーを破壊するためにイギリスが開発したのが最初です。
実際、BLU109は約1.8-2.4mの厚さの鉄筋コンクリートを貫通できるとされています。
今回、標的となったヒズボラ本部は集合住宅の地下にあったそうですが、地上ビル6棟を破壊し大量の民間人を巻き添えにしています。
当然、市街地の集合住宅を狙うには破壊力が多すぎます。
>このような兵器の最初は、米軍がヴェトナムで使用したスマート爆弾ということになるのでしょうか
誘導爆弾自体は第一次世界大戦時のトルペドグライダーが始まりで、ナチス・ドイツが使用したフリッツX等は戦艦ローマを沈め、ウォースパイトを行動不能にしています。
hush
hush様 どうもありがとうございました。バンカーバスターとは弾頭部分のことであり、それに誘導キットを取り付けるかどうかは別の話になるのですね。今回のものはBLU-109ですが、イラク戦争の時急遽開発したものがありましたね。10インチ砲の砲身を利用したもので、GBU-28と呼ぶようです。このGBU-28は今は使わないのでしょうか。なお、これを拡大したものにGBU-57というものもありまが、これら3者の関係はどうなのでしょうか。(紹介くださった資料2の最初に掲載されている太っちょが、GBU-57のようです。)
電気戦艦
GBU-57は、運用できる機体がイスラエルにありません。このため、F15の最新型をアメリカ空軍より先に寄こせと言っているようです。多分、イランの核施設の破壊等が念頭にあるのでしょう。
しかし、国連平和維持軍への発砲もあり、このところのナターニャフの暴走ぶりは、プーチン以上かと思いますが、アメリカの兵器産業は兵器輸出に熱心で、そちらからの献金もあって、その通りになるのではと思っています。
hush
電気戦艦
GBU-28/Bはご記憶の通り1991年の湾岸戦争直前に今回のイスラエルがおこなった暗殺作戦で使用されたBLU-109/Bが
イラク軍指揮・通信バンカーへの貫通力不足を懸念され急遽開発されたものです。
ペイブウェイ IIIレーザー誘導キットを装着した誘導爆弾で弾頭はM110 203mm自走榴弾砲の砲身を利用しており、
弾頭である爆弾本体自体はBLU-113/Bと命名されています。
湾岸戦争では米軍の懸念が当たり、イラク軍指揮・通信バンカーはFA-117Aにより投下されたGBU-27/B(BLU-109/Bが弾体)の少なくとも3回の攻撃から生き延びてしまい
GBU-28/Bは1991年2月24日の最初の試作機の投下試験から3日しか経っていない1991年2月27日/28日に試作機3号機と4号機が2機のF-111Fにより投下されバンカーを破壊する事となりました。
なお弾頭が砲身を利用し製造されたのは最初のロットのみで、以降は専用弾頭BLU-113A/Bが新規製造されGBU-28A/Bとなります。
米軍では、1999年コソボ空爆、2002年不朽の自由作戦、2003年イラク戦争と継続して投入されており
改良も継続されGBU-28C/Bは誘導キットがレーザー誘導にGPSとINSを併用した向上型ペイブウェイIIIへ、弾頭もBLU-122/Bとなり貫通力等が向上しています
近年ではGBU-28を搭載可能なF-15Eを保有する同盟国に提供できる、地下施設を非核で破壊する深度貫徹爆弾として重要になっており
>5にある通りイスラエルに2005年以降100発以上、2015年以降に50発、また韓国に2010年以降に150発輸出しています。
イスラエルはイラン、韓国は北朝鮮の核開発関連施設を主とした地下軍事施設を破壊する目的と考えられていますが、
イスラエルに関しては、一部メディアで2021年にはハマスの地下施設攻撃に多用している等、
また今回の暗殺作戦での使用が未確認情報として報道されています。
>6
下の記事で判りますが、お話の爆弾や砲弾は信じがたいと思われますが、イスラエル軍としてはむしろ配慮している方か、
世界的にも特段残虐な兵器の事例ではないものとなっています。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/26e7332bd391ca21b032056f66295a086742405f
残念ながらイスラエル軍の事ですから、この爆弾を禁止されれば嬉々として遥かに危害半径の広い無誘導の通常爆弾を使うでしょう。
実際下記の記事で分かる通り必要と考えれば躊躇せず使用し街を瓦礫に変えています。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b7876695c64953ac01c341c776d199a1b3791d42
