ちょっと気になると夜も眠れない。 艦船関係 Ans.Q どうでも良いことなのに…、誰か助けて! |
1350 |
櫓と櫂は小型船を動かすための重要な道具です。世間には、「櫂は三年、櫓は三月」という言葉があり、櫂の習熟には櫓より多くの期間が必要とされています。櫓については特に言うことはありませんが、櫂についてはネット記事を見ても混乱が見られます。櫂はオールであると言う記述が結構あります。オール扱うには体力入りますが、たいした技術はいらないので、櫂をオールとするのは間違いでしょう。私が知る櫂は、せいぜい2mくらいのまっすぐな櫓のようなものを船尾の輪っか(古いベルトを半円状にして船縁に打ち付けたもの)を通して水中に垂直に差し込み、T字型の柄を8の字型にこねくり、船を推進するものです。私は一度だけやろうとしましたが、全く動きませんでした。櫓だと少しは操れたのですが。宮尾登美子の「櫂」がNHKのドラマになっており、最後に川船の映像が出て、櫂らしきものがあったのですが、形がよくわかりませんでした。ちょっと長すぎる感じがしました。 皆様の感想をお伺いしたく存じます。 電気戦艦 |
もう一つはオールを意味するものです。瀧廉太郎作曲の「花」の中で「櫂のしずくも花と散る」とありますのは、オールの先端から水がこぼれる様子をうたっています。この場合は櫂のことです。古代ギリシャの三段櫂船がありますが、これはオールです。
このように整理できますので、この問題は解決されたことにいたしましょう。
電気戦艦
1349 |
下記質問で思い出したんですけど、ブルーバックスの「なぜ磁石は北を指す」に伊号潜水艦の磁気コンパスの偏差表が載っていました。 1.この様な偏差は進水時に測定するのでしょうか? 2.消磁したり長年の航海で磁化されたりすると偏差が変化すると思われますが、定期的な測定は行われたのでしょうか? (まあ、ジャイロコンパスがあるので磁気コンパスの使用機会は多くないと思われますが……) 安井 賢一 |
・偏差とは、磁北と真北の差なのでは?
つまり磁気コンパスや船の磁化は関係なく、地球上のどの場所かで決まるもの(地殻が経年で移動するように磁北も経年で移動するかと思いますが)
【磁気図】
https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/menu03_magnetic_chart.html
・自差が、磁北と磁気コンパスの指す北との差なのではないかと。
こちらは船の磁化が影響するでしょう。
自差修正(磁気コンパス修正)
http://nishioka-kaiji.com/kgkaiji/compass.html
http://uenishi.on.coocan.jp/m530kaiyoukiki.html
太助
「伊号潜水艦の磁気コンパスの偏差表」とは、磁北と磁気コンパスの指す北との差を船体を各方位(北とか南西とか)に合わせた場合の差を記した表です。
(浮上時に灯台などの目標を使って磁北を判別したものと思われます)
自差と記せば良かったですね。
後、著作内では戦闘機がジュラルミンから鋼鉄製に変わったので、離着陸の衝撃で磁化が変わって磁気コンパスが使い物にならなくなるなんて話がありました。
安井 賢一
参考情報ですが、現在では自差修正は2年に一度は実施するように決められているようです(申し訳ありませんが出典規則までは調べておりません)。
https://www.s.kaiyodai.ac.jp/ship/umitaka/umitaka12/Frame/Reports/Jawa.pdf
https://www.konankaiji.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E8%87%AA%E5%B7%AE%E4%BF%AE%E6%AD%A3/
太助
1348 |
古い艦船の消磁について調べているのですが、日本海軍がイギリス船を捕獲したとの情報がありました。 In 1942 the Japanese captured a British 5000-ton cargo ship (probably VENNEBIS, re-named SHONAN MARU) which was equipped with M, F, and Q coils. この船の詳細(元の船名、日本名、その後の船歴、その他)を知りたくなったのですが、何方か御教示頂きたく。 よろしくお願いします。 太助 |
太助
http://hush.gooside.com/Text/5h/54He/H49gHenta_.html#anchor5253
http://hush.gooside.com/Text/2S/22Shi/Shounan.html#anchor63844
この船でよろしいでしょうか。
hush
https://www.shipsnostalgia.com/media/bennevis-i-1918-1944.327648/
下記ではBen Nevisとなっていますが、上記、船首の船名表記を見るとBennevisが正しいようです。
https://www.clydeships.co.uk/view.php?a1Page=2174&ref=16145&vessel=BEN+NEVIS
hush
少し疑問点がありますので、(自力でも調べるようにはしますが)判りましたら追加の回答お願いします。
>>2
・川崎汽船貨物船新嘉坡丸を42昭南丸と改名され陸軍が徴用
-----
・ベン・ネヴィスと改名41.12/9水雷艇隼が香港沖で拿捕したイギリス船舶省戦時標準型貨物船ウォー・オーストリッチWar Ostrichを42昭南丸と改名
⇒1942/3/13?(5/13?) アメリカ潜水艦(SS228)ドラムが神子元灯台北東沖で貨物船昭南丸(5356T)を撃沈.
なにか42昭南丸が2隻いるようですが、上が陸軍船で、下が海軍船でしょうか。下の船が目当てのものだと思いますが、実質3ヶ月保たなかったんですね。
と思いきや、追加の回答を頂きましたが、
・沈没日(気になります)
・沈めた潜水艦名(割と気にならない)
に差違があり、現状困惑中。@1942/3/13
A1942/5/13
B1944/11/14
どれが正解でしょうか?
>>3 の上のリンク
5,264 grt
3,205 net
400 x 52 x 28'
Triple expansion, 2,000 ihp by Blair & Co. Ltd., Stockton.
9/1919 Sold to Maritime Shipping & Trading Co. Ltd. (G. C. Gibson, managers) London and renamed CUTCOMBE.
8/1928 Acquired by the Ben Line Steamers of Leith and renamed BENNEVIS.
