ちょっと気になると夜も眠れない。

艦船関係
Ans.Q

どうでも良いことなのに…、誰か助けて!


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1317  令和6年7月18日付け読売新聞に「日本政府が中国軍の昨年の演習を分析した結果、最短で1週間以内に、地上部隊を台湾に上陸させる能力を有していることがわかった」との記事が載っていました。
 ノリマンディーや仁川の上陸作戦の頃とは違って、現代では中国軍の動きは台湾側で即時にわかるので、上陸地点に艦船が到着したら、陸地からミサイルの雨が降ってくるため、上陸作戦は狂気の沙汰だと私は思っていました。
 中国軍の台湾上陸は可能なのでしょうか?ご教示願います。
PIAT

  1.  これですね。
     https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240718-OYT1T50001/
     海軍艦艇が海上を封鎖→ミサイルで台湾の軍事施設を攻撃とありますので、それだけの期間で、地対艦ミサイルや、航空能力を無力化できる可能性があると判断されたということでしょう。
     もっとも、台湾侵攻をやればアメリカが黙っていないわけで、可能性は可能性ということになりそうです。
     
    hush



1316  被雷対策について質問です。

 以前はFRP船と言えば20トンに満たないような小型船ばかりでしたが、近年では600トンクラスのコルベットなどにもFRP船体が採用されるようになってきました。
 金属船体の場合は船体まるごと導体なので被雷してもそれによって何らかの損傷が生じるということはほとんど無かったようですがFRPは絶縁体です。
 多くのFRP船の場合、おそらくマストを避雷針にしてスクリューなどから海中に放電という形になるのでしょうが、小型船ならともかくある程度の大きさになると落雷も必ずマストに落ちるとは限らなくなります。
 現代の戦闘艦ともなればレーダーや火器管制装置などの電子機器も多く搭載し、落雷で被害が生じれば一発で戦闘能力を失いかねません。かといってステルス性が重視される戦闘艦で電気を逃がすための導体を船体各地に張り巡らせるのもおかしいような気がします。

 昨今増えつつある数百トン規模のFRP艦での落雷対策はどのようになっているのでしょうか?
おうる

  1.  アルミ製のマストに落雷を受けたヨットが、船底に穴が開いて沈没するという場合もあるようです。また、日本海は冬季に落雷が発生しやすいことで知られており、航空機の落雷試験に使われることもあるぐらいですが、今のところ、海上自衛隊がどのような落雷対策を行っているかという記事は見つけておりません。
     ただ、避雷針以外にも落雷対策は実施されているはずです。ですから「電気を逃がすための導体を船体各地に張り巡らせる」ことはしていると思います。というのは、レセプターをFRP等の内部に入れればよいからです。
     また、落雷時に主電源から重要電子機器から隔離する絶縁システム、自動的に電源を切るサージ・システム、さらには落雷のエネルギーを分散するように船体形状を考えること(この中には、角を丸くする、表面を滑らかにするというようなスティルス技術に合うものがあります)等が考えられます。
     そして、究極的には、雷の発生しやすい現場にいかない、あるいは、雷が発生した場合は、落雷への予防措置をとるということが考えられます。

    hush


  2. 文字通りに雷除けとなる「PDCE避雷針」が、海上自衛隊の護衛艦「あきづき」、地球深部探査船「ちきゅう」などに導入済だそうです。

    FRP製艦船にも普及していく(もしくは普及済)と思いますが、添付ファイルには以下の結論が成されていました。
    https://www.rakurai-yokusei.jp/shippadd1.pdf
    4. FRP/木造船には、避雷針は必須
    引下げ導線は船体外側で左右両舷側へ2本を落とす。

    電波ステルスに関しては、FRP船体自体がレーダに映るのですから、避雷導線がレーダに映っても影響はわずかかと想像します。(何か工夫はあるのかもしれませんが、手法は存じません。)

    太助


  3. 蛇足ながら、ちょっと気になる点について注意喚起させて頂きます。
    地上レーダーは、原則として風雨から守るためにレドームに覆われています。戦闘機の機首のレーダーは、空気抵抗の減少をはかる面からもレドームに覆われています。これらのことから判る様に、FRPを含むプラスチック類は電波、あるいはレーダー波を反射せず、これらは透過します。中国が台湾を監視す飛ばせた風船もこれを利用したものです。勿論、程度問題ですが。
    この一方で、近くに在る空中の水滴やごみ、広大な雲や海面は電波を反射します。
    従って、レーダー側も種々の処理を行います。船舶用のレーダーであれば、幾本かのビームの反射波の平均値を採り、閾値以下は足切りを行うことにより海面波からの反射波を除く等です。
    これらの処理等を考えれば、御質問の避雷針用の電線など、事実上問題にならないと思われます。

    読書人


  4. >>3
    こんにちは。”FRP船体自体がレーダに映る”はよろしくなかったですね。ここはFRP製の艦もレーダに映るのではないか?との趣旨でした。

    FRPの性質は>>3で仰る通り電磁波を透過し易いものだと思います。一方で艦内機器はどうでしょうか。想像ですが、金属製の機械やEMP対策でシールドされた機器が多いかと考えました。仮にレーダ波がFRP艦体を透過した場合、上記の機器やシールドがレーダ波を反射するのでは?というのが論拠です。レーダ波長と物体長の関係であったりで、反射する/しないの二元論はよくないのかもしれませんが。

    リフレクタ設置が必要なほどに小型民間のFRP船はレーダ映りが悪いとは聞きますが、今回お題の艦艇レベルの軍用大型船ではどうなのか疑問です。”EMPはひどい落雷と同じ”との表現から連想しましたが、当方EMPにも落雷対策にもレーダにも通じておりません。どなたか基本的な所からご教示頂ければ嬉しいです(当然ですが本スレッドへの回答の次に)。よろしくお願い致します。

    太助


  5.  皆さん回答ありがとうございます。

     避雷針の場合、雷電流が通った際に周囲の船体構造物が爆発が起きないかとか、強力な電磁波で艦内設備がやられないか心配です。おそらく重要な電子機器がある部屋は部屋全体を導体で覆ってるのではないかとは思いますが・・・

    >>4
     参考までにスウェーデンのヴィスビュー級コルベットについてWikipediaの記事を一部引用します。


    フランス方面に航海に出た際に「レーダには映っていないのに自動船舶識別装置(AIS)には表示されている」という珍事が発生し、当局が周辺を航行している船舶に注意喚起する事態となったことから、平時は上構後部に4本の円筒形レーダー反射器(リフレクター)を装着して航行している[6]。
    おうる


  6. >>5
    紹介ありがとうございます。
    大型FRP船で高いステルス性能をもつ例ですね。
    小生も思い違いをしていたのですが、おそらくですが、小型FRP船とはレーダに映り難い理由が異なるのではないかと想像します。


    特徴を民用小型FRP船と軍用大型FRP船(ヴィスビュー級コルベット)で整理します。

    1)小型FRP船
    ・GFRP製が多いと思われ。
    ・GFRPの特徴︰絶縁材料で安価、電波は透過する。

    2)ヴィスビュー級コルベット
    ・CFRP製
    ・CFRPの特徴︰少し電気が流れる材料で高価。電磁遮蔽特性が優れている。電波透過特性、電波反射特性は金属同様の特性を示す。
    https://www.mod.go.jp/atla/research/dts2013/P-12.pdf

    以上のように一般的なCFRPはレーダ波を反射する。

    一方でヴィスビュー級コルベットは高い電波ステルス性能をCFRP船体で実現している。


    何故か?
    @FRP船体とは無関係に、船体形状やRAMの工夫といった従来のステルス対策の影響が大きい。

    もしくは
    A特殊なCFRPを採用している。
    可能性があると思います。


    参考@)
    電気抵抗値(×(10^-8)Ωm,0℃)
    ・銅:1.55
    ・鉄︰8.9
    ・CFRP:100-1000以上
    https://www.m-chemical.co.jp/carbon-fiber/about/performance/

    参考A)
    海軍の艦船や潜水艦では、CFRP複合材は上部構造に使用するために、金属構造と同様のレーダー反射の問題があります。現代のステルス船はレーダー透明材料(RTM)であるため、GFRP のみを使用します。CFRP はレーダー吸収構造物(RAS)でのみ使用されます。容器の内部区域はよりよい強さおよびそれ故に減らされた重量のための CFRP と作ることができます。ただし、GFRP は CFRP よりもわずかに減衰能力が高く、より硬いです。SONAR ドームは、ハイブリッドファイバーシステムでもガラス繊維またはカーボンファイバーで作ることができます。CFRP は GFRP よりも導電性が高くなります, したがって、トランスデューサアレイを固定するための電気的問題を回避するために、内部層として GFRP を使用することをお勧めします。
    https://www.intechopen.com/chapters/79811


    p.s.↓のサイトにvisby-class-corvetteの写真があります。何本か天高く突き出た棒がありますが、避雷針でしょうか?
    https://www.saab.com/products/visby-class-corvette

    太助


  7. >突き出た棒
    それは送受信用ホイップアンテナでは?
    元自


  8. >>7
    なるほどアンテナでしたか、ありがとうございます!

