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ミリタリーとは違う分野なので申し訳ありませんが、どうしても気になったので質問させてください。 イギリスの正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」略してU.K、となるわけですが、どこにもイギリスに相当する文字はありません。 一体なぜ日本ではこの国の事をイギリスと呼ぶのでしょうか?また、何か語源はあったのでしょうか? イングランドやエゲレスという呼び方が古くから言われていた事と関係があるのかもしれませんが、それ自体の意味も見当がつきません。 どなたか詳しい方よろしくお願いします。 YAS |
- ポルトガル語では「Ingles」と書かれるようです・・・
一年生
- 「イギリス」の語源はポルトガル語の『イングランド』という意味の言葉だったと思います。
南蛮貿易の影響もあってか、ポルトガル語は日本語の中に広く浸透していて、襦袢・合羽・タバコ・天麩羅等、ポルトガル語が語源の言葉を色々と見つけ出すことができます。
※ポルトガルはスペインよりも約40年ほど早く日本に来航しており、ポルトガルの文化は日本が直接触れた最初の欧州の文化だったのではないでしょうか。
ロン
- 各王国間でどこがどこを征服して「グレート・ブリテン」が成立したかを理解すればなぜEngland(=Ingles=エゲレス=イギリス)が使われるかは自明かと思います。
けい
- 日本における「イギリス」の語源は、
「お前たちは、どこの国の者か?」
「オー、ワタシタチ、イングリッシュ、デース」
「そうか、・・・イギリスという国か」
てなやりとり(想像)があって、「イギリス」となったとのことです。
もともと正式な国名ではないものを聞いて、国名だと思ったわけでしょう。
もし他の地方の人が来航していたら、「スコッチ」などという国名になっていたかも。
イギリスもそうですが、日本だって「Japan」と呼ばれているし、
Chinaとか、Koreaとか、Germanyとか、外国と国内で呼び名が違う国はごく普通だと思います。
クリスティー
- 補足。
ちなみに、イングリッシュ(イングランド人)は、もともとゲルマン民族系の「アングル」民族が移動してきて作った「アングリア」からの派生とのことです。
あと、ポルトガル語のIngresは、英語ではEnglish。
イングランドは、Inglaterra です。
クリスティー
- 「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」略してU.K、
そんな妙な名前の略ですか? UKは, United Kingdomの略と理解していますが。
む
- >6 その理解で間違いではありませんが、実は“UNITED KINGDOM" 自体略称です。正式なフルネームは "UNITED KINGDOM OF GREAT BRITAIN AND NORTHERN IRELAND "大概の英語辞書に載っていますので。
なお、クリスティー様が言われた件、昔々英語の教授から「イングレスの“ン”が聞き取れず、さらにイグレス>えげれす、と訛ったと教わりました。
タンジェント
- 「United Kingdam of Great Britain and North Ireland」の略ですね。
意訳すれば、「大ブリテン島及び北部アイルランドを併合せしむるイングランド」とでもなるでしょうか。
英国皇太子が何故、the Prince of Wales と称されるのかと調べてみるのも一興かと。
能登
- >6
U.K.の名称はイングランドとスコットランドが同君連合(1603〜)だった時代から
使われている名称ですが、
その後正式に合併してグレート・ブリテン連合王国
(U.K. of Great Britain)になり(1707)、
アイルランドを合併後にグレート・ブリテン・アンド・アイルランド連合王国
(U.K. of Great Britain and Ireland)になり(1801)、
ここから現在のアイルランド共和国が分離独立して現在の国名
(U.K. of Great Britain and North Ireland)
になってますから、of以降の部分が結構重要だったりします。
>7
私はイギリスはポルトガル語のInglesから、
エゲレスはオランダ語のEngelsの影響を受けていると教わりました。
PT
- なるほど・・・長い間気になっていた疑問が解決したのですっきりしました。
丁寧に教えていただいて本当にありがとうございます!
