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44 星型エンジンの構造

  1. これを言葉だけで説明するのはチョー難しいのですが、ちょっとチャレンジ!まず、特徴的なのはコンロッド(ピストンとクランクシャフトをつないでいる棒)に大きさの違うものが2種類使われているということですね。主接合棒なんて時々書かれるメインコンロッドという大きな親玉がいて、同一列の残りのコンロッドはすべてコレにつながっていて直接クランクシャフトとつながれていません。副列の場合、だいたい前列は一番上の気筒がこれで、後列は一番下がそうです(回転バランスからも対照位置とするのが望ましい)。この構造ですから燃焼は時計回り(または反時計回り)に順次発生します。他のエンジンの場合は、バランスをとるためになるべく反対側に近い位置の気筒を次に爆発させますが、ここが大きく違います。よって、振動的に非常に不利なはずなのですが、その問題について触れている書物にはお目にかかったことがありません。あと、クランクシャフトは現代のマツダの2ローター・ロータリーエンジンみたいに2カ所でグニグニ曲がっていてコンロッドを受け止めます。過給器は当然後部で、そのため吸気管も後部から前列の気筒にまで供給しているのがほとんどです。


  2. (続き)バルブの駆動はほとんどがOHVですが、プッシュロッドはすべて後ろからと、後ろから前から(どうぞ)と、すべて前からの3種類があります。OHVでないのは第二次大戦中ではブリストルぐらいでしょうか?バルブ数はほぼ吸排気1弁づつです。あとは、分解図を注意深く見た方がはやいでしょう。


  3. (


  4. こちらが正解です→星型エンジンのコンロッドの振動ですが、シリンダーの点火を(P&Wしか私は知りませんが。)振動を殺す用に交互に爆発させます。例:9cyl1.3.5.7.9.2.4.6.8//18cyl 1.12.5.16.9.2.13.6.17.10.3.14.17.18.11.4.15.8.1


  5. 振動ですが、カウンターウエイト(大きいよ)で、殆ど消えるから問題無いと思いますが。もっとも、星型エンジンの弱点はオイルを食うことです。燃料の補給に着陸するのではなく、エンジンオイル補給の(別タンク式が主流)為に降りる事が多いですからね。



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