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松本零士氏の戦争漫画にジャングル内の96式りゅう弾砲の対空射撃や零距離射撃の場面があります。実際にレイテやフィリッピンで似たような戦闘があったのでしょうか?
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- 野砲から榴散弾を空に向かって撃ったことはあるようです。榴散弾なら多少は効果があったでしょうが、通常の榴弾では全く効果は期待できませんよね。また、戦車に対しては破甲榴弾が配備されていたので別に零距離でなくてもシャーマンだって撃破できました。ただ、卑怯にも敵戦車の出現が、貴重な我が砲兵より遙かに頻繁かつ大量だったのです。
- ノモンハンの例ですが、ソ連軍の総攻撃で戦線を突破され、日本軍の背後に回り込んだソ連機甲部隊によって日本軍の重砲兵部隊の放列(砲兵陣地)が壊滅させられた事があります。この時日本軍の砲兵はやむを得ず近距離での直接射撃で敵戦車を射撃しています。まずムーリン(漢字が出てこない)重砲兵連隊第2中隊(89式15加 3門装備)が包囲され、200から300mの距離で榴散弾の零分角射撃(水平射撃)、ついで2000m以内の敵に破甲榴弾で射撃を行って数両を撃破しましたが翌日には全滅。
- (続き)次いで野戦重砲兵第1連隊第1大隊(96式15榴 8門)は半分の4門を破壊された状況で、近づく戦車に応戦して2日間の戦闘中に42発を発射しています。確認されているのは2000m以内の敵戦車7,8両を射撃して6両を撃破。この部隊もすぐに壊滅。次いで野戦重砲兵第7連隊第2大隊(92式10加 8門)が1000m以内の距離で破甲榴弾射撃。敵の攻撃を一時ストップさせるのが精一杯でこれもやがて全滅。となっています。
- 最初の方の榴散弾射撃を行なったのは三十三年式(?だったかな? とにかく四十一年式の前の)山砲ですね。
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