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大戦末期の神風については、戦局挽回が理由としてあるが、真珠湾ですでに特殊潜航艇による特攻を行っているのはなぜなぜ。
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- 真珠湾への特潜の投入は、肉弾特攻ではなく「湾内に進入->敵艦を雷撃->港外に脱出->味方潜水艦に収容」の帰還を前提とした作戦であって(確かに困難な任務だが)、後年の帰還を前提とせず、搭乗員もろとも敵艦に突入する「回天」などとの作戦とは根本的に違います。
- 回天は爆薬で体当たりで、帰還を考慮していないですが、甲標的は魚雷を発射して、(確率は低いでしょうが)回収を前提と、全く意味合いが異なります
- しかし欧米では採用されない戦術と思います。事実上の特攻では(志願制?)
- 第二次大戦でも伊と英が魚雷(のようなもの)にまたがって敵港湾に潜入し、爆薬を仕掛けるという作戦(いわゆる人間魚雷ですね)を行っています。小型潜水艦どころか、魚雷(のようなもの)ですからね〜。ちなみに乗員は爆薬を仕掛けた後は上陸して、何とか脱出するか、捕虜になるかっていうことでした。(続く)
- (続き)で、もともと洋上で艦隊決戦に先立って、敵戦艦に肉薄し攻撃するという目的で作られた特殊潜航艇を港湾襲撃に使ったっていうのは、その人間魚雷が成功したっていうのを聞いたからでしょ?
- もっと前から考えていたようです。何せ、特殊潜航艇用の母艦まで建造しましたし。
- 甲標的の様な兵器は、ドイツなどでもビーバーなどの豆潜水艇を作って沿岸部での商船攻撃に使用しています(ただし英独伊の豆潜水艇は日本と違って洋上での艦隊決戦補助を企図したものではないですが)、甲標的の泊地襲撃が事実上「特攻」と言えるような損害を出したのは、本来、洋上襲撃を前提にした兵器を狭い警戒厳重な停泊地への湾内襲撃に使ったからです。(泊地襲撃なら「水中高速潜」である必要はないです、低速でも水中で舵が良く効く小回りのいい潜水艇の方が有利です)
- 蛇足ですが、甲標的での泊地襲撃は「決死」(命をなげだす覚悟をする事)が必要とされる困難な作戦でしたが、後の神風特攻と違って「必死」(死ぬ事によって任務を完遂する)を前提とした作戦とは根本的に違うのです。
- 特殊潜航艇は本来潜水艦の補助として使われるものだったような気が・・・誰だろう「特攻兵器」って宣伝したのは?
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