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いつもお世話になっております。 ナチスのシンボルマークである「カギ十字・スワスチカ」は タブーとされていますが(特にヨーロッパにおいて) それに対し、イタリアのファシストのシンボルマークである 「薪と斧・ファスケス」も欧米においては同様にタブー視されているのでしょうか? ご存知の方いらっしゃいましたら、是非御教授をお願い致します。 吠電 |
- 便乗質問ですみません
>「カギ十字・スワスチカ」は
>タブーとされていますが(特にヨーロッパにおいて)
なんでタブーなのでしょうか?
教えてください
ネオ・ナチス
- 自己フォローさせて頂きます。
私がこの疑問を持つに至った経緯は、WW2独空軍機の模型の箱絵や作例、
同様の書籍表紙イラストなどで「カギ十字」が描かれていない、
又は代わりに四角形が描かれているのに対し、WW2伊空軍機の模型などでは
そのようなケースを見た事が無い、と言う経緯です。
1番の方の質問とは、全く質問の意図が違います事をお断りさせて下さい。
よろしくお願いいたします。
吠電
- ドイツの法律で、ナチス・ドイツを連想させるような名称や意匠を使うことが禁止されております。ヨーロッパへ輸出するときに鍵十字をつけていると、ドイツ国内に売れませんね。かといってドイツ国内専用バージョン作るのもなんなので、ヨーロッパ向けは全部この手の意匠を外しているわけです。
イタリアにはこのような法律がありませんし、ヨーロッパ諸国にもありませんので、使っても特に問題はないんです。嫌悪感をもたれるかもしれませんが……まあそこまでは配慮してもしょうがないのでしょう。
tac
- 多分、ご質問からはずれると思いますが、スワスティカはサンスクリット語(古代のインドの言葉、梵語)で「幸せである」という意味だそうです。もとは太陽を示す○の中に×を書き入れたものが変形したそうで、寺のマークとして親しまれている卍と同一の由来を持ちます。ヨーロッパではチュートン騎士団が使用しており、第一次世界大戦後ドイツで流行したようです。ナチスの場合は党章案を募集した際に採用されたものだそうですが、それ以外にもいくつかの団体が使用しているようです。これがドイツ語でハーケンクロイツ(鉤十字)となったのは、ナチスが広めたものと思いますが、スワスティカ自体はドイツ以外でも使用されております。有名なところではフィンランド空軍のマークで、第二次大戦後、ラウンデル(蛇の目)に変更されるまで使用されていました(その由来についてはhttp://www.lares.dti.ne.jp/~db605dcm/kokuseki.htmが詳しいです)。ドイツ国内でハーケンクロイツが使用されていない理由は、
tac様が書かれておられる通りです(この点についてはhttp://www.kaigisho.ne.jp/literacy/midic/data/k20/k203.htmが詳しいですが、読むのに根性がいります)。なお、当然のことながら、ユダヤ人のナチスに対する拒否反応は非常に強いものがあり、かつてアニメのキャラクターがつけていた卍が問題になったこともありました(少林寺拳法のシンボルとして使われていたはずです)。また、カナダでは坂口尚の漫画「石の花」が出版された際にハーケンクロイツが削除されたそうですし、たとえ賛美の対象でなくてもハーケンクロイツは、欧米、特にフランスやポーランド辺りではタブーだと思います。
ファスケスと並んでファシスト党のシンボルとなったリットリオ(三本の斧http://www.arengario.it/immagini/archive/architec/900/palonuo1.jpg)はイタリア戦艦の艦名に採用されておりましたが、ムッソリーニの失脚とともにイタリアと改名されています。
また、スペインのファランヘ党のシンボルであった五本の矢(http://usuarios.lycos.es/fegalicia/bandera.gif)も、フランコの死とともに各家庭の玄関に飾ってあったのがいろんな所に打ち捨てられてあったと堀田善衛か誰かが書いていたような記憶があります。
回答にはなっていないと思いますが、お許し下さい。
hush
- tacさん、hushさん、ありがとうございました。
たいへん参考になりました、今後ともよろしくお願いいたします。
吠電
- 質問と随分ずれた回答をしまして、申し訳ありませんでした。
hush
- 福島県の飯盛山には現在でもムッソリーニが送った白虎隊を称える碑が残っています。もともとはファスケースもついていたのですが、占領下米軍によって取り払われたそうです。具体的な経過は今ソースがないのでご容赦ください。
きわめて特殊な状況下のお話なのであまり参考にならないかもしれませんが
いおーじま