なので個々の兵器の残虐性や使用の是非ではなく、人口密集地で市民を犠牲にした市街地攻撃自体へ非難の目と声を向けるべきでしょう。
根性の無い履帯
深度貫徹爆弾の歴史、使用例などにつき大変詳しい説明をいただき、ありがとうございました。
また、個々の兵器の残虐性以前に、人工の密集した市街地への攻撃そのものをまず問題にすべきとのご指摘、まさにその通りだと納得しました。
電気戦艦
961 |
第一大戦時にドイツで開発されたガスト式ですが、ドイツ軍が採用しなかったのは何故でしょうか? (銃身が2本になるのでコスト増が嫌われたのでしょうか?) 安井 賢一 |
つまり、戦争が1918年の11月に終わっていなければ、ドイツ軍の航空機銃として装備されたわけですが、実際にはそうならず、戦後、同式を調査したアメリカも現行のブローニング式の製造ラインを閉じてまで製造する有用性を認めなかったようです。
この結果、2次大戦後にソ連で使用されるまで忘れられていたようです。
ガトリング式より銃身は少ないので、コスト増が嫌われたということはないと思われます。
hush
終戦の上にドイツ敗戦ですから、それ以上の需要は望めないですね。
アメリカと雖もわざわざ生産ラインを切替るメリットもありませんしね。
安井 賢一
960 |
九二式重機関銃や三年式機関銃の冷却フィンは放熱筒として銃身とは別体で作られていますが、加工はどうやっているのでしょうか。一個一個塊から削り出すのでしょうか。 佐山2浪 |
Uhu
鋳造ならあの形状でも材料歩留まりが良く作れそうですね。
確かに、鋳造が合理的だと思います。銃身との密着を得るための面粗度が課題ですが。
佐山2浪
タンジェント
佐山2浪
真鍮削り出しと言えそう
タンジェント
https://www.youtube.com/watch?v=kADNci-RGRo
タンジェント
959 |
銃の口径は、銃身にあるライフリングの山径、谷径、それとも弾丸の径 どれを計測した数値でしょうか? wikiには口径≠弾丸の径と有ります。確かミニエー弾の説明で弾丸後部を凹ませ、て火薬の爆発にて膨張させライフリングに食い込ませるだった記憶が有ります。現在でも同じでしょうか?同じとしたら膨張率ってどのくらいなのでしょうか? まさのり |
https://hb-plaza.com/caliber/ をご覧ください。
hush
前装式のミニエー銃の話が突然でてきて驚いたのですが、「現在でも同じでしょうか?」とは、前装式と後装式で同じ理屈で弾がライフリングに噛み込むかということですか?
それとも現在の何か(前装式銃やミニエー銃など)と比べてでしょうか?
拡張率については、参考程度ですが、同じ前装式のエンフィールド銃日本語Wikipediaに以下の記述がありました。
「プリチェット弾の拡張構造は、・・・弾丸の円筒形部分全体、特に肩の部分を半径方向へと拡張[14]、そしてライフリングに吻合させるというものであった。これによって、ガスの圧力で最大0.003-4インチまで拡張し[注釈 8]、銃身内にスキマを残さなかった。
[注釈 8] すなわち、弾丸の直径が.568口径で、銃の口径が.577口径の場合、0.006インチの厚さの弾薬包紙ならば、紙巻き弾丸と銃身の直径の差がちょうど0.003インチなので、拡張時にライフリングに十分に吻合する。」
太助
私は上記の認識でした。
まさのり
後装式の場合は銃口径よりも大きな弾丸を強力なガス圧で無理やり押し込むことでライフリングに勘合します。
おうる
まさのり
958 |
He 112 が機首側面に機銃を装備したのは何故でしょうか? Bf 109 の様に機首上面に装備するのが最良ではないかと思うのですが、 側面にしたメリットは何か有りますでしょうか? 百九 |
Bf109B〜Dも同じJumo210ですが、機首上部の機銃を避ける位置の吸気口がかなり突出しており、視界の妨げになっていそうです。
超音速
http://www.poleaeronautiqueavord.fr/medias/album/08-fev2016-17.jpg
http://www.poleaeronautiqueavord.fr/medias/album/sam-0005.jpg
下記に有ります。
http://www.poleaeronautiqueavord.fr/album-photos/nos-moteurs/junker-jumo-210/
