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744 航空操縦練習生の手記を読みますと、悪天候により飛行訓練中止という記述が散見されます。そこで疑問です。基礎レベルでの飛行訓練では、ある程度の曇天でも飛行中止になるようですが、雨が多く雲の発生する日が多い日本とアリゾナやテキサスなどの1年中好天の地域を擁するアメリカでは、航空機操縦の訓練密度で大きな差が開きそうですが、実際どうだったのでしょうか。同じ飛行時間に要する期間は差があったのでしょうか。植民地をもっていたイギリスはともかく、ドイツやフィンランドなどもハンデがありそうですが、どなたか御教授ください。
坂東武者

  1.  梅雨と冬が存在するため、ある意味一年の半分近くが飛行訓練に不適と言える日本では飛行訓練がやりにくかったそうで、燃料不足と相まって天気が安定している占領した南方資源地帯に練習飛行隊を開設するというアイディアがあったそうです。
     しかし、人員や機材、設備の運搬、現地の治安や衛生と言った問題のため、ビルマ戦線などに配備されていた部隊の一部が雨期などに戦力回復を行った程度で、大規模な南方での練習飛行隊開設は実現することはなかったという話を聞いた記憶があります。
    T216

  2. > 1.
     「大規模な南方での練習飛行隊開設は実現することはなかった」と書きましたが、資料を調べ直したところ、それなりの規模の練習航空隊(海軍の11、12、13航空隊、陸軍の1、2練飛、2、3、12、32、33、34、35、36、37教飛、1、7、9、15、17、18錬飛など)がマレーや蘭印などに存在したようです。
     ただ、燃料はともかく機材の確保や設備の整備などには苦労したと思われます。
     失礼しました。
    T216

  3. 私のHPに谷田部空と百里原空の「航空記録」を収録しています。参考にして
    ください。 http://www.warbirds.jp/senri/
    蒼空

  4. やはり天候の安定しているところが、いいですよね。ところでドイツでも占領下の南フランスやイタリアに訓練部隊を配置(移設)していたのでしょうか。
    坂東武者

  5. T216様 ご回答ありがとうございます。蒼空様 谷田部空の航空記録拝見しました。
    それによると1週間を月曜日から日曜日までの7日間として、5/29の週では6日、6/5の週では7日、6/12の週では4日、6/19の週では5日、6/26の週では6日、7/3の週で3日、7/10の週で6日飛行訓練を実施しています。梅雨のこの時期にしては、かなり高い稼働率かと思います。悪天候により飛行訓練中止というのはあまり無かったのでしょうか。それとも、悪天候のなか1日空を見て雲の切れ間を狙って飛行訓練を強行したのでしょうか。
      
    坂東武者

  6. 航空記録の解説にも書いたとおり、曜日にかかわらず、天気によって飛行作業は
    実施されました。だから、日曜日にも飛行作業を実施し、天候の予測で振り替え
    休日となり外出もできました。それ以外でも、座学や整備作業など、天候に左右
    される毎日でした。ただし、百里原空では割に天候に恵まれて飛行作業は順調に
    実施されたと記憶しています。
    蒼空


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