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陸軍糧秣本廠・支廠に関する文献資料をご存じの方教えてください。 糧秣本廠・支廠の陸軍内における位置づけ(指揮命令系統)など知りたいです。また、本廠、各支廠の沿革などについても知りたいです。 糧秣本廠・支廠長は、主計大佐クラスがなると知りました。歴代本廠長・支廠長の名前が分かる文献はないでしょうか。 石母田 |
- 糧秣本廠は陸軍省の外局と言った位置付けで、陸軍大臣の管理下にありますが、実務上は糧秣本廠・千住製絨所と並んで、經理局の縄張内でした。従って現業官庁として扱われていて、軍令系統には入っていませんので、参謀本部の命令ではなく、陸軍大臣の命令で動く機關です。糧秣本廠長は大正末ごろの平和な時代では、主計監(兵科の少将相當官)クラスでした。大阪、宇品(戰時の兵站集積地に豫定)に支廠、札幌に派出所があり(大正末の話)、支廠長は二等主計正(兵科の中佐相當官)、派出所は三等主計正(少佐相當官)クラスとなっていました。職員は經理部員(主計正、主計、計手)、獸醫部員(獸醫正、獸醫)、技師(奏任文官)、技手(判任文官)、属(判任文官)からなっていました。獸醫が入っているのは、馬糧を扱うからで、技師は食養醫學(栄養学)や食品化学・加工の専門家であると推測されます。
あるめ
- 文中「実務上は糧秣本廠・千住製絨所と並んで」とあるは、「実務上は被服本廠・千住製絨所と並んで」です。
あるめ