    太助



1315  最初に長文かつ回りくどく、更に主観・推測・願望が混じった文章の質問になることをお詫びします。
 ヤフオクで、こういうものを買いました。

「戦艦長門大将旗■山本五十六時代」
https://x.com/Der_Batu/status/1810600273553072244

説明文抜粋
(前略)
■山本五十六元帥が連合艦隊司令長官として在任中、旗艦であった戦艦長門に掲げられていた大将旗です。終戦後、長門が米軍に接収された際、艦内から記念品として米兵が持帰ったもので、米国からの里帰り品です。25年ほど前、米国カリフォルニア州在住の日本人の手を借りて入手したものです。

■縫込まれていたロープは上下ともに切断されておりますが、上のロープが取り付けられていた部分に朱色縦書の「大將旗 長門」の文字が左半分だけ残っております。そして、この大将旗には使用感がございます。長門が連合艦隊の旗艦であったのは昭和17年2月までで、その後、連合艦隊司令部は戦艦大和に移っておりますので、以後、長門が大将旗を掲げる機会はございませんでした。したがって、終戦まで長門艦内にあり、なおかつ過去に使用された大将旗ということであれば、山本長官座乗時のものと断定してよいと考えます。

■寸法は、横400cm、縦266cmで「軍六幅」といわれるものです。将旗としては最大です。素材は耐水効果が強い馬毛で、8条の旭日は「縫合わせ」によって仕立られております。馬毛を使用しているため、全体的に虫食い箇所が点在いたしております。また、当時の使用に伴う染み・汚れ、経年による変色等がございます。それでも70年以上前のものとしては、とても良好なコンディションだと思います。
(後略)

1.日本海軍史上、大将旗を掲げられる「指揮権を有する大将」の役職というと兼任は除いて、連合艦隊(豊田副武)・第一〜三艦隊(第一・小林躋造、第二・近藤信竹、第三・野間口兼雄)・各鎮守府(横須賀・野村直邦、呉・沢本頼雄、佐世保・百武源吾、舞鶴・黒井悌次郎、旅順口・柴山矢八)・支那方面艦隊(近藤信竹)・南西方面艦隊(高須四郎)・海上護衛総司令部(野村直邦)・海軍総隊(豊田副武)の旗が制定された大正3年以降の大将の司令長官といったところで良いでしょうか?(()内は大将で最後の者をあげてみた。ただし旅順口は大将旗の制定以前に廃止。海相には海軍大臣旗(http://www.navyhistory.org/2015/01/ditty-bag-japanese-navy-minister-flag/)があり、軍令部総長は演習統監時などだけに掲げるようなので除外)
2.「長門」の部分なのですが、「門」の簡略字体かもしれませんが「ウ冠の下に縦線」で「長官」にも思えます(長官→連合艦隊司令長官→連合艦隊旗艦→長門、という連想もできますが)。もしくは「六巾」いう字を相当崩して書いてもこうなるかも知れません。更には思い込みで他の文字かも知れません。実際どう書かれているのでしょうか?「大將旗」は間違いないところでしょうが、現在からみて変わった字体だな、とも思います。
3.その他にも気づかれたことや、旗に関する情報(生産体制・発注数・生産数・素材の変遷・当時の価格・定数・取り扱い方法・下の映像の未編集版、よもやま話的なエピソードなど)があればお教えください。DMなどでも結構です。
バツ

誰か答えて下さい。

1314 陽炎型駆逐艦「天津風」についてお伺いします。

彼女は'45 4/10 アモイ島に座礁後自爆処理され生涯を閉じていますが、その残骸はその後どうなったのでしょうか?
(駆逐艦「菊月」のように彼女を偲べるものがまだ残っているのでしょうか?)

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1.  毎度、Wikipediaで申し訳ありませんが https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_destroyer_Amatsukaze_(1939) に、
     In 2012, the wreckage of Amatsukaze was found by a Chinese engineering ship. About 30 tons of the wreckage was salvaged, cut into pieces and sold as scrap metal before the intervention of local relics administration departments. According to Chinese media, a museum will be built to protect the remaining wreckage.(2012年、天津風の残骸が中国の工作船によって発見された。地元の遺跡管理部門の介入前に、約30トンの残骸が引き揚げられ、切断され、金属スクラップとして売却された。中国メディアによると、残りの残骸を保護するために博物館が建設される予定である)
     実際に博物館が建てられたかどうかは存じません。
     
    hush


  2.  こちら https://web-archive-org.translate.goog/web/20120819220907/http://bbs.zzfish.cn/read-htm-tid-629854.html?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc を見る限りでは、いろいろなものが引き揚げられたようですね。
     
    hush


  3. ご回答有り難うございます。
    「天津風」の最期は「'45 4/10 離礁に失敗し放棄、爆雷の自爆により爆破処分」と聞いておりましたので、暫くの間は水面上に艦体が残存していたのだと思っていました。
    その割には「解体、撤去された」と言う話を聞かないな・・・と思いまして質問させて頂きました。

    ご紹介して頂いたHPを拝見すると、写っているのは備品の残骸ばかりなので「天津風」残骸の大きな残存部は波浪で破壊されたか金属ドロにやられたか・・・なんでしょうね。
    (翻訳説明文が「人を破って割って、鉄の塊に打ち上げる」なので、何が言いたいのかちょっとよく分からないですが・・・)
    Ranchan


  4. >3
    >人を破って割って、鉄の塊に打ち上げる
     うちのクロームの翻訳機能だとそんな訳は出てこず、「これらのスクラップ金属は、浙江省登録の工作船に雇われた地元以外の船頭のグループによって引き揚げられた。一昨日、船頭たちが偶然砲弾を発見し、すぐに警察に通報した。地元の国境防衛局と文化財局がすぐに介入し、瓦礫の中から多数の砦、砲身、砲弾、日本製の軍事器具を発見した」となります。
     https://www.deepl.com/ja/translator あたりで訳しますと「これらの鉄くずは、浙江省のエンジニアリング船に雇われている外国人の船員のグループであり、引き揚げられた。 一昨日、船員が誤って貝殻を発見し、警察に駆け込んだ。 地元の国境警備隊、文化財部門はすぐにこの残骸の山に介入し、大量の砲塔、砲身、砲弾だけでなく、日本製の軍事機器などを発見した」となっており、砲弾が貝殻となっていますが、意味は取れます。
     ただ、きちんと読むと、ここで紹介されているのは日本の沈没船らしいものが見つかったであり、天津風と断定されていません。そうしますと、私の早とちりでありまして、申し訳なく思っております。
     
     
    hush



1313 巡洋艦クラスで艦前部に主砲塔三基を搭載するとき、最上スタイルと妙高スタイル それぞれの搭載方法のメリットとデメリットは何でしょう? 
かめ

  1. ・射界については甲乙なし
    ・三砲塔が近接するので防御については妙高スタイルが不利
    ・二番砲塔のバーベットが高く(重く)なり重心からも遠いためピッチングが酷くなる妙高スタイルが不利
    ・・・あたりが考えられます
    駄レス国務長官