理由は分かりませんが上から取り入れる事にしたのですね。
https://live.staticflickr.com/65535/52844668026_374881845c_o.jpg
下記の一つです。
https://modellundoriginal.de/junkers-jumo-210-g-walkaround-am-00602/
ユモ210 の解説。
https://alternathistory.ru/maliy-aviatsionnyi-dvigatel-novogo-tipa-jumo-210-germaniya/
倒立V型エンジンについて利点欠点が色々言われていますが下記の画像の様に、
機首上部に機銃を装備するには倒立V型が都合が良いと思います。
https://www.asisbiz.com/il2/Bf-109D/Bf-109D/images/Messerschmitt-Prototype-Bf-109A-D-IIBA-WNr-808-trials-Germany-7th-Apr-1937-03.jpg
http://www.airwar.ru/image/idop/fww2/bf109b/bf109b-3.gif
百九
百九
https://ww2aircraft.net/forum/attachments/junkers-ju-210-cut-jpg.503751/
エンジン中央の下の箱状のものが(気化器-Vergaser)
右端の青色部分が空気の通路になります。
百九
957 |
極めて最近の動画で、アメリカで弾丸製造工場がが大々的に稼働する様子を写したものがありました。155mmか6インチのものでした。太い鋼棒をぶつ切りにしたものを加熱し(ぶつ切りと加熱の順序はよくわかりません)、型の中にプレスで押し込んでいました。取り出したものが弾殻ですが、この円筒部分の表面加工はどのようになっているのでしょうか。昔なら旋盤で表面を軽く削ったのでしょうが、今なら砥石による研削だと思うのですが、どうでしょうか。 また、30mmか40mmの機関砲弾は、銅合金でできていますので、冷間プレス加工と思うのですが、それでよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。 電気戦艦 |
常識
電気戦艦
ただ、これは一般的なものですので、例外は多いです。
御質問は、アメリカのもののように思えますが、いつの時代の何という機関砲弾なのでしょうか。
hush
3ですが、本来の質問は155o砲弾です。次に、対装甲車両用の機関砲弾の場合、弾体が鉛であれば貫通力はゼロに近くなると思われます。激突した瞬間に液化すると思います。
常識
的外れかもしれませんが、一応コメントします。
表面処理的なものでいえば、塗装前のリン酸亜鉛被膜処理(塗装の下地処理)とかが思い付きましたが、これは多分お尋ねの内容とは違いますよね。
鍛造品の表面酸化膜除去やバリ管理みたいなことでしたら手持ちにネタがありません。各製造者で手法は異なるかも。
それとも↓に書きますが”銃弾”の銅コーティングみたいなイメージでしょうか?これならば話は判りますが、多分”砲弾”にそのようなコーティングはしないかと。
-----
一般に”銃弾”と呼ばれるものは、弾体に鉛や鉄を用いて、それに銅などのコーティングになるのですかね。連射しないのであれば鉛にコーティングは不要かもしれません。
一方で”砲弾”と呼ばれるものは、りゅう弾にしろ徹甲弾にしろ、弾体は鍛造品やタングステン・劣化ウランなど(雑な表現かと思いますが)硬いものでできております(ちょっと違うかもしれませんが、大体のイメージで)。これに「弾帯」というパーツがつき砲身と砲弾(硬いもの同士)が擦れるのを防ぐ。また弾帯はライフリングと噛み合って砲弾を回転させると共に、燃焼ガスの漏れも抑制する。
火器弾薬技術ハンドブック2012によると、
「火砲弾薬の製造工程は、弾丸の加工・組立工程と填薬工程に大別される。弾丸の加工は一般に塑性加工、機械加工、熱処理および表面処理・塗装などの工程からなる。これらの工程において、いかなる技術を用いるかは、弾種、設計の要求品質、価格などによって異なり、定まった製造方法があるわけではない。」「りゅう弾の〜主な製造技術は、素材成形のための鍛造技術、発射時の衝撃に対する弾殻の抗堪性の確保およびさく薬の爆発によって所望の破片を得るための熱処理技術である。」
だそうです。
太助
電気戦艦
