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20mm弾は当たれば凄い、と言われていますが、本当にそうなのでしょうか? 私自身は12.7mmで焼夷弾や徹甲弾を混ぜた方が効果的だと思うのですが。
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- 英国のヒスパノ・スイザ 20mm の場合、大戦初期に使われた徹甲弾(素通り)と焼夷弾(表面で弾けてしまう)の組み合わせではあまり効果がなかったのですが、遅発信管を装備した準徹甲焼夷弾(SAP/I)と炸裂/焼夷複合弾(HE/I)が開発されてから飛躍的に破壊力が増大したそうです(ささき)。
- 相手によると思います。20mm炸裂弾の威力は確かに大きいです、だから重爆などの大型機相手では大口径炸裂弾の方が有効ですが、対戦闘機戦闘などでは弾道性能/発射速度/携行弾数の点で適度に優る12.7mmの方が良いとの意見も確かに多いです。
- (↑少し補足)下記で12.7mmの弾道性能が優れると書いたのは傑作銃「ブローニングM2」を念頭においています。本来は20mm銃の方が12.7mm銃より弾道の低伸距離は長い筈なんです。
- ドイツの傑作銃「MG151/20」は多少重いですが、20mm砲ながら発射速度も大で、弾道性能、弾丸威力、信頼性共に申し分ないですから、口径の違い以外に使用する銃器の性能にもよりますね(個人的にはMG151/20x4門(弾丸各200発)程度が理想です)
- 質問者です。20mmの効果に疑問を持ったのは、炸裂弾が表面ではじけて、外板に小さな断片による破口を生じさせるだけで内部に損害を与えたり装甲を打ち抜く効果は低い、との記述をあちこちで目にしたからです。そういう意味では大型機に対する効果も疑問です。
- 飛行機は一部の機種を除き、やたらと装甲板で覆われているわけではありませんから、20mmが命中すれば大穴があくはずですがねえ。
- あの坂井三郎さんが「要所に1発あたれば翼がふっとぶ」っていってんだからそうなんじゃないでしょうか。盲目的に信じるのは危険かもしれませんが・・・。
- 外板に穴を開けるだけでは飛行機を落とすのは難しいと思います。その状態で荷重を掛ければ破口が拡大して致命傷になる事もあると思いますが、今一つ効果的ではないように思います。相手が大型機なら尚更です。また敵機を一発で空中分解させるには主桁に直撃させるしかないと思いますが、20mmではそこまで外板の表面で炸裂してしまえば、それは難しいような気がします。逆に12.7mmの徹甲弾の方が効果的ではないでしょうか。それからここで20mmと言っているのは低初速で遅延信管ももたないMGFF系の事です。
- 発射速度/初速/弾頭重量を比べると,99式2号(日)=490/750/123,ホ5(日)=750/850/86,M2/20(米)=650/869/137,MG151/20(独)=720/800/199,HispanoMk.V(英)=750/800/130,ShVAK(ソ)=800/800/96です。個体差はあるでしょうがその差は歴然ですね。これに徹甲弾の形成技術や炸薬・信管の性能差がプラスされますから「20ミリの威力」は半ば伝説的で、少なくとも大戦後半には他国の 20mm に比べると明らかに劣っていたのが真相ではないでしょうか(ささき)
- ↑その「劣っていた」エリコン20mmを艦艇防御に採用して多数のカミカゼを落とした、と米軍が自慢しているのがちょっと不思議なところです。日本の96式25mmにくらべると確かに発射速度・装弾数とも二倍近いので濃密な弾幕が張れますが…。ドイツのFlak38と比べてどうなんでしょうね?!(ささき)
- 対大型機で問題なのは装甲板よりも燃料タンクのセルフシーリングの方です。日本海軍の戦訓では、エリコン20mm弾が初期の瞬発信管ではセルフシーリングタンクの外側で起爆してしまい効果が無い為、対B29戦の頃には遅延信管を改良した焼夷徹甲弾を使用して効果を出してます。やはり日独の立場で対重爆戦を考えるなら20mmクラスの威力は必須だと思います(米英の立場なら12.7mmの威力で十分と思いますが)
- (下記補足)信管の種類と炸薬量、あと相手の防弾の程度で20mm弾でも効果が変わってきますから、一概に20mm(と12.7mmmのどっち)がいいとは決められないと思いますが、ただ当時の互いに相手にする機体を考えると米英なら12.7mmで十分、日独なら20mmクラスは必須だと思います。特に日独では単座戦闘機でも対重爆戦を考慮し、またB17やB29の分厚い防漏タンクに自動閉鎖出来ない程の大穴を開けて発火させなければなりませんから、これは発射速度が大の12.7mmでは厳しいと思うのです。
- (下記間違い)「発射速度が大の12.7mmでは」−>「発射速度が大の12.7mmでも」
- 「ブローニング12.7mm」と「エリコン20mm1号銃」との比較に限定するなら、そりゃブローニング12.7mmの方がいいかと・・・
- でも、戦争後期の米海軍機に20mm装備機が増え始めるのは、どういう理由なんでしょう?
