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つまらない質問ですみません。 現在の軍隊では軍隊格闘術がありますよね。(サンボや極真空手など) 旧日本軍や自衛隊などではどのような格闘技を学んでいるのでしょうか? 特に旧軍の格闘技に興味があります。必修の格闘技などはあったのでしょうか? はにまる |
- 陸上自衛隊には『徒手格闘術』という独自の格闘術があります。昭和30年代に日本拳法をベースに組み立てられたもので、総合格闘技的なスタイルながら技の構成はシンプルだそうです(スポーツ格闘技でない実戦格闘術なのだから当然か)。解説本やビデオもいくつか出てます。ちなみに警察の逮捕術も日本憲法を取り入れているようです。
あと、『銃剣格闘(銃剣道)』も武器を使用する格闘術の一種と言えなくもないですかね。陸自の銃剣術は旧陸軍と米軍の折衷とか聞いたことがありますが。
ブラック・タロン
- 旧軍の徒手格闘術といえば、軍學校における柔道くらいで、下士官兵には格別の教練科目はなかったようです。将校は幼年學校その他の軍學校で柔剣道の教育を受け、また豫備士官や徴兵検査で現役入營とならなかった者も、7年制高等學校、5年制中学、2〜3年制実業学校卒業者は柔道か剣道を體操科目で選択して身に付けていたため、中等教育以上を受けた男子の約半数は柔道という徒手格闘技を習得していました。外国人から見て、ほとんどの男子日本人が柔道という不思議な徒手格闘術をやすやすと使うという伝説は、このあたりから出てきたようです。
兵隊さんには、むしろ競技会の娯楽としての相撲のワザや、執銃者以外の兵(砲手など)に教育される銃劍と手を使った短剣術があったくらいです。
短剣術は相手が長い着剣銃で迫ってきても、こちらは片手に構えた銃劍の切先を相手の白刃にあわせ絡めて、相手の銃身の方向を外側にそらせ、そのまま銃身に沿って当方の銃劍をすべらせていき、体ごとぶつかって相手の自由を奪い刺殺するという術で、かなりの効果があったそうです。
あるめ
- ありがとうございます。
>ブラック・タロン様 自衛隊は日拳がベースの格闘術なのですね、やはり実戦格闘技
としての完成度が高いものなのでしょうね。
「銃剣格闘術」自衛隊の叔父から聞いた事があります。
旧軍と米軍の折衷ということは、旧軍には「銃剣格闘術」の類は
無かったと解釈してよろしいのでしょうか。(ひたすら突くだけ?)
>あるめ様 やはり、柔道が基本だったのですね!当時の成年男性は現在の若者
より、柔道経験者がはるかに多かったのですね。
軍学校の柔道は今のような「スポーツ柔道」ではなく、禁じ手無しの
柔道だったのでしょうか。「短剣術」ペリリュー島で銃剣片手に白兵戦
を行い大きな戦果を挙げたと聞きます。この技だったのでしょうか。
はにまる
- 日本の銃剣道は、明治の陸軍創設とほぼ同時期からのものです。
もっとも最初は、お手本にしたフランスとドイツのものに近かったはずです。
いつ頃から日本式といえるものになったかは不明ですが、
十五年戦争時の軍事教練に含まれていますので、それ以前でしょう。(^^;
鯉
- →3
軍学校の柔道そのものは、そんなに荒っぽいものと云う記述を読んだことが無いので、たぶん世間一般並だったのでしょう。陸軍生徒は将来の国軍を背負って立つ稀少な人材なので、体育面でも無理をさせなかったと云います。けれども当時の世間一般並というのが、かなり荒っぽいものだったのは、近親者の思い出話でよく聞きます。初心者が首を絞められて気絶するのは毎回のことだったそうで。
剣道は、陸式の話をよく聞きます。とにかく実戦本位で、あまり相手を叩くと、相手も竹刀を投げ捨てて「組討ー!!!」と喚いて突進してきて徒手格闘となるので、これは剣道をやっているのか、柔道をやっているのだか、なんだか分からなくなる場合もあったようです。
短剣術は、米軍式の腹を狙って横に薙ぎ払い、返す台尻で頭部顔面部を狙うと云う術にどのように対抗したのかは不明です。よほど沈着で相手の行動を予測して瞬時に隙をつかなくては短剣は有効に使えず、非常な錬度が必要なので、それで戦果をあげたというのは、きっと精兵揃いだったのでしょう。
あるめ
- タイトル忘れましたが本有ります。軍事関係のコーナーで探してみてネ。
私も柔道弐段頂戴してますが、実戦(ストリートファイト)では相撲の方が役に立ちますね。(ケンカは駄目ですよ!・・なんてね)
ぺっか