7/9/1940 Damaged by an air raid while in the Port of London.
9/12/1941 Captured by Japanese forces off Hong Kong, while on passage from Hong Kong to Singapore, and taken to Hainan Island. Later renamed GYOKUYO MARU.
14/11/1944 Torpedoed and sunk by the United States Submarine SPADEFISH East of Shanghai, in position 31.04 E., 123.56 E.
>>3 の下のリンクは別船ですか?
1936 broken up
太助
・イギリス側の記録に玉洋丸と改名され1944.11/14被雷沈没となっているが、同船は43.12/31日本鋼管株式会社鶴見造船所で竣工している.
となると、やはり3ヶ月しか保たなかったのか。
太助
https://www.jacar.archives.go.jp/acv/contents/pub/pdf/C08/C08030317600.c0660402015.04shouhou_043.0847_01.pdf
4,5ヶ月か。
どうもありがとうございました!
太助
はい、そうです。
シンガポールを昭南と改名したので、重複したのでしょう。海防艦にもおります。
>>3 の下のリンクは別船ですか?
ごめんなさい、間違いました。
hush
新嘉坡丸を
1941/11/19 陸軍が徴用
1942/4 昭南丸と改名
1944/9/9 被雷沈没
Bennevisを
1941/12/9 海軍が捕獲
1942/2/15 シンガポール陥落
1942/-/- 昭南丸と改名
1942/5/13 被雷沈没
海防艦昭南
1944/2/23 起工
1944/7/13 竣工
1945/2/25 被雷沈没
勉強になりました。
また何かありましたら宜しくお願いします。
P.S.↓のページで
http://hush.gooside.com/Diary/1942/05/1942_5.html#anchor438394
・The Naval Chronicle.1942.3/1〜
となっている所その他を
・The Naval Chronicle.1942.5/1〜
に変更すれば、より良くなるのではと思いました。あとは/Diary/index.htmlからのリンクですかね。
太助
追伸、ありがとうございます。
御指摘の部分を修正しました。
下手すると10年以上放置されているページですので、他にもいろいろとあると思います。
hush
1347 |
以下の写真に見るように、砲身の一部を白く塗ることが1942年ごろから見られるようになった(新版・連合艦隊華やかなりし頃 (世界の艦船 1994.11.増刊 No.489))そうですが、これは何のためでしょうか。 https://modelwork.pl/uploads/monthly_2024_12/Untitled-1.jpg.a596ad37e1899ef4905ebc744560b7e1.jpg 1943年、山城の127o高角砲 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/Japanese_light_cruiser_Yahagi_under_attack_by_U.S._planes%2C_7_April_1945_%28NH_62583%29.jpg 1945年、坊ノ岬沖海戦時の矢矧の主砲と高角砲 hush |
Ranchan
ありがとうございます。
>夜戦時に砲身を確認しやすいようにするため
私もそれは思ったのですが、誰が確認するのだろうと思うのです。
まず、高射指揮装置から大砲は砲は見えないと思うのですが。
また、山城のように上だけ塗ってあるのでしたら、甲板にいる者からも見えないですよね。
聞かれたのはいいのですが、それで困ってしまって書き込んだような次第です。
hush
ももんが
確認できる写真があればそうでしょうが、それなら、こういう塗り方になるかと悩んでおります。
hush
ありがとうございます。
ごめんなさい、お礼を書くのを忘れておりました。
なんでも、白く塗った写真は他にもあるそうです。実際、「連合艦隊華やかなりし頃」も実物をしまい込んであるので、そちらも見ていませんし。
hush
海外の陸上設置の高射砲ですが、砲身に白っぽい塗装があります。目的は同じかな?
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B0%84%E7%A0%B2
https://www.ww2technik.de/sites/dflak/12,8%20cm%20flak.htm
↓はhushさんが以前質問された際の画像です。海自艦ですね。あやなみ型?
http://hush.gooside.com/Photos/2024/murasame_fuji.jpg
これらリンクをぺたぺた貼り付けたのは、砲身の白色塗装が日本海軍だけの行動ではなくて、国を超え時代を超えた行動である可能性を提起したかったからです。写真によって塗装仕様がかなり違う気もしますが。。
実際のところ理由は不明ですが、個人的には>>1に1票入れます。
これは複数の砲を指揮下におく指揮官が、各砲の指向方向を把握するための目印ではないかと想像。hushさんは高射指揮装置の存在を指摘されていますが、1つ2つの目標を指揮装置で狙う場合ばかりではないかとも思います。例えると、
・第1砲塔は前方の範囲の敵を狙え
・第2砲塔は左方の範囲の敵を狙え
・第3砲塔は後方の範囲の敵を狙え
というように各砲の担当空間を指定して、担当空間内の敵を狙わせる方法もあるのではないかと。それで各砲が指定した範囲方向に砲火指向しているかを指揮官が目視確認するための目印が、砲身の白いマーキングだと考えました。
↓はhushさんが添付された矢矧の写真ですが、砲身がばらばらの方向を指向しているのがマーキングから判ります。この後沈没するので詳細は不明かと思いますが、これ(各砲ばらばらの砲火指向)は指揮官の指示によるものと予想。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/Japanese_light_cruiser_Yahagi_under_attack_by_U.S._planes%2C_7_April_1945_%28NH_62583%29.jpg
砲火指向第一法や第二法とかいう言葉もあるようなので参考に記載します。
暇潰しに予想しただけなので、間違っていればごめんなさいですが。
太助
第7巻P17、1944年5月上旬撮影とされる「放水試験中の隼鷹」、右舷最後部と見えますから5番高角砲でしょうか。これの砲身も上記愛宕と同様、1/3ほどが白塗りに。
第6巻のP37、改装後の「最上」”艦橋付近から右舷後方をみた光景”に見える右舷側高角砲ではhushさんが出された「山城」のような、砲身上面に短冊状の白線が見えます。
一方、海人社の「傑作軍艦アーカイブ」をざっと見た限りでは塗られていそうだったり塗られていなさそうだったり、時期的な物もありそうですが、必ずしも統一されていないように見えます。何かそれに関わる戦訓所見、塗った方が良い・塗らなくていいと示した物が見つかると良いのですが。
さわりんX
ももんが
一度、聞かれた方に訊いてみます。
hush
砲の上面を塗装していることから、上からの目を気にしていると思ったんですけどね。で、上にいるのは(小生の認識では)
@お天道様
A飛行機
B偉い人
>>6はBの偉い人を意識した仮説です。
他に@を意識した日光熱対策仮説、Aを意識した対空迷彩や識別塗装仮説も考えましたが、どうもピンとこない。
塗装自体に機能があった仮説も立てられますが、仮に砲身の冷却機能とか保護機能であれば全周塗りそうなものだし。
逆に、何の機能もない(迷信等)にしては事例が多すぎる。
塗装色も白とは限らないし。
何なんでしょうね?
