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英独のような電波戦が出来なかった日本の無線技術はヘボイという評価を目にしますが、太平洋戦線の様に距離の離れている場合欧州の様な訳にはいかないと思うのですが、電波戦に距離は関係無いのでしょうか? CQ |
- 「距離の離れている」の意味がよく掴めないのですが。
太平洋戦線に登場した機体の方が航続距離が長く、当然戦いあう敵味方の基地が比較的離れているという意味でしょうか?
そうは言っても速力は同程度な以上、レーダーで同じ距離で捉えられるならば、同じだけの対応時間はあるはずで、同じレベルの防空戦ができてしかるべきではないでしょうか?
戦場が大陸ではなく島嶼ですから電波兵器や航空機を置く基地が限られるというのは別の問題と思います。
井中かえる
- 質問が不明瞭でした、すみません。
夜間爆撃時の航法支援(2箇所から電波を発して交点で投下する)とか、相手の通信を妨害する(管制官のふりをしたり、ベルを鳴らしたり)とかのことです。
距離が離れれば航法支援も誤差が大きくなるだろうと思ったのが疑問の出発点です。
CQ
- ご質問の「電波戦」の定義が不明確なので...
広義の「電波戦」にはラジオ放送(対敵宣伝放送:ホワイト・ラジオ、謀略放送:ブラック・ラジオ)も含まれますし、通信諜報もどちらかといえば広義に電波戦でしょう。
狭義の「電波戦」ですと、無線通信の妨害、攪乱、欺瞞、電波航法システムの使用とそれに対する妨害、レーダーの使用とそれに対する妨害、攪乱、欺瞞、逆探知などがあると思いますが。
OPD
- あ、もう補足なさっていましたね。失礼。
>夜間爆撃時の航法支援
B-29について言えば、航法・爆撃管制用のレーダーを装備していたので、日本の海岸線や河川・湖沼の地形などから爆撃目標を捕捉していました。そのため、内陸部で顕著な地形的特徴の無い都市、例えば会津若松などは夜間爆撃の目標からは除外されていました。
初期には、優秀な航法士とレーダー手が搭乗した先導機が電波誘導することも試みられたようですが、あまり効果がなかったようです。(日本側が妨害した、との記述があったように記憶しています。)後の夜間空襲では、先導機が投下した焼夷弾(100ポンドのM47A2)の炎を目標に投弾しました。
ちなみに、ドーリットル空襲の際は、中国大陸の飛行場に着陸させるためにビーコンで誘導する計画だったのですが、現地との調整が遅れて実施できなかったようです。
対レーダーとしてはチャフの撒布程度だったようで、'45年3月9日の「東京大空襲」などには電子戦機(ERB-29?)が随伴して情報収集を行っていますが、対抗措置(妨害電波の使用)はとっていないようです。
一方、日本側は、B-29のマリアナ基地進発に関しては、通信諜報である程度状況を把握していました。
http://www.page.sannet.ne.jp/mori-y/b-29.html
OPD
- 直接には関係ありませんし、その方も戦後に入られた方なので、2重の伝聞になりますけど、つい先日、元NHK職員の方から伺った話です。
電波傍受による航法に利用されないために、NHKの放送電波を全国で統一したとの話です。
tomo
- >5
その話、もう30年近く前になるかと思いますが、ある無線関係の雑誌で読んだことがあり、夜間に限って同一周波数・低出力で分散させる、というような運用方法だったと記憶していましたが、検索してみたところ下記ページが見つかりました。
http://miera.fm/radio/callsign/jamming.html
OPD