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いつも楽しく拝見しております。小生40になろうかという出戻りファンです。 さて,質問はタイガーIの砲塔の回転に関してなのですが,あえて車両関係は避けてこちらにします。 小学生高学年の頃「壮烈ドイツ機甲師団」上で‘「手動方式」であるため回転が遅い’という記述(小林源文氏の劇画)を見て大変印象深かったことを覚えています。また高校生の頃読んだ「対戦車戦」(ジョン・ウィークス著)にもPIATに関する挿話として‘ティーゲルの特色は砲塔の旋回を手動でやらなければならない’旨の記述がありました。 しかしながら近年の書物では油圧回転(非常時は手動)であったことが一般的で,また事実(自身で動かしたわけではありませんが)でありましょう。 一体いつ頃から油圧回転式であったことが明確にされたのでしょうか?20年前までは海外でも手動と認識されていたのでしょうか?またその理由(例えば当時の権威書物による)もあるのでしょうか。 小生だけが知らなかっただけでWWII当時からずっと事実はひとつだったのかもしれませんが最近妙に気になるのでどなたかスッキリさせてください。 福丸 |
- 動力旋回である事は確実です。
ですが、ティーガー1の砲塔旋回速度が非常に遅かったのも事実です。
英軍はティーガーをチュニジアで捕獲していますので、動力旋回である事は当時から知っていたと思われます。
ただし、詳細な敵兵器のレポートや対処マニュアルを兵士達に配布したかどうかは、私には判りません。
よって、砲塔旋回速度の遅さから手動であると想像していた兵士が居ても全然不思議は無いでしょうし、その話が一人歩きしたとしても、また不思議ではないと思います。
一介の一般人にも詳細な資料が入手しやすくなったのはここ10年程ですので、それ以前には、こういった出所の妖しい話が混在していたのもまた珍しく無かったのだと思います。
言うまでも無く捕獲兵器に関するレポート等やティーガーそのもの、マニュアル等が存在するのですから、権威ある書物にそのようなヨタは無かったのではないでしょうか。
SUDO
- >福丸さん
ティーガ―は確かドライブシャフトから旋回用の動力を取っていたと思いますけど?
なかがわ
- 私も福丸さんと同じく、「壮烈!・・」を読んで手動旋回と信じておりました。
ところが、小林氏は後の作品「ハッピータイガー」においては、ティーガーの砲塔を
動力操作として描写しております。
なぜなのか不思議だったのですが、某所(wにて御本人に直接お伺いしました。
「「壮烈!・・・」を描いた段階では、そこまで調べていなかった」
というお答えでありました。
名無し三等兵
- 大変遅くなってしまいましたがSUDO様,なかがわ様,名無し三等兵様,レスありがとうございました。
ひょっとしたら,その昔に著名な戦史家が記した「WWII戦車年鑑」みたいなものがあって(SUDO様スミマセン,私が表現したかった権威書物とはそういうものでした),その中に‘ティーガーIの砲塔は手動旋回’みたいなことが書いてあって,それをその筋の方々はバイブルのように扱っていたのかなとも想像していたのですが…。また,なかがわ様の指摘のようにドライブシャフトから油圧旋回装置を介して動力を取っていたことは近年の書籍(モーターブーフ刊「ティーガー戦車」日本語版)に書いてあったのですがはしょって油圧旋回式と書いてしまいました。重ねて表現不足・不良をお詫びします。
あと,質問をアップした後でこのサイトで知った小林源文氏のサイトで直接聞きゃ良かったんだと思っていましたが,まさか直接お聞きになった方がおられたとは。名無し三等兵様,羨ましい限りです。私にとりゃ「壮烈…」がバイブルみたいなもんでしたから。
いずれにせよ皆様ありがとうございました。
福丸