>>8
ありがとうございます。撃墜マークでしたか。
太助
>休憩
すいません、時差の関係で、今日中に返事できないと思います。
hush
太助
質問してくださってありがとうございます。
軍事技術などについて質問できる場所があるとは知りませんでした。
Google翻訳は問題なく機能し、書かれていることはすべて理解できました。
基本的な説明は同じですが、明確な答えはありません。
明らかに元の文書にアクセスする必要があります。
それらの文書が残っているかどうかはわかりません。
興味深いことに、白いストライプは海上自衛隊でも使用されていました。
戦後の使用に関する情報はありますか?
もう一度、ありがとうございます!
とのことでした。
hush
1346 |
東京都新宿区早大通りにあった春日の25p主砲弾はどうなったのでしょうか。 最近、ふと気になって調べてみたのですが、ストリート・ヴューでは見つけられませんでした。 私は2004年に実物を見ていますが、その時にあったビルもなくなっているようです。 ネット上では2010年以降の情報がないようです。 見落としているだけかもしれませんが、撤去された、移転したというものから、何年ごろまであったはずという情報だけでも構いませんので、御教示いただければ幸いです。 砲弾の写真を添えておきますので、よろしくお願いします。 http://hush.gooside.com/name/k/Ka/Kasuga/20040815houdan01.jpg http://hush.gooside.com/name/k/Ka/Kasuga/20040815houdan02.jpg hush |
ご参考まで。2025.02.24
太助
わざわざの御探索感謝申し上げます。
hush
AB
ストリート・ビューで2013年7月には新しいビルになって砲弾は無くなっているのでその間の建て替えの時まであったかと推測します。
AB
ありがとうございます。
ストリート・ヴューって、過去へ遡れたのですね。
また、何か情報があったら御教示ください。
お手数をおかけしました。
hush
1345 |
「傑作軍艦アーカイブ16:英戦艦『キング・ジョージ5世』級」を所持しておりますが、その中に 「ワシントンは・・・基準排水量37,484トン、速力27ノットとキング・ジョージ5世級と同規模の艦であった。しかし、40.6センチ3連装砲3基の対水上火力をはじめ、対空火力、防御力、航続距離などもノース・カロライナ級の方が優れていた。」 との1文があります。 また旋回半径も共に14.5ノット時で850.39 mの「キング・ジョージ5世」に対し525.78 mと「ワシントン」が勝っています。 また同書の「キング・ジョージ5世級のメカニズム 3:機関」中にも 「戦艦に限らぬが、米艦隊は30分の機関部準備で出動できたが、英艦隊は最低4時間の準備が必要だったといわれており、英造機技術の立遅れは明白だった。」ともあります。 後に「ヴァンガード」と「アイオワ」(BB-61)が同行した際、フネとしての安定度は「ヴァンガード」が勝っていた・・・と言われていますが、米新戦艦が英新戦艦を圧倒しているように思えます。 米新戦艦がバケモノ揃いなのは承知しておりますが、英新戦艦が米新戦艦に勝るものは艦の安定度の他に何かないのでしょうか? 宜しくお願いいたします。 Ranchan |
駄レス国務長官
ただし、アメリカ艦はアイスクリームが食べられます。
1935年のKGVの基本計画時、イギリス政府は新戦艦14インチ砲で妥結すると考えていました。したがって、3年ほどの違いですが、15インチ、16インチが当たり前の世界のサウス・ダコタ級と比べるのは酷です。
造りたくても造れなかったのかもしれませんが、ヨーロッパの戦場だと現有戦力で行けるという見通しのよさも光ります。
hush
結局英新戦艦が米新戦艦に勝るところは「フネとしての安定度」以外何もない・・・ということですか。
もしライオン型戦艦が建造されていても、アメリカにはモンタナ型がありますし、恥の上塗りになったのかと思うと残念に思います。
>2
英新戦艦は主砲口径が小さいのでその点や直接防御力での比較は酷かもしれませんが、対水雷防御や対空装備、航続力、機関関係などは比較してもよいのではないでしょうか?
Ranchan
> 機関関係などは比較してもよいのではないでしょうか?
主缶の蒸気性状
英戦艦 400psi (28k/cm2), 華氏700度(371℃)
米戦艦 600psi (42k/cm2), 華氏850度(454℃)
主機
英戦艦 一段減速 低圧タービンシュラウド鋳鋼製・・・重量大
米戦艦 二段減速 低圧タービンシュラウド熔接製・・・重量小
航続力
英戦艦 10ノットで15.600浬(15ノットだと4,600浬程度か)
米戦艦 15ノットで15.000浬
・・・てなトコロでしょうか
駄レス国務長官
太助
それから御免なさい、英戦艦の航続距離は15ノットだと7,000浬程度はいくかと思います。
(15600÷(15÷10)の3乗×(15÷10)≒7000)
どのみち負けてますけど。
太助
一応機関そのものの信頼性は相応に高かったようですが。
元自
なるほど。ただ↓のKGV個艦のWikipediaをみると、
https://en.m.wikipedia.org/wiki/HMS_King_George_V_(41)
However, in practice fuel consumption was much higher, and at 16 knots (30 km/h) the actual range was about 6,300 nautical miles (11,700 km) with a five per cent reserve allowance.
