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初めまして。 いきなり何ですが、架空世界の事を質問する事をお許し下さい。 「旭日の艦隊」や「スーパーロボット大戦」で説得された敵が裏切ると いうシーンがよく登場します。彼等の機体は識別信号や国籍マークを変更すれば 問題無いと思いますが、本人の意思とはいえ、元敵兵を戦闘に投入するのは 「捕虜の戦闘参加」とみなされ、重大な国際法違反になるのではないのでしょうか。 虎狼 |
- 独ソ戦で投降した元ソ連軍兵士の中で、ドイツ軍について闘った者が結構いたんじゃなかったっけ。カルムイク人部隊とか・・。第二次大戦直後の中国国民党軍と共産党軍との内戦では、前者の大多数の部隊が蒋介石見限って投降したり、共産党軍と共に戦ったりしていますが。
投降した元敵軍兵士が志願して自軍に加わる、ないしは連合して戦うようになった時点で、捕虜とはみなされなくなるのでは。
アリエフ
- 捕虜に対して「軍事的性質または目的を持つ」作業を強制することは、捕虜の待遇に関するジュネーブ条約50条で禁止されていますが、禁止されているのは「強制」ですから、捕虜が志願して軍事的役務に就くことは禁止されていません。
また、抑留国が捕虜を解放することは自由ですから、自国軍に加わる捕虜を解放することも問題はありません。
ただし…、
母国との戦争に参加した元捕虜は、母国の法律上は利敵行為となります。たとえば日本なら「外患援助罪」(刑法82条「日本国に対して外国から武力の行使があったときに、これに荷担して、その軍務に服し、その他これに軍事上の利益を与えたものは、死刑又は無期もしくは二年以上の懲役に処する」)になります。
基本的には国際法の問題というより、捕虜等の個人とその所属する国家との国内問題でしょう。
カンタニャック
- どうもありがとうございました。実例があったのですね。
虎狼
- 上のお礼に追加です。法的解釈をありがとうございました。
虎狼
- 実例ですが、たしかインド国民軍の兵士は裁判で無罪を勝ち取りました。
(捕虜になった時点で義務消失、あとはチャンドラボーズのインド軍に志願。どんな理屈だか細かいことは忘れました)
部外者