https://www.youtube.com/watch?v=3vbyoz6ETPc (5分22秒)
両方の動画はスクラントン陸軍弾薬工場というところですがまず全体を切削してそのあと研削しているみたいです。
AB
1. 材料は、最初から鋼の丸棒を必要長さに切断しておき、それらをまとめて加熱しているようです。どのように切断するのかはわか離ません(回転丸棒をバイトで突っ切るのか、鋸で引くのか、ガス溶断なのか)。
2. 加熱した材料は最初は円筒形に加工しているように見えました。その後型に押し込んで先端を尖らせているように見えました。
3. 6.の説明では定心部があると言いましたがこの動画の場合では、それはなく、のっぺりと後ろまで連続しているように見えました。ということは、後ろの平行部分は何らかの方法でやはり仕上げが必要になります。
砲弾製造方法には細かく見れば色々なものがあるようです。
電気戦艦
956 |
Ans.Q車両380の機関銃の弾薬のことで思いだしたのですが ステン短機関銃の弾薬は9ミリパラベラム弾です。これはエリトリア戦線で、大量の9ミリパラベラム弾を捕獲したからと赤本の「拳銃 小銃 機関銃」で読みました。これは本当でしょうか? となるとイギリス軍の拳銃弾は、ウェブリーの.455弾とアメリカからのビクトリーモデル(S&W M10)の38スペシャル弾、9ミリパラベラム弾となります。というこは9ミリパラベラム弾専用の工場が作られたという事でしょうか? あとリボルバー用の弾丸が短機関銃に使用されないのはリムの縁の有無のせい? まさのり |
著者のJohn Weeksイギリス陸軍大佐はJane's Infantry Weapons第6版の編者の一人ですから、ある程度の信用はおける記述だろうと思っています。個人的にも、ダンケルクに大量の兵器弾薬を遺棄せざるを得なかったイギリス軍が、エリトリアで入手した銃弾を使ってステン・ガンを間に合わせで制作したというのはあり得ることだと思っています。東アフリカ戦線にはアオスタ公アメデーオ・ディ・サヴォイア=アオスタの率いる30万人のイタリア軍がおり、約7000人がゲリラとして1943年まで戦っていますが、残りは死亡したか、捕虜になったはずですので、遺棄弾薬も大量にあったと思われるからです。
>9ミリパラベラム弾専用の工場が作られたという事でしょうか
専用かどうかは存じませんが、 https://talesfromthesupplydepot.blog/2019/11/30/wartime-9mm-round/ に掲載されている銃弾はRoyal Ordnance Factory at Blackpoleの製造だとなっています。
hush
まさのり
>私は製造工場は有ったと思います
それは、もちろんあったと思いますので、その一例としてブラックプール王立兵器工場をあげたのですが。
hush
まさのり
955 |
なぜソ連(ロシア)は122榴を使っているのでしょうか? 師団砲兵に装備させる場合、10榴と比較して威力は上でしょうが重量が重い事によるデメリットの方が大きい様に思えます。そもそも威力を追求するなら15榴を師団砲兵に組み込めば良い訳でやっぱり中途半端な気がします ペンダント |
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13164739878
一旦、口径が決まると変更するのが大変みたいですね。
ウクライナとの戦争でロシアは弾薬不足に陥りそうになると
北朝鮮や旧ソ連の同盟国から弾薬を補充してるみたいです。
まさのり
76ミリ野砲は対戦車用途も兼ねるため高初速砲となっています。
ソ連も他国に倣った10榴の導入を検討したのですが、対戦車用途には使いづらいため76ミリ野砲を置き換えるわけにはいかず、12榴を置き換えると火力減少となるので、10榴導入は却下されます。
短砲身15榴は日本軍の九六式と同じぐらいの射程。対して軍砲兵が持っていた長砲身15榴は同じく八九式15加に近い射程でした。
なお、独ソ戦が始まると師団砲兵の短15榴は撤廃され、生産も中止されます。
師団砲兵にとっては重く機動性に劣るわりに射程が短いため、中途半端な存在と判断されたのです。
そのかわり軍砲兵は必要に応じてライフル兵師団の火力増強に派遣されるという仕組みになりました。
そのため軍砲兵の勢力は強大なものとなり、砲兵旅団あるいは砲兵師団となる場合もありました。
こうした経緯で師団砲兵は12榴までとされたので、他国の師団15榴より威力が劣って見えますが、大戦末期以降は160ミリ迫撃砲も師団に配備されているのです。