とあり、燃費の計画値と実測値が倍半分も違うというのはどうなのかなと感じました。
ところで、元自さんお持ちの情報では、
>>実測値では10ノット7000海里
は個艦のデータですか?級全体の話ですか?
また、この問題は解決されたのでしょうか?
ご存知なら教えて頂ければ幸いです。
-----
以下は原因が何なのか考えていたメモです。見ての通り前提(事実確認)が詰めきれないので、落書き程度になっていますが。
前提:
・全速時の燃費は計画通り?or悪かった?
・部分負荷で燃費が悪い
@燃料油性状が悪い(特に低位発熱量が低い)
⇒燃焼ガス温度が低い
⇒蒸気エンタルピが出ない
⇒(燃料、空気の追加投入)
⇒燃費の悪化...
-----
A空気比が不適切
⇒燃焼ガス温度が低い
⇒蒸気エンタルピが出ない
⇒(燃料、空気の追加投入)
⇒燃費の悪化...
-----
B空気温度が極端に高い?低い?
-----
C海水温度が高い
⇒復水器真空度が出ない
⇒馬力が出ない
⇒(燃料、空気の追加投入)
⇒燃費の悪化
-----
a. 主缶の部分負荷効率が悪かった
b. 主機の部分負荷効率が悪かった
c. 復水器の部分負荷性能が悪かった?
d. 推進機の部分負荷効率が悪かった
e. 補機動力→影響小さいか?
f. 船体形状が悪かった
太助
KGV個艦でなくクラス全体のWikipediaの方が多少詳しいかも
ちなみに参考文献としては
Battleships: Allied Battleships in World War II
Robert O. Dulin Jr.; William H. Garzke Jr.
・・・あたりが宜しいかと(当方処分済)
> a. 主缶の部分負荷効率が悪かった
→ボイラーは燃焼率が上がるほど効率は下がります
あと巡航時は8基中2缶ほどを使用します
> b. 主機の部分負荷効率が悪かった
→巡航時は巡航タービンを使用します
4軸全部運転するかはモノによりけりです(回さないと抵抗になる)
> c. 復水器の部分負荷性能が悪かった
> d. 推進機の部分負荷効率が悪かった
→ふつうは考えにくいですね
軸馬力当り燃費はまぁ普通なので残るは
> f. 船体形状が悪かった
・・・あたりの可能性が高いんじゃないでしょうか
駄レス国務長官
http://www.warbirds.sakura.ne.jp/ansqn/logs/B001/B0000715.html
根性の無い履帯
ありがとうございます。
過去ログとWikipediaの内容を見比べましたが、かなりデータがぶれてる感じですかね。>>9で紹介頂いた洋書を見るしかないか。
【実績】(合ってそうなデータのみを勝手にチョイス)
・at 10 knots, 5600-7000 nmi
・at 16 knots, 6300 nmi
・at 20 knots, 4450 nmi
at 10 knots, 5600 nmiはドイツ語Wikipediaと整合がとれるかもしれない。(15600÷(6.6÷2.4)=5673nmi at 10knots)
↑の実績を抵抗係数一定と仮定して10ノットに換算すると、
・at 10 knots, 5600-7000 nmi
・at 16 knots, 6300 nmi ⇒ at 10 knots, 16100 nmi
・at 20 knots, 4450 nmi ⇒ at 10 knots, 17800 nmi
【計画】
計画値も抵抗係数一定と仮定して10ノットに換算すると、
・at 10 knots, 15600 nmi
・at 15 knots, 10250 nmi ⇒ at 10 knots, 23000 nmi
・at 25 knots, 4000 nmi ⇒ at 10 knots, 25000 nmi
【実績÷計画 at 10knots換算】
・at 10 knots, 達成率0.36-0.45
・at 15 knots近辺, 達成率0.7
・at 20 knots以上, 達成率0.7
つまり
@全速度域で航続力未達
A10knots域が特に悪い
の両方が言えると思う。
Bあと気になるのが最高速力域での運転状態。
@は>>9で言われたように船体形状が悪かった可能性が高いか(船体抵抗も軸動力も燃料消費も大きな状態)。燃料性状や燃焼状態さえも疑ってしまう。それとも缶やタービンの効率か(船体抵抗はさほど大きくなく、軸動力も大きくなく、燃料消費だけが大きい状態)?。
Aも原因が判らない。巡航タービン効率(抵抗はさほど大きくなく、軸動力も大きくなく、燃料消費だけが大きい状態)?プロペラの空転(抵抗も軸動力も燃料消費も大きな状態)?それとも低速度域に限って船体造波抵抗係数2倍?
軸動力はトルクと回転数から解る、燃料消費も当然判る。で解決が難しかった原因。いずれにせよ複合要因か。自由にデータが見られた人は、問題解決はできずとも原因究明くらいにはいったと思うのに、ネット上には原因の情報がない。やはり>>9で紹介頂いた洋書か。
うーん
以下ソース
-----
>>10の過去ログ
・10ノット/5600浬(「DoY」)〜7000浬(「KGV」)
・20ノット/4,450浬(ハウ試験値)
12〜16ノット前後ではほぼ航続力の差異は生じず(14ノット時で、先に出ている10ノット時と同等の航続力の発揮が可能)、18ノット以降で減少していく
-----
Wikipedia(日本語)
・10ノット / 7,000海里
・20ノット/ 5,700海里
-----
Wikipedia(英語、KGV級)
・15,600 nmi at 10 knots
-----
Wikipedia(英語、KGV個艦)
・at 16 knots (30 km/h) the actual range was about 6,300 nautical miles
KGV個艦のWikipediaで以下記述あり。
Based on the designed fuel consumption, range was: 4,000 nautical miles (7,400 km; 4,600 mi) at 25 knots (46 km/h; 29 mph), 10,250 nautical miles (18,980 km; 11,800 mi) at 15 knots (28 km/h; 17 mph) and 14,400 nautical miles (26,700 km; 16,600 mi) at 10 knots (19 km/h; 12 mph).