  2. 駄レス国務長官様 ご回答ありがとうございます。・・となると、あの搭載方式は成功とは言えなかったということなんでしょうか・・・?
    かめ


  3. 米ブルックリン級が最上原型同等の6in×15門で妙高スタイルですからあながち失敗とも言えないような
    書き洩らしましたが最上スタイルのほうが二番三番砲塔が後ろ寄りのため艦橋に対する爆風が強いかもです
    駄レス国務長官


  4. ブルックリンは最上スタイルだと思い込んでました。 すみません 重箱の隅をつつく疑問になってしまいますが、固定観念的には 最上スタイルがオーソドックスな気がするのですが、妙高ブルックリンがあのスタイルになったのは どんなメリットデメリットを重視した結果なのでしょう? 
    かめ


  5. 妙高スタイルのピラミッド配置は弾火薬庫の区画長短縮ちゅう意味も有りますね
    メリットデメリットの取捨選択理由は計画主任に訊かないと何とも
    駄レス国務長官


  6. 艦内側面を比較しますと、艦底部は前から主砲弾薬庫及び弾薬供給所・高角砲弾薬庫・缶室となります。妙高型・高雄型と最上型では缶の数が違い缶室の面積が違っています。缶室が小さくすむようになり、弾薬庫の大きさに余裕ができたためこの配置ができるようになったと推定してみました。
    老猿


  7. 最上型では三番砲塔中心位置は妙高型・高雄型と大差なく弾火薬庫区画はむしろ艦首方向に伸びてますね

    駄レス国務長官


  8. 防御性能と、対艦戦闘能力、対空戦闘能力について、配置による優劣を考えてみました。(艦首方面の主砲配置のみを考慮)
    ・@防御性能:妙高スタイル≧最上スタイル
    ・A対艦攻撃能力:妙高スタイル≦最上スタイル
    ・B対空攻撃能力(主砲):妙高スタイル < 最上スタイル


    @>>5でご指摘のように、妙高スタイルは防御範囲割合の短さに利があるかと思いました。また>>1記載のように、近いから一発で複数砲塔アウトのケースもあるかと思いますが、なんとなくですが、このケースへの配慮は少ない気もします。

    A妙高スタイルは三番砲塔の艦首方向への指向が難ですよね。これは対艦攻撃でも不利ともいえますが、同じような速度相手の対艦戦闘では”横向いて戦ってね”で済む範囲の優劣かと思います。ただWeb上では”(最上型の)配置は高雄型までの経験に基づき、前方各三〇度以内の射角を広くするため考案されたものである”としているサイトがありましたこと注記します。

    Bつぎに主砲による対空戦闘を想定すると、妙高スタイルの三番砲塔は一・二番砲塔との連携が取り難い場合が多いのではないか(対艦戦闘と異なり”横向いて戦ってね”で済ますには航空機は速い)。つまり三番砲塔が無駄になってしまうケースありと考えられた(射撃指揮装置を対空射撃にどの程度有効活用したのか知りませんが、一・二番砲塔はフォローできても【妙高スタイル】の三番砲塔は同時にフォローできる方位が少ない)結果、主砲での対空戦闘を想定した最上型(15.5cm砲)では、主砲配置を【最上スタイル】に改めたのではと考えました。


    ちなみに小生の認識は以下の通り。間違っていればゴメンナサイ。
    【妙高スタイル】
    ・妙高:主砲での対空戦闘を想定せず。
    ・高雄:同上?
    ・ブルックリン:同上。

    【最上スタイル】
    ・最上(15.5cm砲):主砲での対空戦闘を想定。(対空砲弾用の揚弾設備があるらしい。一方で当てる工夫(射撃指揮装置)はどうであったのか知らないが、これのフォローがないと当たらないはず。対空戦闘に対応していたのか、後日対応の予定だったのか)
    ・最上(20.3cm砲):主砲での対空戦闘を想定せず。


    いろいろ書きましたが、@の理由で妙高スタイルができ、Aの理由(時期的に妙高からのフィードバック?)で最上スタイルになった。Bは考え過ぎかとも思いますが、最上型建造時の防空戦闘への危機意識から(実用的であるかは別として)このような検討もなされたであろうという想像です。

    太助


  9. >8.
    > ”(最上型の)配置は高雄型までの経験に基づき、前方各三〇度以内の射角を広くするため考案されたものである”

    これは「海軍造船技術概要」に書かれてますね
    ただし公式図を見ますと各砲塔の片舷射界(前方/後方)は
    艦型 一番 二番 三番 合計
    妙高 90度/60度 90度/70度 60度/60度 240度/190度
    最上 90度/65度 70度/55度 90度/60度 250度/180度
    と僅差になります
    対艦戦闘上は同等とみて良いでしょう
    駄レス国務長官


  10. >7 弾火薬庫区画はむしろ艦首方向に伸びてます
    無くなったのは重油タンクですね。
    燃費向上による重油積載量減少によるものでしょうか。
    妙高型の主砲配置になったのが、防御区画を短くするためなのか、艦内配置の余裕のせいでこの配置にせざるを得なかったのか。
    >9
    二番砲塔の射界ですが、公式図では確かに前方は70度となっています。
    ただ、側面図では12度仰角にて砲塔繋止となっています。
    仰角12度以下ではこの射界ですが、それ以上では前方にも射撃できるのではないでしょうか。
    そうであるならば「前方各三〇度以内の射角を広くするため」というのも当てはまると思いますが。
    老猿


  11. >10.
    前段
    艦型 燃料搭載量 航続力
    妙高 2,500トン 14ノット7,000浬
    高雄 2,645トン 14ノット7,000浬
    最上 2,280トン 14ノット8,000浬
    この差は主として蒸気性状が妙高高雄の飽和蒸気より最上の300℃過熱蒸気に向上したことによります
    重油槽は石炭庫と違って配置の自由度が高いですから防御上の配慮が優先されたんじゃないでしょうか

    後段
    仰角12度以上では前方にも射撃できるでしょうが首尾線近くの射界は船体や隣接砲塔への爆風の影響が大のため実戦では首尾線より30度以内はなるたけ避けるべしとされてるようです
    駄レス国務長官


  12. >>9
    ありがとうございます。
    海軍造船技術概要に「前方各30度以内の射角は著しく強化されたし」と記載のあるのは「最上(15.5cm砲)」のことですね。

    >>10、11
    最上(20.3cm砲)が前方射角が強化されたとは判断されていないのでは?
    装填角度が固定5度だとしたら、12度(砲塔繋止仰角)以下になりますので、前方への継続射撃は事実上不可能となります(砲を維持したまま装填ができない)。

    >>8
    自己レスですが、
    【妙高スタイル】
    ・高尾:主砲での対空戦闘を想定。
    でした。

    太助


  13. 【妙高スタイル】
    ・高雄:主砲での対空戦闘を想定。
    でした。

    太助


  14. >9・12
    ご教示ありがとうございました。
    >12
    最上型の主砲配置が決定されたのは15.5cm砲の時ですから、それで考える必要がありますね。
    その時は仰角制限もありませんでしたので、装填も問題ないですね。
    老猿


  15. 駄レス国務長官様、太助様、老猿様
    深い話をありがとうございます。
    なんとなく並べているだけじゃなくて色々な要素が検討されているんですね。
    かめ



1312  LST-1型戦車揚陸艦について質問です。

 LST-1型の艦尾の錨は鎖ではなくワイヤーを使っているようです。
 船の錨は普通、錨そのものの重さやフックの形状などで船を制止させるのではなく、錨鎖の重みや摩擦で船の逸走を防止していると理解しています。
 ワイヤーを使っているのはおそらくビーチング状態から離岸する際の張力が必要なためと想像しますが、だとするとLST-1の艦尾の錨は錨鎖(ワイヤー)の重さではなく錨そのもので海底に踏ん張ってるのですか?

