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歩兵銃よりも騎兵銃のほうが短いのはどうしてですか?
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- 片手による操作と背中に斜めに負う馬上の取り扱いのために短いのですが、独の主力小銃、モーゼル98kは「騎兵銃」ですよね、やっぱり歩兵も短い方が取り扱いやすいのでしょう。
- 近代歩兵銃が生まれた第一次大戦当時は一キロ近く離れた塹壕同士の撃ち合いで、今で言う機動戦のようなものはなく、少々取り回しが不便でも長距離の命中精度が重視されていました。しかし第二次大戦では機械化軍団の発達により長距離射撃より取り回しが重視されるようになり、短銃身や弱装薬が使われるようになり、次第に今日の突撃銃に発展してゆきました。
- 騎兵銃を英語で言うと「カービン」となります。アメリカの「M1カービン」はそのものズバリですね。片手で構えられるほど軽く、拳銃弾とあまり威力の変わらない30-30弾を使い、半自動装填機構を持つM1カービンはジャングル戦に有効で、これを鹵獲した日本兵士も喜んで使ったそうです(上下ともささき)。
- ちなみに日本軍は大戦直前に折角軽くて撃ちやすい6.5mm弾(38式)を捨てて7.7mm(99式)に乗り換えるバカをやりました。M1カービンを産んだアメリカも戦後は時代に逆行し、強力な.308弾を採用したバカでかくて撃ちにくい M-14 自動小銃を採用するポカをやっています。
- M1カ−ビンは戦場ではまず役に立たない拳銃の置き換えという意味で生まれた物ですから、基幹小銃であるガーランドとは別立てだっったのでしょう。
- 日本の場合、99式は短小銃化されているので、まるっきりバカという訳ではありません。
- 小銃の短小化を促進したのは第一次世界大戦中の塹壕戦で(塹壕間の距離は200m程度)、加えて突撃時の取り回しから長い剣付銃は嫌われ始めたのです。しかし、モーゼル98や38年式(30年式)の前の世代の銃はやっぱり短かったんですよ。1900年前後開発の小口径銃(10mm以下)の第2世代達が「長い」だけなのです。BUN
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