However, in practice fuel consumption was much higher, and at 16 knots (30 km/h) the actual range was about 6,300 nautical miles (11,700 km) with a five per cent reserve allowance.
-----
Wikipedia(ドイツ語)
英語翻訳で以下記述あり。
The ships could carry up to 3,830 tonnes of fuel oil, which gave them a range of 15,600 nautical miles (28,891 km) at 10 knots (19 km/h). The calculated consumption was 2.4 tonnes per hour, but in actual operations the fuel consumption increased to 6.6 tonnes per hour, which considerably limited their range.
太助
参考までに大和の公試運転では基準速力(巡航全力)15.91ノットでの燃費が毎時7.7トンでした(当該速度附近での推進効率は59%前後)
10ノットに直すと毎時3.0トン位ですからKGVの大きさで毎時6.6トンてのはかなりポンコツではないでしょうか
駄レス国務長官
確かにかなりポンコツですね。そこは完全に同意します。
結局質問に関連できたのは装甲厚だけか、、また要らんことを書きすぎてしまった。本当はもうちょい書きたいけど、このあたりで自制します。
駄レス国務長官殿、お付き合い頂き感謝です。
太助
>本当はもうちょい書きたいけど
いえ、いろいろとお話を伺えるのでご遠慮なくお書き頂ければw
でも英新戦艦(含「ヴァンガード」)はカタログスペックでは本当に米新戦艦に対する「売り」となるものが無いのですね。
何か「数値では表せない評価点」でもあればいいのですが・・・。
個人的には「動揺が小さいので乗り心地がいい(船酔いしにくい)」くらいなのかなと思いましたが、細長いアイオワ型はともかく、サウス・ダコタ型戦艦ならずんぐりむっくりなので荒天には強そうな気も。
Ranchan
あとキングジョージ五世級に限れば「必要な時に必要な場所に存在する事ができた」というのが一番の「売り」なのではないでしょうか。
元自
1344 |
既に1334番の質問で議論しましたが、「信濃」の艦底が三重かどうかが問題となりました。これは決着がつかないままになっていると思います。 最近、雑誌 「歴史群像シリーズ 超超弩級艦「大和」建造」(学研) の中で、原勝洋さん、岡田幸和さんの文章見ました。彼らによると、元々の二重底の底板に25mmDS鋼板を2枚付加したのでそこは三重張りになっていたと言います。この三重張りのことが世間では三重底と間違って伝えられたのではないでしょうか。皆様のご判断をお伺いいたします。 電気戦艦 |
痴呆の老人
チト高いですけどここで質疑を繰り返すよか早いでしょう
駄レス国務長官
また、高い本を…
一応、「海軍造船技術概要」は国立国会図書館にあります。
https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?identifierItem=BIBID&identifier=000001862961
デジタル化され、送信サービスで閲覧可能となっています。
もっとも、私、このサーヴィスを使ったことがないのですが。
hush
国会図書館でしたら一度出向いて利用者登録をおススメします
(未登録だと一部館内限定資料がネット閲覧できないと思われ)
駄レス国務長官
そうなんですか、わざわざの御教示ありがとうございます。
しかし、それは面倒なシステムですね。
hush
関西館でも出来るんじゃないでしょうか
駄レス国務長官
ありがとうございます。
来館、オンライン及び郵送で登録できるが、一ヶ月ぐらいかかるそうです。
hush
どうもありがとうございました。「海軍造船技術概要」は自分の近くの図書館にありますので、今度よった時に読んでみます。
電気戦艦
1343 |
艦船の老朽化、について質問します。 例えば戦時中の扶桑山城は艦齢が古く老朽化が著しくて練習任務に従事していた、とか金剛が雷撃を受けたあと浸水に堪えられなかったのは老朽化のため、という表現の記述がされています。 しかしながら船体の鋼材が艦齢二十数年で腐食して本来の強度を保てなくなるとも思えませんしそれなりのメンテナンスもしてるはずです。 思うに、大戦中に扶桑級より艦齢を重ねている金剛級が縦横無尽に活躍できたのは、改装による高速化その他の新技術による搭載機器の更新などによる戦力の更新・充実にあると思います。老朽化という表現によって「器が古くなって使用に堪えない」というイメージにとらわれているのかもしれませんが、イタリア戦艦みたいに改装の仕方によっては極端に言えば器は古くともいつまでも老朽化とは無縁、という言い方もできそうです。 実際のところ老朽化にはどんな事例があるのでしょうか。事例の紹介されてる書籍などあればご紹介ください。 ひでぼん |
扶桑、山城も改修工事を行っています。
にもかかわらず、金剛級のように活躍できなかったのは、速度が出なかったからです。
そして、金剛級のように速度が出るようにするのには、機関室の拡大が必要であると思いますが、そのためには主砲の一部撤去が必要なぐらい余裕はないと思っています。そして、金剛級ですら高速発揮のために艦尾の延長が必要でした。
つまり、船体を改造しても、もともとの設計思想が古いので限界があるのです。
もちろん、金に糸目をつけないのなら何でもできますが、戦間期の砲弾や魚雷とは全然違う威力のものに対応させるだけでも大変ですし、金もかかります。