 あと、ワイヤーって錨よりも錆びやすそうなきがするんですが、通常の鎖に比べてワイヤーを使った場合のメリット。デメリットについて解説していただけると助かります。
おうる

  1. LST-1級についてですが、よく知られている船尾の錨とは別に船首左舷側にも錨を有しており、こちらは通常チェーンを使用したタイプとなっています。(写真LST-18下記URL参照)
    https://www.navsource.org/archives/10/16/1016001807.jpg
    従って、船尾部の錨はビーチング後の離岸に特化したもので、通常の停泊時には船主側の怒りを使用していたものと推測されます。
    あるこん


  2. 訂正&追記
    誤:船主側の怒りを→正:船首側の錨を

    通常の錨鎖に対するメリットデメリットについてですが、メリットについては格納スペース削減(同じスペースならより長いケーブルを格納できる)、デメリットとしてはご指摘のとおり把駐力の低下が挙げられると考えられます。
    あるこん


  3. 通常の錨がchainでつながっているのは、
    ・重量そのもので船を固定する。
    ・chain形状の方が曲げ半径が小さくなる。
    ・頑丈。
    等々の理由があると思いました。

    一方で、離岸用錨に限定すれば、
    ・重量は軽い方がよい(重量は必要ない、水に沈めばよい程度?)。
    ⇒wireでつなぐ方がよいと思います。


    一応ChatGPTにも尋ねてみましたが、重い = 悪いという思い込みがあるようです。

    質問@)stern anchorをwireでつなぐ利点を列挙して下さい。
    ChatGPT
    stern anchorをワイヤーでつなぐ利点はいくつかあります:

    1. 軽量:ワイヤーはチェーンに比べて軽量であり、取り扱いが容易です。
    2. 柔軟性:ワイヤーは柔軟であり、チェーンよりも取り回しが簡単です。
    3. 迅速な操作:ワイヤーは迅速に展開・回収が可能であり、緊急時や作戦中の素早い対応が求められる場合に有利です。
    4. コスト効率:ワイヤーはチェーンよりも一般的にコストが低いため、経済的です。
    5. 耐摩耗性:ワイヤーは耐摩耗性が高く、過酷な環境下でも耐久性を維持しやすいです。
    6. メンテナンスの簡便さ:ワイヤーはメンテナンスが比較的簡単であり、長期間の使用にも適しています。

    これらの利点から、揚陸艦のstern anchorをワイヤーでつなぐことが一般的です。


    質問A)wireとchainでanchorをつないだ場合の利点と欠点を列挙せよ。

    ChatGPT
    ### Wireでアンカーをつなぐ場合の利点と欠点

    **利点:**
    1. **軽量**: ワイヤーはチェーンに比べて軽量であり、取り扱いが容易です。
    2. **柔軟性**: ワイヤーは柔軟で、取り回しが簡単です。
    3. **迅速な操作**: ワイヤーは迅速に展開・回収が可能であり、緊急時や作戦中の素早い対応が求められる場合に有利です。
    4. **コスト効率**: ワイヤーはチェーンよりも一般的にコストが低いため、経済的です。
    5. **耐摩耗性**: ワイヤーは耐摩耗性が高く、過酷な環境下でも耐久性を維持しやすいです。
    6. **メンテナンスの簡便さ**: ワイヤーはメンテナンスが比較的簡単で、長期間の使用にも適しています。

    **欠点:**
    1. **強度**: チェーンに比べて強度が劣る場合があるため、極端な負荷がかかる状況ではチェーンの方が適していることがあります。
    2. **切れやすさ**: 鋭利な物に触れると切れやすいことがあるため、使用環境に注意が必要です。
    3. **伸縮性の欠如**: ワイヤーはチェーンほどの伸縮性がないため、衝撃吸収が劣ることがあります。

    ### Chainでアンカーをつなぐ場合の利点と欠点

    **利点:**
    1. **強度**: チェーンは高い強度を持ち、重い負荷に耐えやすいです。
    2. **耐久性**: 海水や摩耗に対する耐久性が高く、長期間使用しても劣化しにくいです。
    3. **伸縮性**: チェーンのわずかな伸縮性は衝撃を吸収し、アンカーの固定をより安定させることができます。
    4. **信頼性**: 極端な条件下でも信頼性が高く、頑丈で壊れにくいです。

    **欠点:**
    1. **重量**: チェーンはワイヤーに比べて重く、取り扱いや運搬が難しいです。
    2. **操作性**: 重量と硬さのため、迅速な展開や回収が難しく、操作性が低いです。
    3. **コスト**: チェーンはワイヤーよりも高価な場合が多く、初期費用や交換費用が高くなることがあります。
    4. **錆びやすさ**: 特に海水環境では、適切なメンテナンスをしないと錆びやすいです。

    これらの利点と欠点を考慮して、具体的な使用状況や条件に応じてワイヤーとチェーンを選択することが重要です。

    太助


  4. 海上自衛隊のみうら型輸送艦に乗艦していましたが、後部錨はワイヤーでした。
    通常の停泊時に使う事は基本的になく(艦首左舷の錨を使用)、ビーチング時の離岸補助用と考えて良いと思います。
    他には船越で接岸状態での台風接近時にLCVPに錨を括り付けて少し離れた場所に運んで落とし固定用とした時くらいでしょうか。
    ……目指し係留状態からの中引き出航でも使ってたかな、こっちは記憶が曖昧。
    元自


  5.  皆さん回答ありがとうございます。参考になりました。

     となるとビーチングをする揚陸艦の離岸用の錨って鎖じゃなくてワイヤーになってる方が一般的なんでしょうかね?
     Wikipediaの二頭輸送艦の記事によると、投錨の際の音を小さくするためにワイヤーにしたとか説明があるようです。
    おうる


  6. 設置場所のスペースと言う問題も大きいと思います。
    錨鎖だと揚錨機の他に艦内に錨鎖庫を設置する必要がありますが、ワイヤーであれば揚錨機と一体化したドラムを後甲板に設置し巻き取るだけで済みます。
    元自



1311 青葉型巡洋艦について質問させてください。

先に建造された古鷹型の20センチ単装砲は装填作業の多く(弾薬運搬など)を人力に頼っており、発射速度に問題を抱えていたので、この欠点を解消するために青葉型では建造時より砲塔を変更したものと認識しています。インターネット等で調べると多くの場合でそのように書かれているからですが、ふと疑問がわきました。

古鷹・加古は、青葉の建造開始よりも後に竣工しています。上記のことが事実であれば、まだ運用どころか竣工もしてない古鷹型巡洋艦の欠点を事前に把握して再設計して、古鷹型が竣工する前年に青葉型を建造開始してる事になります。

古鷹型の欠点はそんなに早くから認識されていたのか、それとも青葉型での主砲変更は別の理由があり、古鷹型の主砲に問題があった云々は「後付けの理由」なのでしょうか。気になって質問してみました。
みいつ

  1. たぶん排水量を抑える為に、様々な不都合に目を瞑っていたのだと想像します。それがワシントン軍縮条約の結果、小さな排水量の削減が必要なくなり、また妙高原案のテストケースとして色々試したんでしょう。

    古鷹型重巡洋艦のWikipediaから抜粋します。
    -----抜粋-----
    古鷹型の設計を基に、主砲を連装砲3基に変更したものが青葉型であり、青葉・衣笠の2隻も古鷹型に含める場合もある。

    本型は元々英米の軽巡洋艦に対抗するために建造されたのであるが、ワシントン軍縮条約の結果この排水量にこだわる必要性を失ってしまった。条約上限最大の艦を各国も建造することが海軍もわかっていたため、排水量10,000トン、20 cm砲8門で魚雷発射管8門、13ノットで10,000カイリの航続距離の艦(妙高原案)を計画すると共に、本型の3・4番艦にはそのテストケースとして、主砲6門ながら単装から連装に、高角砲も門数は同じながら新型の12 cmに変更した。航空機用のカタパルトを搭載する事として改良を加えた形で建造をされることとなった。
    -----終わり-----

