撃墜王・赤松貞夫中尉が斜銃装備の雷電で B-29 撃墜戦果を挙げたという話がありますが、確かではありません。はっきり言って単座戦闘機の斜銃はほとんど使い物にならず、「使え使え！」と薦める小園司令に搭乗員は辟易していたようです。

なお、「月光」が P-38 相手に垂直旋回戦闘に持ち込み、見越し射撃で斜銃を撃ち込み撃墜した話がありますから、「旋回中の斜銃による撃墜」も不可能ではなかったようです。熟練した技量＋かなりの幸運が必要でしょうケド。

坂井三郎氏いわく、「射撃を当てると言う事は、全力疾走しながら手に持った針の穴に糸を通すようなもの」。敵機を見上げ直線飛行しながらの射撃ならいざ知らず、旋回しながら斜銃を当てるなんて・・・。

関係ないけど偉い人が思いこんじゃうと下の人間は苦労します。

零戦斜銃の確実に知られている「戦果」は、地上暴発事故で整備員を殺傷した事件です(ヒェ〜)