1941年の時点で日本の軍事費は国家予算の75%を超え、10倍以上のGNPを持つアメリカの半分弱という無茶苦茶な状態です。
イギリスの例を見ますと、ウオースパイトが236.2万、ヴァリアントが280万、リナウンが309万ポンドの改装費がかかったのに対して、KGVの建造費は739.1万ポンドです。
新造の1/3から半分弱の費用が必要なわけです。
建艦休日というものがなければ、あそこまで金をかけられないと思います。
hush
金剛型戦艦が活躍できたのは、「日本戦艦の中で最も高速だが最も旧式・弱体(扶桑型戦艦と比較して速力+6ノット、火力・装甲約2/3)なので使い潰しても構わない」との位置付けだったからというのも大きいと思います。
また、その運用や役割などからも金剛型戦艦は「戦艦」というよりむしろ「巨大巡洋艦」「超甲巡」であり、同じ「戦艦」と名乗っていても扶桑型以降の日本戦艦とは違う種類の艦と考えた方が実体に近いのではないでしょうか。
Ranchan
船舶の寿命に関する基礎考察
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjasnaoe1968/1990/168/1990_168_605/_pdf
によると、船舶に限らず一般の構造物の耐用年数,寿命はその要因別に
@物理寿命
A経済寿命
B機能寿命
に分類できるそうです。
@物理寿命⇒物理的な老朽化
質問者さんのいう”器の古さ”などですが、老朽化により船体構造物は腐食の他に疲労き裂などが進みます。
腐食は犠牲陽極などの防食技術である程度抑制できるはずです。
疲労き裂は、船体が波浪により繰返し応力を受け、応力集中の大きな形状不連続部や溶接止端部などから疲労き裂が発生します。こちらも大事故に至る前に補修すべきですが、運航する以上は老朽化すると考えてよいのではないでしょうか?逆にモスボール保管では船体の疲労き裂は発生しないでしょう。
A経済寿命⇒経済的な老朽化
部品,部材の軽度の損傷による修繕費の増大や稼働率の低下により経済的採算が取れなくなった時点が経済寿命になります。
B機能寿命⇒機能的な老朽化
大戦後の戦艦という艦種などもそうかと思いますが、↑のサイト(PDF)では以下の例示ありです。
”効率的な輸送 ・流通方式によりそれまでの定期貨物船の1/2から1/3とも云われる費用とより一層の短時間輸送で貨物船を(コンテナ船が)駆逐したのは,機能革命により貨物船が寿命に達した例である。”
太助
回答ありがとうございました。
やはり一口に老朽化と言っても、改装で戦力アップできる資金があれば器は使い続けられるもんなんでしょうね。そしてそして戦力はアップするが、もとの設計思想が古ければ対応しきれない部分もあるだろう、とはその通りだと思います。
老朽化という表現の使い方も考えものですね。
ひでぼん
1342 |
今から30年かもっと前の「丸」に空母赤城の特集がありました。その中に、「赤城は巡洋戦艦の船体をもとにしているから、無理が生じている場所があった。ある通路は、天井が端に行くほど低くなり、ついには行き止まりになっていた。」という記述がありました。そのような構造がどうして生じたのか不思議です。お分かりの方、教えてください。 電気戦艦 |
それにより、推進効率の低下が懸念されたために20p副砲を重しも兼ねて搭載して推進器を何とか本来の喫水まで下げたのですが、
艦首には特に細工をしなかったために船体自体が水線から傾いていて、その影響をモロに受けたため通路が傾斜していた…ハズです。
クロロ
航空母艦「赤城」の艦体は、新造時艦尾艦底が艦首艦底より約3m沈下して斜めになっていました。
巡洋戦艦時代は当然水平だったので、その歪みを吸収するため艦内を弄った結果変な甲板が生じてしまったのだと思われます。
Ranchan
補足ありがとうございます。ここでは何度か質問はさせて頂いた事があるのですが回答側に回ったのは初めてなので有難いです。
クロロ
どうもありがとうございました。天井が下がっていたのではなく、船体前後方向の傾きをキャンセルするために、床面に勾配が付けられてた、ということだったのですね。
電気戦艦
1341 |
個人にイタリア海軍の計画案であるプリエーゼ氏の22,000トン空母についての情報を集めているのですが丸 2014年10月号以外でその内容を確認出来る資料,サイトを存じ上げている方がいらっしゃれば教えて頂けないでしょうか。 クロロ |
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%A9_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)#%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E8%89%A6%E8%A8%88%E7%94%BB
にある「プリエーゼ技術大将は14,000トン案と22,000トン案の2タイプの航空母艦の設計案を海軍に提出した」かなと思います。
それで、いくつか調べてみましたが、22000t空母は出てきませんでした。ただ、
https://www.anua.it/files/Corr_Aviat_9-10_2021_WEB.pdf
https://www.treccani.it/enciclopedia/umberto-pugliese_(Dizionario-Biografico)/
に、1935年プリエーゼが15000t級の新造空母では時期的に間に合わないとして、アウグストゥスとローマの改造計画を提出したと書いてあります。そして、これを実際に改造したアクィラとスパルヴィエロの排水量が2万2000t強です。
もしかすると、これのことかなと思うのですが、確証を持っているわけではありません。
hush
なるほど、そう考えてみると時期的にも辻褄が合い、綺麗に納得出来ました。
クロロ
丸の連載内容をまとめたものかと想像しますが書籍が出てますよ。(税込902円)
もし興味がお有りでしたらと思い紹介します。
仏独伊幻の空母建造計画 知られざる欧州三国海軍の画策