    太助


  2. 回答いただき、どうもありがとうございます。

    古鷹型は、のちに主砲の装填にまつわる問題のため青葉型と同じく連装砲に換装していますが、
    その事と、青葉型が当初より連装砲を装備した理由とが必ずしも同じとは限らないという事ですね。

    また自分なりにもいろいろ調べてみたいと思いました。
    ありがとうございます。
    みいつ


  3. 学研の「重巡古鷹・青葉型(太平洋戦史シリーズ44)」では青葉型も当初単装砲塔で計画されていたとあります。
    同時期に設計が進められていた後の妙高型用連装砲塔の設計が完了した事からC型連装砲塔搭載に変更されたようです。
    また単装砲塔が装甲化されたバーベットを持たない事から被弾時の脆弱性が問題だと上層部が認識していたとあり、これも連装砲塔へ変更する大きな理由になっていたと思われます。
    元自


  4. 昔読んだ本では、古鷹の20cm砲は砲室形式であるため砲室内に準備してある数発を発射した後は発射速度が落ちるが、連装砲塔形式では重量(排水量?)が1000トン増加するためだそうです。帰国した平賀中将は、随分無茶をやったなとため息をついたそうです。
    古本屋


  5. 4の追記ですが、古鷹型は7100トンの排水量で米国のオマハ型偵察巡洋艦に勝つ巡洋艦を建造するという方針で計画され、建造されています。従って、1000トンも排水量が増えたりすれば、この方針に反します。排水量をそのままにして連装砲塔とすれば、船体強度や安定性等の造船学上の無理が生じます。昔の世界の艦船等に旧海軍造船艦が説明されていらっしゃいます。
    古本屋


  6. みなさん色んな知識をくださりありがとうございます。
    重ねてお礼申し上げます。
    みいつ


  7. >5.
    排水量増大の背景についてはすでに>1.で説明されてますけど
    駄レス国務長官



1310 コンステレーション級ミサイルフリゲートについてお伺いします。
同級が主砲に、オートメララ76 mm砲(OHペリー級で採用)やMk 45 5”砲ではなく、ボフォース社製57 mm砲を採用している理由は何でしょうか?
インデペンデンス/フリーダム級沿海域戦闘艦が同砲を採用していることと関連があったりするのでしょうか?
あるこん

  1.  ボフォースはスウェーデンの会社ですが、2000年にアメリカのユナイテッド・デフェンス(UDI)に売却されているのが大きいのではないでしょうか。UDIは2005年にイギリスのBAEシステムズに売却され、現在の名称はBAEシステムズ・ボフォースに変更されていますが、同砲の製造はケンタッキー州ルイヴィルで行われています。
     
    hush


  2. 1>
    なるほど。同砲が米国内で生産されているなら軍需産業の振興という面でのメリットはありそうですね。勉強になります。
    あるこん


  3. 追加で質問なのですが、同じくBEAシステムズ社系列で生産しているMk 45 5”砲と比較した場合の優位性はどのようなものが考えられますでしょうか?
    個人的にはコンステレーション級の原型となったカルロ・ベルガミーニ級の汎用型では5”級の主砲を採用していますし、LCSと違って純粋な排水量型船体のコンステレーション級であれば軽量化に対する要求も比較的緩和されるかとも思うのですが、76 mm砲を装備していたペリー級の後継であれば5”級の主砲は過剰という考えか、それとも軽量化(による船体コストの削減)を優先したものでしょうか?
    あるこん


  4. >3
     最大の理由は経費削減のためでしょうが、現在の艦艇の最大の脅威はドローン等の安価な兵器による攻撃だということもあるのではないでしょうか。
     現在、多数のロシア艦艇がウクライナのドローンにより被害を受けていますが、 https://www.reuters.com/graphics/UKRAINE-CRISIS/DRONES/klpydorqevg/ 等によると、そのドローンの価格は高くて数十万円程度です。また、長距離を踏破できる無人機は1千万円台で入手できます。これらの脅威に対処するのに、数億から数十億円するミサイルで対処するのは費用対効果があまりに悪いのですが、現実問題として、それで沈む艦艇も出てきています。
     また、安価なドローンは百基を用意しても一億円程度ですので、飽和攻撃を仕掛けることも可能ですし、ウクライナのような国家でなくても、ゲリラが用意することもできます。そして、百基のドローンの集中攻撃を受けた場合、一番安全なのは、そのコントロール圏外に脱出することですが、出来ない場合、ミサイルでは数が不足しますし、時間的な余裕もないと思われます。
     そうした場合、この砲の毎分220発という発射速度は、砲弾の安価さと相まって大きな魅力となるのではないでしょうか。
     口径の大きさだけが重要ではないのです。
     
    hush


  5. >4
    回答ありがとうございます。現在のところこのクラスのフリゲートは本邦も含め5”クラスの主砲を採用するケースが多いようですが、57 mmクラスの主砲がドローン対策に有効だとすれば、今後採用が拡大するかもしれませんね。
    他方、DDG(X)ではMk 45を採用している点も興味深いですが、こちらはレーザー兵器の搭載も計画されているので、ドローンの対処はそちらで行うつもりなのでしょう。
    ちなみにですが、FFG(X)は2017年11月に提案依頼書が発出された時点でMk 110 57 mm砲の搭載が要求されていましたが、同砲の採用理由にドローン対策が含まれてた場合、当時から米国はドローンの脅威を高く評価していたということでしょうか?
    あるこん


  6.  ロシア艦艇の沈没の主因は対艦ミサイルですので4の現在の艦艇の最大の脅威はドローン等の安価な兵器による攻撃は、脅威の一つとすべきでした。訂正します。と同時に、RAMはありますが、CIWSを持たない本級にとって、この砲はSSMに対する最終的な防御策となると思われます。
    >5
     毎度、Wikipediaですみませんが、 https://en.wikipedia.org/wiki/Constellation-class_frigate に、海軍がこの艦に求めるものとして
     Destroy surface ships over the horizon,
     Detect enemy submarines,
     Defend convoy ships,
     Employ active and passive electronic warfare systems,
     Defend against swarming small boat attacks
     が、挙げられています。
     うち、砲熕兵器の果たす役割は、水平線の向こうの水上艦艇に対してはNSMが行うでしょうから、最後の小型艇による集団攻撃への対処となります。その場合、30sの砲弾を毎分20発発射する127o砲よりも、6sの砲弾を220発発射できる同砲のほうが2倍の重量を発射出来て有利だと思っております。
     
    hush


  7. >6
    重ね々ね回答ありがとうございます。

    >RAMはありますが、CIWSを持たない本級にとって、この砲はSSMに対する最終的な防御策となると思われます。
    ズムウォルト級も当初は本砲をCIWSとして採用することを考えていたことを考えれば、MDにおける最終防衛策という用途もうなずける話ですね。

    >砲熕兵器の果たす役割は、水平線の向こうの水上艦艇に対してはNSMが行うでしょうから、最後の小型艇による集団攻撃への対処となります。その場合、30sの砲弾を毎分20発発射する127o砲よりも、6sの砲弾を220発発射できる同砲のほうが2倍の重量を発射出来て有利だと思っております。

    Mk110の方がMk45よりも投射重量が多いという話ですが、6kgは弾薬(砲弾+発射薬)の重量で、砲弾単体の重量は2.4kgではないでしょうか?
    ただ、いずれにしても想定されている小型艇というのはコール襲撃事件で使用されたような自爆ボートのようなものと推定されるので、57mm砲弾でも十分な効果が期待できますし、そうであれば発射速度が高いほうが有利という話も納得できますね。
    あるこん


