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お世話になります。 ミサイル等が搭載するイメージセンサーは、単に「イメージセンサー」とか「CCDイメージセンサー」などの名称でなく、 ほとんどの場合フォーカル・プレーンアレー(Focal Plane Array)という名称になっています。これは特別なスキャンの 方法等を取るイメージセンサーに付けられる名称なのでしょうか。 零式水観 |
- 簡単な話として、センサが一つしかなかったら「点」しか認識できません。
この状態で「面」(画像)の情報を認識しようとしたらセンサ自体を動かし、
センサの位置とセンサからの情報を組み合わせてやらないといけません。
これだと、目標がセンサを動かす速度(スキャン時間)より速く動いている
(変化している)場合には正確な観測ができなくなります。
しかし、センサを平面上にズラッと並べてやればセンサを動かす必要は
なくなります。これがFPA(Focal Plane Array)です。
PT
- PTさま、回答ありがとうございます。 しかし、はっきりとわかりませんでした。
普通のデジカメなどのCCDセンサーもピクセルに相当する受光素子が面に並んでいますが、一般にはFocal
Plane Arrayとは呼びません。エリアセンサーとかイメージセンサーとか、そんな呼び方です。普通のデジカメの
CCDセンサーなどがFocal Plane Arrayの一種と考えるべきなのでしょうか。
それともFocal Plane Arrayは読み出し時に各ピクセルをスキャンしないということでしょうか。情報の取り
出し方法がピクセルを電気的にスキャンすることになっていると理解しています。これに対してFocal Plane
Arrayは読み出し速度を上げるために、スキャン作業は一切行わず、ダイレクトにピクセルを読み出すように設
計したものなのでしょうか。
零式水観
- 申し訳ありません。
「情報の取り出し方法がピクセルを電気的にスキャンすることになっていると理解しています。」を
以下のように差し替えてください。
「デジカメ等のCCDセンサーでは情報の取り出し方法がピクセルを電気的にスキャンすることになっていると
理解しています。」
零式水観
- 面倒な解答方法(笑)
参考になるかな?
例えば、某省庁が出している「令」。もっと具体的に言うと、輸出貿易管理令の別表において、FPAは以下の様に定義されています。
1.
同一チップ内に、検出素子を一次元若しくは二次元に配列したもの又は多層化したものであって、読み出し回路の有無に関係なく、同一焦点面で動作するもの
2.
同一チップ内に光導電型アレー又は光起電力型アレーを有するものを含む。
2項の但し書き
同一チップ内に検出素子を1のみ有する独立したチップを重ねたものであり、同一焦点面で動作しないもの並びに同一検出素子内に時間遅延及び積分機能を有さない2から4までの検出素子で構成したものを除く。
sorya
- soryaさま、ありがとうございます。
以下2件が理解できたと思います。
1.FPAは言葉の守備範囲が広く、CCDセンサーはFPAに含まれる。
2.検出する信号を電磁波に限っていない。焦点面(または線)を構成するシグナルなら何でもよく、
例えば音を検出する素子をアレー状にしたチップでもよい。
それにしてもお役所の書く文章は分かりにくい。
「、、、多層化したものであって、、、同一焦点面で動作するもの」
どうやって多層化して同一焦点面を構成するのか見当がつきません。2項の但し書きは、更に難解で私の読解力
と想像力と知能の限界をはるかにこえています。
零式水観
- >>零式水観氏
多層化という標記は、必ずしも受光素子を多層にしたものではないという事をまずは理解してください。例えば、Solid State HARP(かなり強引な線引きではある)に代表される、アバランシュ効果を利用した素子で信号の増幅を狙ったものなんかが当てはまります。
2項に関しては、例えば基盤に単体のフォトダイオードそのもの2乃至4個を実装したもので同一焦点面で動作不可能なもの。走査機能を持たない(遅延及び積分回路がないとチップそのものでは走査不可能である)もの。同一チップ上に2乃至4までの検出素子で構成したもの。に関しては、輸出管理規制を受けないという事を意味します。要はどんなものであれ、走査可能(=信号読み出し回路)なもの、もしくは多素子が実装されたものは輸出管理を受けるということです。
sorya
- saryaさま
分かりました。 ありがとうございました。
零式水観