瀬名堯彦(著)
潮書房光人新社
参考文献や、丸からの追加記載があるかどうかは未確認。
ご参考まで。
太助
ありがとうございます。
その本は持っているのですが、問題はどこにあるかなのです。
半径5m以内にはあるとは思うのですが、それで、つい、ネットに頼ってしまうのです。
どちらにしろ、お手数をおかけしました。
hush
該当2案の航空母艦の側面図が載っていましたので、何らかの参考文献はあるのでしょう。ただ、本の末尾に参考文献はたくさん載っているのですが、どれが当たりかは判らない。すべてチェックするとなると大変そうですね。
太助
当該書籍を書店で取り寄せて精読してみたいと思います。
これは骨が折れそうだ…。
クロロ
1340 |
超甲巡についての質問です。 超甲巡は「甲巡を超える巡洋艦」とのことですが、艦名は甲巡と同様に山岳名と捉える説が強いようです。しかし態々甲巡を超えるのですから、山岳名以外を採用する可能性はないのでしょうか。 (また、山岳名以外の説を採用している方がございましたら教えてください) 浪川 |
天城級がB64で、超甲巡がB65ですから、妙高あたりが使われたかもしれませんね。
hush
元自
おお、それはいけない。
御指摘多謝。
hush
駄レス国務長官
あり得るのが若干嫌ですが、スタートレック → スペースシャトルのエンタープライズみたいなものですかね・・・
そういえば新戦艦高千穂には戦艦信濃が出てくるとWikipediaに記述がありました。海軍は戦意高揚のため同小説を利用したとも。
太助
戦没艦ですからね。
絶対にないとはいえ、襲名するでしょうか。
鞍馬とかのほうがありそうですが。
hush
Ranchan
米海軍の襲名ペースが早いのは事実ですが、それ以外の国も戦没艦の襲名自体はやっているようですね(プリンチペ・アメデオ級装甲艦パレストロ、アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦リュッツォウなど)
とはいえあそこまで早いのは(規模と統一性からネタが被りやすいというのもあるでしょうが)かなり異質と言えそうです
Volgograd
アメリカの場合は他国の艦艇の名前まで襲名するぐらいですから。
hush
あぼっけ
吉野川
駆逐艦、水雷艇、敷設艇で漢字一字のものはあります。
ただ、日本の古い地名は中国の影響で好字で二字にすることになっており、木→紀伊、泉→和泉、科野→信濃、上毛野→上野、中→那珂のように改名されています。
このため、歴史ある一字の地名は少なく、命名しにくいだろうなとは思います。
また、捕獲船に勝鬨丸と命名したら、優美な名をつけるという海軍の伝統に反したと怒られた話もありますので、その面からも難しいかなとは思います。
なお、海上保安庁の巡視船に「つるぎ」がおります。
hush
イギリスなどは戦没艦の艦名を積極的に使っています。
これは、戦没するぐらい活躍したので、それを顕彰する意味もあるようで、欧米はだいたいその考えで行っているようです。
実際、日露戦争で大量に拿捕されたロシアは、その艦名をすぐに襲名させています。もっとも、丹後、相模、宗谷がロシアに返還(実際には売却)された際にはすでにポルタワの名が使用されていたため、チェスマと改名されています。
帆船時代のイギリス艦でも、奪還された拿捕艦艇の艦名がすでに襲名されていたので、違う艦名がつけられたケースは随分とあります。アメリカも駆逐艦(DD224)スチュワートがスラバヤの浮船渠ごと沈んだとみて、1942年11月に進水した護衛駆逐艦DE238にスチュワートと命名しましたが、日本に来た占領軍が第102号哨戒艇として残存しているのを見て驚いたという話があります。結局、先代はDD224となり、DE238のほうはテキサスで保存艦として残っています。
旧日本海軍の場合、縁起担ぎのような非科学的なことはしないように見えるのですが、事故や戦争で沈んだ軍艦の襲名はほとんどされていません。春雨のように駆逐艦で例があるだけです。
一応、喪失後何十年かで襲名が可能という内規があったようにも思いますが、筑波とか、千島とかが襲名されていないのはそういうわけです。
>11
作者に聞いてみて下さいというしかないのですが、多少、眺めてみた感じでは、あまり感心はしませんでした。ただ、モンサラットの「非情の海」のコンパスローズとか、イギリスのものはなかなか考えてあるなとは思っています。
hush
大山から「大」とか、北岳から「北」とか名付けられても格好悪いですし、「火神」や「白峰」みたいに異称・総称を使うのではないでしょうか
Volgograd
(そうしないと艦名が絶対的に足りなくなるのは明らかですし)
本当、旧日本海軍艦船は文字通り全滅だったんですねぇ・・・。
でも護衛艦に「吹雪」「舞風」「時雨」「潮」とかないですね。いい名だと思うんですけど。
(さすがに「陸奥」「深雪」のような事故喪失艦や「信濃」のような不運艦は縁起が悪いと思われそうですが)
Ranchan
海上保安庁の巡視船に「だいせん」と「びざん」がありますね。
大山と眉山です。
白峰三山の名は海上自衛隊の護衛艦「しらね」の名として使われていました。
>15
海上保安庁はそういう意識がないから、「つくば」も「まつしま」もいます。巡視艇に「ふぶき」はいましたが、あとはいないです。
あと、「ちきゅう」になった原子力船「むつ」がいますね。
hush
海上保安庁の旧い巡視艇に「しなの」いたんですね・・・しかも2隻(- -;
最近だと「ふそう」も。
いやびっくり。
さすがに「やまと」と「やましろ」はいなかった。
Ranchan
あの巡視船「しなの」は国名ではなく、信濃川、つまり、千曲(筑摩)川ですね。
「ふそう」は昔の「みずほ」ですね。
「やまと」、「やましろ」は内陸部ですので、難しいかもしれないです。
hush
はっしゅ先生(--)/
「やまと」は大和川も有ります
駄レス国務長官
「畝傍」(うねび)
Ranchan
大和川に由来する「やまと」って記憶にないのですが?