  8. こんにちは。
    FFG(X) Constellation-classの砲について自分なりに整理してみました。
    @5inch砲を装備しない理由:対地攻撃を重視していないので5inch砲は装備していない。5inch砲のアメリカ海軍説明はFully-automatic naval gun mount employed against surface (Anti-Surface Warfare - ASuW), air (Anti-Air Warfare - AAW) and land attack (Naval Surface Fire Support - NSFS) targets.
    A155mm砲を装備しない理由:対地攻撃を重視していない。重い。弾がない。
    B76mm砲を装備しない理由:もうアメリカ海軍が調達していないから。ただしThe U.S. Navy is no longer acquiring MK 75 guns but has logistics support contracts with BAE systems and OTO Melara.とのこと。
    C57mm Mk110を装備する理由:対水上戦、対空戦、非対称戦では57mm Mk110は有用。海軍LCSや沿岸警備隊で採用あり。It is designed to engage surface, air and missile targets.各種砲弾の研究開発を行っていたようだが、、。
    Dあくまで想像だが、57mm Mk110の2基装備や、逆に砲なしはありえたかも。


    @AでFFG(X)が対地攻撃を重視していないとしたのは以下の資料によります。
    古い資料ですが、FFG(X)について

    Mission:
    Anti-Submarine Warfare, Surface
    Warfare, Electromagnetic Maneuver
    Warfare, and Air Warfare

    https://www.navsea.navy.mil/Portals/103/Documents/Exhibits/SNA2018/FFG(X)_SNA_brief-Jan2018_Final2.pdf?ver=2018-01-09-162546-053

    となっています。ここでSurface Warfareに対地攻撃も入るかもとも思いましたが、LCSのSurface Warfareミッションパッケージの記述から対地攻撃ではなく対水上戦のことを指していると判断。
    https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2220640/littoral-combat-ships-surface-warfare-mission-package/

    DDG(X)では5inch砲を装備なのにFFG(X)では装備なしな理由は57mm Mk110が優秀なのもあるでしょうが、FFG(X)の各種防御能力(端的なのがVLSの数)が相対的に低いため対地攻撃を免除してもらい、代わりに防御兵器の積み増しをおこなったと考えます。(5inch砲は攻撃兵器、57mm Mk110は防御兵器の側面が強いと思う。FFG(X)はトマホークも撃てるようにするようだが、32セルしかないVLSに積むかどうかは疑問。ついでに我が国のFFMの砲があれでよかったのかも疑問。)

    太助


  9. >8
    回答ありがとうございます。
    >C
    USCGのカッターと使用弾薬を共通化できるのは大きそうですね。

    本邦もがみ型との対比についてですが、私としては76mm級の火砲に米軍はMk 110を選定し、海自はMk 45への統合を選択したということではないかと考えています。
    海自では はやぶさ型ミサイル艇よりも後の艦艇では76 mm砲を採用していませんし(DDはたかなみ型でオートメララ127mmで採用し、次のあかづき方ではMk 45へ移行)、現在の防衛力整備計画で調達が予定されている1,900トン型哨戒艦も船体としては76 mmクラスの主砲も搭載可能な排水量を有していながら、30 mm機関砲を砲熕兵器として採用している点も傍証と言えそうです。
    あるこん



1309 エレベーター繋がりでご相談させて下さい。
日本空母の昇降機オペレーションです。
千代田の図面をみると、後部昇降機真下の機械室に管制盤がみえるので、具体的な操作は前後ともそこかなあとも想像するのですが、上下させる指示をどのフロアのどこで出していたのかがわかりません。
下ろす時は飛行甲板側、上げる時は格納庫側のハンドリングが必要そうですか、それらしき指揮所も見当たらず。
「かが」でみていたら普通に格納庫側で直接操作していましたが、あのように格納庫が一段しかないならともかく、日本空母の多くは複数段ありますから複雑そうです。
どなたか情報をお持ちでないでしょうか?
holliehollie

誰か答えて下さい。

1308 航空母艦「加賀」についてお伺いします。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kaga_and_Zuikaku_Pearl_Harbor.jpg

「瑞鶴」と共に真珠湾を目指し進撃中の「加賀」の写真ですが、艦の後部に門のような構造物が写っています。
どこかで「これは後部(第3)エレヴェーターを最上段まで上げているもの」と読んだ記憶があるのですが、それで正しいのでしょうか?

もしそうだとしても、日本空母がこのようにエレヴェーターを高く上げている写真は寡聞にして他に見たことがありません。
この時の「加賀」がエレヴェーターをここまで上げていたのはなぜなのでしょうか?

宜しくお願い致します。
Ranchan

  1.  検索したところ https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10216100960 というのがヒットしました。
     
    hush


  2. 少なくとも当初は赤城加賀の後部エレベーターは本体に天蓋をつけた二段になっていました。
    そのあたり格納庫が三段になっていることが関係ありそうに思いますが、どうなんでしょうか。

    実際吊られている本体は下段なので、それを飛行甲板まで上げると写真のようになると。
    最下段格納庫は使い勝手が悪く物置状態になっていたとされ、加賀に関しては改装時にエレベーター天蓋は撤去したと読んだことがありますが、実際写っているのですから残っていたのではと思っています。
    holliehollie


  3. 格納庫との関連、間違ってきました。
    “世界の艦船 増刊 第181集『傑作軍艦アーカイブ(11)空母「赤城」「加賀」』“ P95の記述及び100-101の図をあらためて見ると、加賀の最下段格納庫は赤城と異なり後部エレベーターとは繋がっていなかったとのこと(というか、エレベーターのどれとも繋がってない)。
    同書には、三段空母の格納庫高は全て異っていること、天蓋の高さは上部格納庫高に合わせてあるので、それ以外の位置では片方を合わせるともう片方が合わないこと、など興味深い説明があったりしてお勧めです。

    天蓋の上がった姿は、三段空母時代の写真には幾つか写っていて、かなりアップのものも見たことがありますが、同書にはありませんでした。
    holliehollie


  4.  もっとも、ネット上には加賀の後部昇降機天蓋は改装時に撤去されたという記述があるのですが、3で紹介していただいた「世界の艦船」の増刊号にはそういう記述はなく、むしろ、該当写真のキャプションには天蓋と明記されています。
     したがって、そういう計画もあったのだが、実際の写真に写っているのだからされなかったのではないかと言うことになったのかなとも思うのですが、経緯は不明です。
     そして、天蓋があったとするなら、これは飛行甲板に搭載機を並べている作業中のため、最大限にあげた状態と言うことになると思うのですが、いかがでしょうか。
     もし、そうなら、艦首の下がった角度のついた状態ですので、飛行甲板と天蓋との高さの差は格納庫のそれとそれほど変わらないように思うのですが。
     
    hush


  5. > 飛行甲板と天蓋の高さは格納庫のそれと
    そうですそうです。
    格納庫高は下部(赤城は5m)=上部(全て違う、ではなかったですね)<中部(赤城は6.5m)なので、天蓋を飛行甲板/本体を上部格納庫甲板に、あるいは天蓋を中部格納庫甲板/本体を下部格納庫甲板に合わせるといいのですが、それ以外の位置にした時にもう片方が他のフロアとズレると。
    格納庫高が全て同じであれば、綺麗に二段エレベーターとして運用できそうなのに。
    holliehollie


  6. 皆様ご回答有り難うございます。

    「天蓋」ということは、「加賀」の第3エレヴェーターの飛行甲板と面一になって普段露出している(普通「後部エレヴェーター」と言っている)部分はエレヴェーター本体ではなく、エレヴェーター本体は上部格納庫床面と同レベルの部分のことを指し、通常は艦内にあり見えない・・・という理解でいいのでしょうか?