超音速
片
片
954 |
米軍がプロペラ効率を上げるために採用した、カフス付きプロペラですが、同時期の他国にはほとんど採用例がありません。どうしてでしょう? 米軍の一種の機密事項だったのでしょうか?それとも米国がカフスを採用してほどなくジェット推進時代が到来したので、今さらプロペラ推進を改良する意義が見いだせなかったのでしょうか? 備後ピート |
カフスの構造は、外殻が板金整形で作られ内部は発泡ゴムが注入されています。ブレード本体には接着剤で取り付けますが、回転バランスをとるため非常に慎重に取り付ける必要があります。
ブレードの修理の際は取り外しますが再組立ての時も同じ。
したがって製造・修理の手間、コスト・重量・故障リスクが増えます。
機密じゃなかったとしても、すすんで導入したいものではありません。
効果は効率向上のほかエンジン冷却性の向上があります。
高高度は空気が薄く放熱性が悪いので、B-29やP-47にはエンジンの過熱対策でカフスがついています。
同じくカフスつきのF4Fも2段2速過給R-1830エンジンが過熱気味でした。
同じエンジンでもカフスの有無がまちまちですが、展開地域や運用環境によってエンジンが過熱気味となるからだと思います。
カフスとは別の過熱対策として手っ取り早いのはプロペラスピナーを外すこと。あとはカウリング開口部増加やオイルクーラー拡大、強制冷却ファンなどがあります。
戦後のターボプロップ機は大馬力を吸収する必要性からカフス付きが多いです。
超音速
953 |
大砲は弾を発射した後、圧縮空気で内部のごみを吹き飛ばす必要があるとのことです。砲身内清掃装置と呼ぶらしいですが、これについての質問です。 1. そもそもごみとはどのようなものでしょうか。発射薬の燃え残り、覆帯がライフルを通過するとき掻き取った(掻き取られた)金属粉、あるいはこれらの混合物でしょうか。またこれらが残存するとどのような弊害があるのでしょうか。 2. この装置はどんな太さの砲にも必要なのでしょうか。20mm,25mm,37mm などの機関砲にはついていないのではと想像するのですが。 3. 圧縮空気はどのように用意されるのでしょうか。艦砲なら艦内の空気配管があるかもしれませんが、野砲にはありません。後退する砲身のエネルギーを利用するのでしょうか。 よろしくお願いいたします。 電気戦艦 |
>発射薬の燃え残り、覆帯がライフルを通過するとき掻き取った(掻き取られた)金属粉、あるいはこれらの混合物でしょうか。
だいたいそんなところです。
薬嚢式や燃焼式薬莢の場合はそれらの燃えカスも含まれます。
それらのカスには火薬の燃焼ガス成分が吸着しています。
>またこれらが残存するとどのような弊害があるのでしょうか。
火薬の燃焼ガスは硫化化合物が含まれているので、硫化化合物が付着してしまったゴミは清掃しないで砲身内に残しておくと砲身内が急速に腐食します。
砲ではありませんが旧日本軍も三十年式歩兵銃(三八式だったかも)が採用された当初、配備された小銃の銃身内径が広がってたったの二年で使用不能になるという開発時には予想もしていなかった事例が頻発し、調査の結果火薬の燃焼ガスによる腐食が原因と特定され、清掃方法の見直しと改訂が実施されています。
おうる
電気戦艦
砲弾や信管の不良による場合もありますし、砲身に問題がある場合、あるいは撃発装置に問題がある場合、使用方法に問題がある場合もあります。
砲身内に汚れが残っていて……というケースは無いわけではありませんが、全体から見ればレアケースと考えていいと思います。
清掃装置が壊れた砲が腔内爆発を起こしたとのことですが、清掃装置が働かなくなって汚れがたまったせいでというのは考えにくいと思います。御存知とは思いますが、砲弾の直径は砲身の内径よりも大きく、それを高いガス圧で無理やり押し込むことで砲弾を砲身の溝に食い込ませて回転運動を加えさせながら打ち出します。砲弾を押し出す際の抵抗の大きさは多少のゴミが詰まった程度は無視して良いレベルの誤差であり、まして軍艦なら毎朝清掃もしてるんでしょうから砲身内にその日撃った分の火薬の燃えカスが多少残っていたからといってそのせいで砲弾が砲身内に詰まるなんてことはまず考えられないでしょう。
実際のところは清掃装置が圧縮空気を送り込まなくなったせいで砲身の冷却が間に合わなくなり、砲身が過熱して変形したか、あるいは砲身内の摩擦抵抗が極端に高くなったのが直接の原因じゃないでしょうか?