http://hush.gooside.com/name/y/Ya/Yamato/Yamato.html
>20
香久丸は特設水上機母艦にいますが、耳成はいませんね。
hush
1339 |
日本軍の重巡洋艦について質問です 大戦末期には最上、高雄などの重巡洋艦の艦尾に手動爆雷投下台が装備されていたのは色々な本の解説に記述がありますが 雑誌「丸」編集部編 図解軍艦シリーズ3 図解日本の重巡 1999年4月発行の資料の艦首部分の艦内側面図を見ると、利根、摩耶、那智は水中聴音機装備区画と水中聴音室が書かれています。 いろんな資料を見てみましたが、この本以外に水中聴音機が重巡に搭載されていたという記述が見当たりません。 実際に聴音機は重巡に搭載されていたのでしょうか? おでんボーイ |
実艦と図面は異なる場合もありますし、どの程度信用できるのかという気はしますが、ご参考まで。
Ranchan
妙高 九三式
高雄型 零式(略確実)
最上型 九三式(略確実)
とありました
駄レス国務長官
高雄型が零式搭載との資料があるのですね。
零式水中聴音機は戦艦空母用というイメージがあったんで驚きです
搭載されていたとしても93式だろうなと思ってました
おでんボーイ
駄レス国務長官
1338 |
第二次大戦中の高速戦艦は時速29ノットぐらいのものが多いいですがこれ以上の速度だと、運用上の困難が発生するのでしょうか? 前田が泣いてるぞ |
hush
速度を1.1倍にするなら1.1^3で1.331倍の出力が必要です。
1.2倍なら1.728倍の出力が必要です。
1.3倍なら2.197倍の出力が必要です。
つまり16万馬力で27ノット出せる船体で30ノット出そうと思ったらエンジン出力を最低でも22万馬力に強化しなければなりません。
運用上の困難が発生するというより、主機を1〜2基増やすくらいの変更が必要で、そうなると機関にスペースと重量をとられますから走攻守のバランスが崩れ、さらにバランスを保とうとすると船体規模そのものを大きくしなければならなくなり……と、戦艦として成立させるのが難しくなっていくのです。
おうる
自分も以前より何でWW2時の新戦艦の最高速力は揃って30ノット前後なのだろう?・・・と思っておりました。
WW2時では、英巡洋戦艦のように何かを犠牲にしないと30ノット以上は目指せなかった訳ですね。
基準排水量45,000t、33ノッターのアイオワ型戦艦でも防御が手薄気味ですし・・・。
仮想戦記などで「戦艦××:最高速力45ノット」とかあるのが如何に「火葬」なのかよく分かりました。
Ranchan
40ノットで航行中の船の甲板上には風速20mもの風が吹いてます。
おうる
「そんな最高速度が何で必要なんだよ?」
とか
「そんな速力で突っ走ってちゃんと敵に弾当てられるの?」
とか言いたくなります。
Ranchan
それ以上の速度を出せる飛行機が命中させるのだから、その点は大丈夫かと。
ただ、そこまでの速度となると、ジェット・エンジンを載せた水面効果船ですかとか思うわけですが、航空機はそれ以上の速度を出しますので、意味はないだろうなと思います。
hush
1337 |
日本の巡洋艦の艦名は山岳や河川から採られますが、これらの名前にも、戦艦における同型艦同士の繋がりのようなもの(伊勢・日向で天照大神繋がり等)は存在するのでしょうか? Volgograd |
球磨と多摩は音の類似から。
愛宕と高雄はともに京都近傍の山。
駆逐艦ですが、綾波、磯波、浦波、大波はあいうおで始まる言葉+波
百人一首+暗号で調べてもらうと、百人一首が言葉の重なりで他の歌と繋がっていることが分かると思いますが、今なら駄洒落ですかと思われるような言葉遊びを尊ぶ文化があったわけです。
命名権者の明治天皇は歌人でしたので、そういうことが生じたのでしょう。
hush
また、開戦時の我国の戦艦名は57577となっているのは有名です。
英国では、c級軽巡やd級軽巡を挙げられます。
言葉遊びかユーモアか、それとも軍事的な意味があるのかは知りませんが、結構あるようですね。
失格
八百島・五十島 数字と島つながり(海防艦より二等巡洋艦に艦種変更)
・・・なんぞは如何でせう
駄レス国務長官
練習巡洋艦は、香取、鹿島、香椎、橿原と「か」で頭を揃えてもいますね。
C、D型だけでなく、E型もですね。Emerald、Enterprise、Euphrates。
>3
忘れておりました…。
hush
天城、赤城、愛鷹、愛宕も頭揃えですけどそこは
駄レス国務長官
閣下、あれは巡洋戦艦でございますし、愛鷹は高雄となりましたので、あえて触れておりませぬ。
hush
Ranchan
金剛級が1931年に戦艦に類別されたことから、戦艦の範疇に容れてもよろしいのでは。
http://www.warbirds.sakura.ne.jp/ansqn/logs/B002/B0000991.html
で長官閣下が仰るように、装甲巡洋艦として計画されてはいますが。
hush
私の質問が不明瞭で申し訳ありません。金剛型や筑波型・鞍馬型などの巡洋戦艦・装甲巡洋艦は、この場においては巡洋艦の括りでお願いします。
ところで、個人的には妙高型と高雄型の繋がりが気になるのですが、何かご存じの方はいらっしゃるでしょうか。
Volgograd
>妙高、足柄級
すべて山岳信仰のある山ですね。
hush
失礼しました。
hush
>山岳信仰
それはその通りなのですが、山岳信仰自体は日本に多数あります。その中から選ぶからには、何かテーマがありそうだと思う次第です。
Volgograd
那智 熊野三山
足柄 矢倉神社(1939年足柄神社) 倭建命を案内した白鹿に由来
羽黒 出羽三山
高雄 神護寺(和気清麻呂霊廟1874年護王神社)
愛宕 白雲寺(1870年愛宕神社) 勝軍地蔵を祭る火伏の神社
摩耶 天上寺
鳥海 鳥海山大権現(1868年大物忌神社)
hush
箱根の関は東海道の関所で、鈴鹿の関以東だった関東という語を、ずっと東に移動させた場所です。中でも899年に足柄坂に作られた足柄関は古代の重要な関所でした。
一方、越の中山で知られる妙高山は北国街道の関所でもあり、善光寺の背後に聳える山として有名だったからです。
hush
1336 |
「レッドサン・ブラッククロス」というボードゲームが存在します。 ここに登場する架空艦についてなのですが、 播磨級:播磨・能登・美濃 出雲級:出雲・讃岐 常陸級:常陸・上総 (なお、加賀・紀伊・尾張・甲斐は既に使われている。) となっているのですが、これら艦名の関連性が分かりません。何か知っている方や閃いた方は教えてください。 あぼっけ |
頓馬天狗
おうる