    −−−−−(天蓋部)−−−−− ←「加賀」飛行甲板
        (上部格納庫)
    −−−−−(本体)−−−−−− ←「加賀」上部格納庫床面
        (中部格納庫)
    −−−−−−−−−−−−−− ←「加賀」中部格納庫床面

    てっきりエレヴェーターは一枚板で、飛行甲板−上段−中段−下段を行ったり来たりして1枚でカバーしてるんだと思っていました。
    Ranchan


  7. 6.ついしん
    自分も『傑作軍艦アーカイブ(11)空母「赤城」「加賀」』を所持していますのでご指摘の部分を確認してみましたが、たしかに「三段空母『赤城』『加賀』の後部エレヴェーターは2段である」「『赤城』は飛行甲板の上にまでエレヴェーターの最上段を突き出せるので一応上段・中段・下段格納庫全部途中乗り換えなしで飛行機をエレヴェーターで移動させられるが、『加賀』は下段格納庫がエレヴェーターと繋がっていないので下段格納庫からは釣り上げて移動させるしかない」など詳細に書かれていました。

    所持している本をきちんと読んで理解できていなかったことを恥じ入るばかりです。
    Ranchan



1307 ヨークタウン級(CV5-)のエレベータについてです。
前後両端のものはともかく、中央のものは、格納庫中央で3方に壁がなく、かといって後のデッキサイドエレベータのようなワイヤも確認できません。
(日本艦では、そこだけ格納庫を狭めて普通に両吊りにしてますが)
レキシントンの図面では「plunger」という書き込みがあるので、下からの押し上げ式かとも想像するのですが、真下の機械室は1フロア分の高さしかなく、米艦の3フロア分の高さを上げようと思うと結構な複雑なことになりそうです。

エレベータが上がった状況を格納庫側から撮った写真があれば分かるのでしょうが、実際の構造につき、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?

holliehollie

  1.  図面を見てもよく分からないのですが https://www.navsource.org/archives/02/020574.pdf こうなっています
    hush


  2.  なお、pdfファイルが非常に重たいので、ご了承下さい。
     
    hush


  3. 早速ありがとうございます。

    そうなのです…その図面を見てもわからなくてご相談した次第です。
    下の機械室にplungerともみえるものもありそうなのですが、両吊の前後EVであっても、写真/図面上似たものはみられますし。
    果たして右舷のワイヤとともに3フロア分も持ち上げて支持できるような丈夫なものが立ち上がるのだろうかと首を捻っています。
    押し上げ型EVは扶桑で砲塔上カタパルト用に使ったような、ああいう低くて軽いものならわかるのですが。
    holliehollie


  4. 水線直下の1st Platformより”Elev.Cyl.”が見えますから水圧筒で昇降させてるんじゃないでしょうか
    駄レス国務長官


  5. ありがとうございます。

    なんか細い印だけあって駆動メカがわからなかったので「まさかあんな細いマルが」と思ってしまっていましたが、そうとしか思えないですね。機械室の下、複数フロアをぶち抜いていますし。

    あれならば、確かにメインと補助で計4本あるとみえるので細くとも支えにはなりそうに見えてきました。

    皆さん、ありがとうございました。
    積年の謎が解けた思いで、ここで相談させていただいて本当に良かったです。
    holliehollie


  6.  アメリカ初の空母ラングレーは、 https://www.tracesofwar.com/articles/7324/American-aircraft-carriers.htm によるとHydraulic elevatorを装備していたようです。これが水圧式か油圧式か存じませんが、ヨークタウンにも同様のものが採用されていたのではないかと考えています。
     アメリカはOtisという世界最大のエレヴェーター会社を擁しており、 https://usautoindustryworldwartwo.com/otiselevator.htm には、同社のニュー・ヨーク州バッファローの工場で空母用昇降機の製造を行っているとありますので、この製品かもしれません。
     
    hush


  7. ありがとうございます。

    なんか細い印だけあって駆動メカがわからなかったので「まさかあんな細いマルが」と思ってしまっていましたが、そうとしか思えないですね。機械室の下、複数フロアをぶち抜いていますし。

    あれならば、確かにメインと補助で計4本あるとみえるので細くとも支えにはなりそうに見えてきました。

    皆さん、ありがとうございました。
    積年の謎が解けた思いで、ここで相談させていただいて本当に良かったです。
    holliehollie


  8. 変なキャッシュ?が飛んでしまっており、失礼しました(消せない…)。

    Otisといえば戦前も日本橋三越にあったなぁ、と、みてみると、まさに
    https://usautoindustryworldwartwo.com/otiselevator-warproduction.htm
    にそれらしきシリンダーが誇らしげに写っていました。
    お二方のご賢察通りのようです!

    今後は、なんとかあのタイプの格納庫内の写真でエレベーターが上がったものを見つけてみたいです。
    本当にありがとうございました。
    holliehollie


  9. ありました。
    https://www.history.navy.mil/content/history/nhhc/our-collections/photography/numerical-list-of-images/nhhc-series/nh-series/80-G-13000/80-G-13976.html
    よく似たアングルの写真はホーネットとエンタープライズで何枚もあり、左手(右舷)ブリッジ/煙路の奥、明るくなっているのでEVは降りているのかと勘違いしていましたが、それは奥の開口部からの光で、その手前に上まで伸びるシリンダーが写っています。
    おかげさまで勉強になりました。
    holliehollie



1306 真珠湾攻撃の写真などで必ず出てくる日本空母艦橋のマントレット装備は、いつ頃から廃止されたのでしょうか?
備後ピート

  1.  マリアナ沖海戦時には可燃物の陸揚げが行われていますので、それより以前ですが、確認できるのはアリューシャン作戦時の北方部隊で使用されているのが、確認できた最後です。
     その間のどこかだと思いますが、断片防御はともかく、可燃物を艦橋周辺にぶら下げるなどということが問題であるという認識はされたでしょうから、多分、ミッドウェー海戦後の戦訓によるものと思っています。
     

    hush


  2. 光文社「写真|太平洋戦争」第7巻、「マリアナ沖海戦で損傷した隼鷹」の一連の艦橋写真にマントレットが使用されているのが見えますね。

    破損が大きめだった部分をカバーするように設置された形にも見えますので、もしかすると会戦後に設置されたのかもしれません。

    また、捷号作戦時の瑞鳳の戦闘詳報では「マントレットは弾片防止・人員保護に極めて有効なので使える材料はすべて使って整備せよ」が戦訓所見の第一に挙げられているくらいなので、艦橋の話ではないかもですが、捷号作戦時においても日本空母艦上でマントレットが使用されていたのではないでしょうか。

    さわりんX


  3. >2
     ありがとうございます。
     不明を恥じるばかりです。

    hush


  4. >3
    いえいえ、そんなことはないです。

    ついでに興味が湧いたので同じく捷号作戦時の瑞鶴と千歳の戦闘詳報をあたってみたところ、瑞鶴は「可燃物は陸揚げもしくは水線下格納を徹底して行っていたので被害極限ができた」、千歳は「艦内工作によって銃座に手すりを設置し、そこにマントレットや土嚢を置いた」(※瑞鳳の戦訓所見に「マントレットはしっかり固定しないと衝撃で飛散したりする」とあるのと同じ意味で、マントレット固定用のハンドレールを増設したという事だと考えます)と違いがありました。個々の艦の戦歴や戦訓によって対応が異なっていた部分もあるのだろうと感じました。
    さわりんX



1305  外輪船は岸壁に接舷する際、パドルホイールが岸壁に当たらないようにする必要があると思いますが、どのようにしていたのでしょうか?