YAS
- 本筋の回答はすでに出尽くしていますが、
ついでに現在のUKの国旗(いわゆるユニオン・ジャック)の由来も調べて見ると面白いです。
あたかも印刷のずれみたいに赤と白の斜め十字がずれている理由とか。
便利少尉
- なお、オランダはもっとも有力な州の一つであったホーランド州から
フィンランドとハンガリーはフン族の樹てた国だからで、前者の正式国名スオミとは全然違います。
アルバニアもローマ人の付けた名前で、かの国の民は自国民をシュチプタルと呼んでいたはず。
Japanはマルコ・ポーロが紹介した黄金の島ジパングに由来しますが、これは日本の元代の読み方に由来するそうです(ちなみにこの頃に日本人は自国を「じっぽん」と呼んでいたらしい)
ユニオン・ジャックは、重なり具合が上下で微妙に異なるようで、オリンピックか何かで上下間違って掲揚された旗をイギリス選手が掲揚しなおしたと言うエピソードがありました。
なお、North IrelandとNorthern Irelandの二つが出ておりますが、正式には後者だと思います。
hush
- なんかもう出遅れたので回答出尽くしてますが。
イングランドにはAlbionと言う美称もあります。
石垣
- 国名といえば、スイスは英語表記 Switzerland 、国際的にもこれで通用しますが、スイス国内では複数の公用語がある関係でフランス語表記にもドイツ語表記にも合わせられないということで、「Helvetia」という古い古い名前を引っ張り出してきて使ってますね。
tac
- 質問とは離れてしまって恐縮ですが、フィンランドという名前に関してはhush様があげておられるものの他にも、ラテン語のfenni(語義不明)に由来しているという説もあるようです。ご参考までに。
雪の進軍
- 雪の進軍様
情報、ありがとうございました。それは存じておりませんでした。調べましたところ、fenniの語源については諸説があるようですが、ゲルマニア系の人々が彼等のことをそう呼んだようですね。僕としては、フィンランドがアジア系で、例えば家の中で靴を脱ぐと言う習俗等に名残りが残っている等と言う指摘があるもので、フン族の方かなとも思うのですが、拘泥は致しません。いろんな説があるほうが楽しいですからね。あと、ポホヤンマー(北の大地)が海防戦艦の艦名に採用されてますが、あれも同国の異称ですね(扶桑、敷島、八島、秋津洲等のように)。
アルビオンはアルバニア、アルプスと同じく「白」に由来する言葉です。ドーヴァーの白い崖に由来すると言われます。イギリス、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの古名であるブリタニカ、カレドニア、カンブリア、ハイベルニアとともに艦名に採用されています。
なお、英国と言う表記は英吉利と中国で表記されたことに由来し、現代中国でも英国と呼ぶようです。ただし、その他の国の漢字表記は日中間で食い違う事の方が多く、徳国、意国、法国、美国はドイツ(独)、イタリア(伊)、フランス(仏)、アメリカ(米)の事です。韓国でもアメリカは美国と表記するようで、昔の韓国の新聞を見ていると美国フォード(ハングル表記)大統領等と書いてありました。
hush
- >12
御指摘感謝。
誤:North Ireland
正:Northern Ireland
ですね。
PT
- なんか雑学、一行知識スレッドになってしまいましたが。
国の美称と言えば、墜落したスペースシャトルのコロンビア(Columbia)も
アメリカ合衆国の美称ですね。由来はもちろんコロンブス。
もっともオービターの名称そのものは昔の船の襲名と言うことになっていますが。
便利少尉
- 「Grossdeutsch」も「偉大なるドイツ」って意味じゃないです。世が世なら「小ドイツ師団」だったりして。
バツ
- 落ち穂拾い。
「オランダ」はスペイン語やポルトガル語で Holland を表記した際の発音が「オランダ」であることから。
「ドイツ」はオランダ語の「ドイツ」が「ドイツ」に近い音であることによる。(つづりは Duitsland, 「ドイツの」は Duits. ちなみに軽巡デ・ロイテルの「ロイ」と同じ母音)。
「スイス」はフランス語の 「シュイス」からかな?
「ギリシャ」はポルトガル語の「グレシャ」からかな?
「トルコ」はスペイン・ポルトガル語で「トルコの」である「トゥルコ」からでしょう。
大名死亡
- 落穂拾いの後のカラス
オランダはオランダ語でOlandaと表記されるようです。
スイスはフランス語のSuisseに由来するのが定説のようです。
ギリシャはポルトガル語から来ている可能性が強いですが、もとはラテン語のGraeciaに由来します。ギリシャの人々は神話に登場する美女ヘレンからヘラスとかエリとか言います(そういう名前の巡洋艦もありました)。
hush
- オランダはオランダ語でOlandaと→オランダはポルトガル語でOlandaと
エル・グレコと言う画家はギリシャ人と言う意味です
hush