712 |
ヘンな質問で申し訳ありません。 森鴎外の小説をよんでいたら、「兵卒一人一日あたりの糧食は精米六合」なる記述があったのですが、これは約900gにもなります。そんなに米飯を食えるものでしょうか? 物知らず |
- 米飯を主食とし、蛋白質を多く含むおかずが少なければ、そのくらいは食べてしまえる、と言うか、必要なのでしょう。
大食い競争で、ご飯をどんぶりで何杯も平らげるような人でも、おかずに数匹のめざしを食べただけで、それより少ない量のご飯で満腹感が得られて食べられなくなってしまったりするように、人間の身体は必要な栄養素が得られれば満腹のサインを出しますが、そうでなければよりたくさんの量を食べる事になります。
米の量だけでなく、おかずなどを含め、どのようなメニューとなっていたのかを調べ、現在の食事のメニューと比較することで納得できるように思います。
はら
- 明治時代の兵食の定数は「精米六合、塩三匁又は梅干、魚菜若干」となっています。ほとんど米ばかりを食べていたのではないでしょうか。
ちなみに兵食の内容については「戦場の衣食住」(学研)ISBN4-05-602919-9に再現写真入りで紹介されています。
TETSU29
- 米100グラムは356Kcalですから900グラムですと「3200Kcal」です。
重労働をすることを考えると多いとは思えません(普通は2200Kacl位)
丼飯山盛り4杯分程度ですから、10代の兵隊さんならもの足りないかもしれません。
早房一平
- 国民一人当たりの米の消費量を調べてみると
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E7%B1%B3%E3%81%AE%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E3%80%80%E6%98%AD%E5%92%8C%E3%80%80%E3%80%80%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A&lr=
昭和37年の118.3kgがピークで、これは、昭和37年になってやっと、(当時の食生活で)食べたいだけお米を食べられるようになった、ということで、昭和20年代までの食生活では必要なカロリーを炭水化物に依存する割合はさらに大きかったはずですから、二十歳前後の食べ盛りの男性なら900gでも決して充分ではなかったでしょう。
体育会系の男子大学生の食生活を見れば、想像がつくと思いますよ。
ちなみに、現在の一人当たりの米の消費量は60kgを割っています。
OPD
- 訂正。 上記4.は戦後の消費量でした。
戦前のピークは大正末期から昭和初期にかけてで、約140kg/年・人のようです。
http://www.hokuriku.fo.maff.go.jp/kanazawa/komeqa/pqa16.htm#質問 5
OPD
- 米6合なら、一食2合です。たくあんや梅干や水があるていどあれば食えます。
居眠り将軍
- >一食2合
飯盒炊飯は2名一組で行われたそうです。それぞれが持つ飯盒の一つで飯を炊き、残りでみそ汁を作り蓋(飯椀)と本体(汁椀)に飯と汁を入れたそうです。
飯盒で炊ける量は4合ですので装備面でも裏付けられている意見だと思います。
部外者
- こちらにも同じ質問がありますのでどうぞ。
http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001303.html
私も一時期ご飯主体で副食物殆ど無し(一品程度)の生活を続けた時期がありましたがやはり一日五合近くはは消費していました。
当時はそれぐらい食べないと実際に体が持ちませんでしたね(汗)
ルージュ
- 少し疑問に思う数字なのですが、アイルランドでは不在地主の搾取によりジャガイモ以外食べられず、成人男子で一日ジャガイモ30kgを消費していたという記事を読んだ記憶があります(出典を忘れました)。やにわには信じがたい数字ですが、炭水化物のみなら非常に大量に摂取しないと重労働に耐えられないので、かなり大量に摂っていたのは事実のようです。誇張されたものかも知れませんが、このため、ジャガイモの病気がアイルランドに蔓延した際、多くのアイルランド人がアメリカへ移住せざるを得ず、ケネディーをはじめとする(リーガンはどうだったけ?)アメリカのアイルランド系社会が構成されたそうです。
軍隊に行けば白米が食べられるというのは、当時の売りであります。また、軍医でもあった鴎外は脚気防止のため麦飯を配給した海軍と対立し日露戦争において大量の患者を出したことを考えると、わざと書いたとも思えるし皮肉な結果とも言えます。発表年代によって判断が異なって参りますので、何と言う小説に載っているのか教えていただければ幸いです(もっとも、鴎外の小説って相性が悪いのですが)。
なお、個人的体験ですが、高校時代にはそれぐらい食べていたと思います(1食2合でしょ)。
hush
- みなさま、ありがとうございます。件の小説は「鶏」で明治42年の発表でした。
物知らず
- 余談ですが、現在の自衛隊の戦闘糧食I型/II型の米飯食も1食2合分(I型は380gのご飯缶1個、II型は200gのご飯パック2個)で設定されています。
ブラック・タロン
- 自分で試してみたらどうでしょうか。
む