 「Paddlewheel Landing」で画像検索をかけると、舷側ではなく船尾にパドルホールがあるタイプか、舷側にある場合でも船体を横に張り出してホイールを守るようにデザインされた船の画像ばかりが出てきます。
 知りたいのは幕末から戊辰戦争の頃に活躍していたような、船体の外側にパドルホイールが大きくはみ出しているタイプの外輪船の接舷方法です。
おうる


  1. こんな感じの船ですか?
    https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/paddle-steamer-franz-josef-i-passengers-crowd-on-to-the-decks-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/955008064

    太助


  2. ”Paddlewheel” ではなく,”Sidewheeler” で検索するとご希望の情報を得ることができます。
    ttps://www.shorpy.com/node/19917
    あるいは,「通運丸」も検索語として有効かと。「通運丸」は明治期に利根川水系で運行されていた外装貨客船です。文明開化を端的に表していると思われたのでしょうか,写真や絵画が多く残ってます。
    ねこねここねこ


  3.  ありがとうございます。

    >1. そんな感じの船で船首や船尾を着けるんじゃなくて岸壁に船体を横づけする際の様子が知りたいのです。

    >2. なんかあってもそう言う風に岸壁じゃなくて桟橋に着けてるような写真ばっかなんですよね。
    おうる


  4.  指定の時代ですと、外輪は帆走の補助の時代ですので、船が岸壁に横付けするのではなく、上陸や物資の輸送にはボートが使用されたのではないかと思っています。
     
    hush


  5. > 3

    お探しの形態は,このようなものでしょうか

    https://media.gettyimages.com/id/837039574/ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88/apr-27-1970-tugboats-only-sidewheel-tug-of-its-kind-has-reached-its-new-berth-in-harbor-of.webp?s=612x612&w=gi&k=20&c=ZhiZSrHF3Uq1UWTj3I7oHgJRx-aohjkfVwFkFSE9Xi0=
    ねこねここねこ


  6. 外輪がありますから,以下の絵画のよう岸壁から間隔を取って,停泊することに為らざるを得ないとかと
    https://h7.alamy.com/comp/2A5T0BR/orleans-france-october-10-2019-paddle-wheel-boat-on-orelans-quay-along-the-river-loire-during-the-evening-2A5T0BR.jpg
    ねこねここねこ


  7. 回答ありがとうございます

    >6 やっぱり桟橋使うしかないんですかね。

     でっかいフェンダーかそれに類する接舷器具でもあったんじゃないかと想像(期待?)してたんですが・・・
    おうる


  8. みなさん簡単に岸壁に横付けって言いますが、座礁する恐れがあるのに簡単に横付け出来るものなのでしょうか?私はhushさんの回答通りだと思います。
    まさのり



1304 はじめまして。
巡洋艦「夕張」についての質問です。
同艦の航続距離が計画時で14ノットで5,000カイリを見込んでいたのに対し、実際には14ノットで3,310カイリとかなり短くなってしまった原因はなんでしょうか?
個人的には、以下の三つの原因のいずれか、または複数の原因が重なった結果と推測しているのですが、何か資料が残されていたりするのでしょうか?
@機関の燃費が計画よりも悪化してしまった
A船体の抵抗が計画よりも大きかった
Bその他の原因
よろしくお願いします。
あるこん

  1. 「14ノットで5,000カイリ」は天龍型や5,500トン型と同じで二等巡洋艦全般の「要求性能」と言うべきモノです
    艦艇の燃費は陸上試験で機関単体の数値が得られたモノを除いて船体の推進効率込みのグロスになりますから要因を特定するには若干困難を伴います
    船体のL/BやL/Dの近似な球磨型北上艦と比べてみましょう
    項目     北上 夕張
    排水量    5,857 3,356
    巡航速力   13.9 14.1 
    燃料搭載量  1,534 916
    毎時毎馬力燃費 0.798 1.042
    航続力    7,420 3,310
    以上福田啓二編「軍艦基本計画資料」に拠る
    んで何故燃費が3割増になったかと言いますと夕張は神風型駆逐艦の主機を搭載したため球磨型のような独立の巡航タービンを持たず高圧タービン内に巡航段落を有するだけってのが要因の一つに考えられます
    駄レス国務長官


  2. 回答ありがとうございます。
    もし燃費悪化の主因が神風型式の主機を採用したことにあるとした場合、航続距離の減少は、設計上の瑕疵ではなく同形式の主機を採用した時点で織り込み済みだった……という理解であっていますでしょうか?
    あるこん


  3. >2.
    織り込み済みであったか否かは当時の計画主任に訊かないと何とも
    駄レス国務長官


  4. まったくの新型機関を採用したというならともかく、神風型で採用実績があるなら「予想外に航続距離が6割強になってしまった」というのも考え難い気がしますが……どのような意思決定があったかは不明ということですね。
    あるこん


  5. >4
     KGV級などは予定の半分の航続力なかったという話からも分かるように、明確なタイプシップでもない限り、新型艦艇の性能は建造してみないと分からないということでしょう。
     特に、夕張の場合、完全に新型の船体ですので、神風級で採用実績があっても、大きさに差がありますので計画値との開きが出たのでしょうね。
     
    hush


  6. >4.
    平賀計画主任の書いた「夕張基本計画説明」大正10.6.12(平賀アーカイブ)の航続距離の項に
    「加古級ヨリ優ルトモ劣ラザリシメントス」
    とありましたけど幾ら何でも14ノット7,000浬は無理筋で計画主任の本心は何処に在りやと
    がんらい夕張は何処まで小さく安くできるかの実験艦と言うべきモノですから目標値を高くブチ上げるのもそれなりに意味が有ったんじゃないかと思う今日この頃
    駄レス国務長官


  7. 同じく14ノット5000浬とされてる天龍型もそんなもので、計画には全然達していないのですが、龍田の公試時の記録は
    14.17ノット
    2,510馬力
    毎時毎馬力燃費(重油換算)1.457kg
    となります。
    ただしこの運転条件は主機3台使用、3軸運転ですのでタービンにとっては非常に効率が悪い低力度運転となるので、これを一軸や二軸運転に減じれば意外なほど燃費が向上する可能性はあります。

    kimurada


  8. >7
    情報ありがとうございます。
    返信に気が付くのが遅くなってしまいました。申し訳ございません。

    あるこん



1303 ロシア艦についてお伺いします。

甲板の色が他国海軍艦に比べやたらと派手ですが、あれは何か目的があるのでしょうか?

ネットで検索したり愚考したところ、自分には

・オレンジ(茶):通常甲板
・緑色:航空機関係甲板
・濃灰色:不明

と思えるのですが・・・。

「アドミラル・クズネツォフ」やキエフ型対潜巡洋艦、近年撃沈された「モスクワ」やその同型艦の写真を見ても、オレンジや濃灰色の部分が時期によって変化しているようで、よく分かりません。

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1.  基本は錆止めの赤です。そこに何色を塗るかというのは、各艦隊の司令官の裁量ですので、バラバラになるようです。
     
    hush


  2. ご回答有り難うございます。
    「艦隊司令官個人の裁量で決まる」という単純なお話だったんですね・・・。
    道理で不規則で一定しない訳です。

    モスクワ型(1123型対潜巡洋艦の方)やキエフ型では航空機関係の領域と思われる甲板が緑色なのですが、「アドミラル・クズネツォフ」では飛行甲板全面がダークグレー系で塗装されていたり、「モスクワ」(1164型ミサイル巡洋艦の方)では時期によって赤色とダークグレーの領域が異なったりしているので、何か艦の運用方針に関係あったりするのかと思っていました。
    Ranchan


  3. よく考えたら、何で「基本は錆止め塗装」なんでしょうね。
    他国艦なら錆止め塗装の上に上塗りするのに・・・。

    ペンキ代の節約なんだろうか・・・?
    Ranchan


  4.  いくつかの理由が取りざたされていますが、「ペンキ代の節約」は有力説の一つです。
     そういう中で興味深かったのは衛星写真で判別されにくくするためというものでした。
     https://www.sankei.com/article/20180804-5Q5GBY7HXJNNHBZLWTTKPMACR4/
     にありますように、近年まで衛星写真は白黒のものが普通であり、その場合、赤色は灰色よりも海面に溶け込む可能性があるからだそうです。
     もっとも、ロシア語でもサーチしたものの、公式見解らしいものは見つかりませんでしたので、それらしい回答でしかないのですが。

     ところで、情報、資料、検索178に新しい資料を紹介されている人がおられますが、御存じでしょうか?
     
    hush


  5. >4
    ご回答有り難うございます。
    ペンキ代の節約って半分冗談だったのですが、まさか有力説だったとは。
    そんなにロシア海軍は金欠なのか・・・。

    まあ外見を気にしないのなら合理的といえば合理的なのかもしれません。

    情報、資料、検索178の件、今確認しレスさせて頂きました。お知らせ下さりまして有り難うございます。
    Ranchan



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