あるいは運悪く砲弾の出来が悪かったか、信管が不良だったという可能性も無いわけではありません。
いずれにせよ一部の装置が故障した砲が腔内爆発を起こしたからと言って、その故障した機会が爆発事故の原因だったと決めつけることはできないと思います。
おうる
電気戦艦
他の艦は分かりませんでした。
hush
・アイオワ級のは空気利用のようです。窒素ガスは伝聞によるものかもしれません。
・戦艦では、主砲を発射すると自動的に清掃装置が働き圧縮空気により砲身内部の清掃が行われます。その後尾栓をあけ、次の弾を装填する、ようです。
・装置の構成図が知りたいのですが、今のところわかりません。尾栓のすぐ前に高圧空気のパイプが開口しており、空気噴出方向は円周に接するようなものでは、と想像します。噴出口が複数あると旋回流(サイクロン)が形成され、ゴミを噴き出すのに具合がいいのかな、と思いました。そのうち詳しい構成図を見つけられる時を待っています。
・薬莢を使うものではどうなっているか興味あります。
電気戦艦
>>大砲は弾を発射した後、圧縮空気で内部のごみを吹き飛ばす必要があるとのことです。
ご質問の装置は、砲弾を再装填する際に砲手に危険をもたらさないようにする目的のものだと思います。(排煙・高温ガス・一酸化炭素ガス等の逆流防止。)
http://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_16-50_mk7.php
4. Air purging was used on these guns in order to quench and remove smoldering particles as a preventative measure against flareback. In movies or pictures, this purging can be seen as a small puff of white smoke that is emitted a few seconds after the gun fires.
http://www.navweaps.com/Weapons/WNIT_15-50_m1934.php
A compressed-air smoke scavenging system was used to remove propellant gasses after the guns fired.
>>6・薬莢を使うものではどうなっているか興味あります。
戦車砲、艦載速射砲などでは↓の排煙器が該当するかと考えます。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Bore_evacuator
船員さんができる長期の防食対策は地道な掃除でしょうね。(開発の方なら装薬に添加物をいれる等いろいろやっていると思いますが。)
太助
電気戦艦
>>7で言及したevacuatorの概略ですが、
設置目的は砲身内の燃焼ガスを砲口から排出し、砲塔内部への逆流を防ぐものです。
下にポンチ絵を作りましたが、動作イメージは以下の通りでしょう。
一般的かは判りませんが排煙器と砲身の連絡管を斜めに設置しています。排煙器自体は単なる圧力容器と考えてよろしいかと。
□排煙器
■砲身
*燃焼ガス(高圧)
・燃焼ガス(低圧)
@砲弾が砲身内にある間は、砲身内も排煙器も高圧の燃焼ガス(↓図の「*」)で満ちています。
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砲尾 ********** 砲口
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A砲弾が砲身を離れると、砲身内の圧力はすぐに下がります。一方で排煙器圧力は連絡管が細い為、すぐには圧力は下がりません。
するとどうなるか?
排煙器から高圧ガスが砲身内に吹き出てきます。連絡管が砲口に向かってついているので、高圧の燃焼ガスは砲口に向かって流れます。(↓図の「*⇒」)
こうして排煙器から砲口への流れができると、砲尾〜排煙器間の燃焼ガス(↓図の「・→」)も流れに引かれて砲口へ向かいます。この頃になるとタイミングをみて砲尾閉鎖機を開けます。
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・・・・・・→**⇒
砲尾 ・・・・・・→・・→ 砲口
・・・・・・→**⇒
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ちなみにevacuatorの採用は大戦後のはずです。それ以前はベンチレータや運用で戦車砲塔内の環境を保っていたんですね。
太助
電気戦艦