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帝国海軍の見張り員は特別な食事と訓練で抜群の夜間視力を誇ったと聞いていますが、具体的には何をしたり食べたりしていたのでしょうか?最近視力の低下が著しいので知りたいです。(「どっち」から質問移転しました。) でかーる |
- 『戦陣医学』橋爪恵 著 文松堂書店 昭和18年2月 に下記の如く記載されています。
1)兵に於いてはビタミンA減少症を有するもの比較的多数ありと思惟せられ、殊に野菜の不足せる場合には、斯かる者が極めて多数有り。演習或いは廠営等によりて夜盲症患者の多発するは其の原因単に一時的のものにあらずして、一般に兵食にビタミンA充分ならざるために体内のビタミンA貯蔵量の減少に因る場合多しと思惟せられ、兵に於けるビタミンA補給は尚一層研究を要する点ありと思惟す。
2)兵食に於いて青菜類、人参はビタミンAの補給源として極めて重要なる食品なり。
3)夜盲症にして肝油の服用により軽快せざる場合にビタミンB剤の大量服用により速やかに軽快に治癒する場合有り、ビタミンA及びビタミンBは互いに密接なる関係にあるものゝ如くして、肝油を投与する場合はビタミンB剤を之に用ふる方可なるべし。(中略)
また第一次世界大戦に独逸の所謂Uボートの活躍を見たのは其小潜水艦内に充分なビタミン食殊にA,B,C劑が満載されてゐたからでもあった。B,CとともにビタミンAは「視力ビタミン」と言われるほど戦争に不可欠の栄養素である。特に海戦に於いて「薄暮視力」の重大さは軍陣医学が夙に指摘してゐる。
(注 ビタミンAの不足は夜盲症を発症させます。また肝油にはビタミンAが豊富に含まれています。)
回答としては、的を射ていないかも知れませんがご参考までに。
roht
- 「驚異の視力4.0」とか言うけど、視力について下のHP参照。
実質的な視力の差で言うと、視力0.1と0.2の差の方が1.5と2.0の差より余程大きいということ。
視力4.0って、そう驚異的なことでは無いように思えてくる。普通の検眼表に2.0までしかなく、本々それ以上の視力を持っていても検査結果は2.0として表示されていたのかもしれん。
http://www.uedaganka.or.jp/uec/eyesight/eye5.html
アリエフ
- なるほど・・・ありがとうございました。
当時からビタミンと身体機能の関係がわかっていたとは驚きです(というか、無知でした)ビタミンA・肝油なのですね。
視力4.0の謎もわかりました。倍じゃないってことですね。
参考になりました。
でかーる