- 対地攻撃のためでしょう。(juno
- 質問者です。なるほど確かに遅延信管着きの20mmというのが、少なくとも大型機には効果的だったのですね。それから私が「装甲板」と書いたのは大型機のそれよりも小型機のパイロットの座席の背後に装着されたものをイメージしていました。というのは3式戦以降の陸軍機や末期の零戦に装備された座席装甲を邪魔にして外してしまうケースが多かったようだからです。第一の理由は機体を軽くするため、そして爆撃機の邀撃戦では後方からの攻撃を受ける可能性が少なかったからでしょうが、
- (続き)一つには、あの程度の装甲板では20mmの炸裂弾は防げても12.7mmの徹甲弾は厳しいのがわかっていたからでは、ないかと思ったからなんです。
- そういば、モデルアート別冊のBf109G/Kに背部防弾装甲の連合軍による実弾射撃結果が出てましたね、7.7mmや12.7mmは完全にストップ(恐らくイスパノ)20mm炸裂のみ抜けたと記述されています、米軍でも期待命中の相対的に少ない夜戦機が20mmを装備したのも12.7mmの相対的威力が大戦末期には落ちてきた証拠なのかもしれません/SUDO
- それと、カミカゼ対策に活躍したとのエリコン20mmですが、対カミカゼ仕様の駆逐艦は20mmが役立たずなので無理して40mmを増設してます、IJNの25mmと同じく、空きスペースにピントルマウントで応急配備するには適当で12.7mmよりはマシですが、果たして効果的な兵器として認識されていたのかどうかアヤシイ感じはします/SUDO
- 対カミカゼの話ですけど、記録映像を見ると艦上のエリコン20mmは派手に撃ちまくってるけど、例えば拳銃のストッピング・パワーの様なもので、やはり20mmでは火を噴かせても突入阻止は出来なかった様に思います。やはりカミカゼ阻止はボフォース40mm砲のパワーが大きかったと思います。
- 空中戦だとパイロット心理として小口径でも発射弾数が大の機体を相手にするのは嫌じゃないでしょうか?。装甲板があっても全周を覆っている訳じゃないし、頭部に1発当たればいちころですから。初期の多銃装備のスピットやハリケーンなんかは豆鉄砲とは言え、相手にするのは結構怖いと思う、P47の12.7mmx8門なんてもう極悪。
- ↑改良型のブローニングM3なんて毎分1200発で8門だと9600発(毎秒160発!!、バルカン砲1.5門分の弾幕!)・・後ろから撃たれたら嫌だな〜(笑)
- ガトリング砲は最大発射速度に達するまでの立ち上がりが遅いので、実質的な射撃時間(0.5〜1.0sec?)くらいではもっと差がでるはず。
- 土浦自衛隊武器学校の予科練博物館に太平洋戦争末期本土防空戦でP51に撃墜された雷電のプロペラが展示されており、12.7mm弾により貫通穴があいていました。痛そう、、、
- (本題からずれますが)よく日本の生き残りパイロットの手記で「頭部に銃弾を受けた」との記述がありますが、あれは正確には「頭部に銃弾の破片を受けた」が正しいでしょうね、まともに12.7mm弾を頭部に受けたら(またはかすめただけでも)命があるとは思えません。
- ↑坂井三郎さんの場合、彼の頭部を襲ったのは12.7mmの鉄芯部(直径7.7mm?)との事。航空眼鏡に残った弾痕は丸かったそうです。(KOW)
- ↑これはガダルカナルで坂井さんを負傷させたドーントレスの件だと思うのですが、あいつの後部旋回機銃は7.7mmだと思うのですが?(それでも頭貫通して生きて(操縦もして)帰ってくるのは確かに凄い)
- ↑SDBの前方固定機銃が12.7mm x 2、後方旋回機銃は7.7mm x 2です。7.7mm弾二発が氏の右頭蓋骨をかすめて貫通、右眼失明・左半身不随のうえ出血多量で失神寸前の身で壊れた零戦を操り、何の目標もない海上1000キロ以上を飛んでラバウルに帰還したのは「超人的」という表現すら足らない気がします(ささき)
- ↑もっと正確に言うと.30口径ブローニングで7.62mmですね(^^;
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