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「日本軍の小失敗」など三野正洋の著作のおかしい点を教えて下さい。 高木狭摩 |
- 他の軍事関係の本と比較して読んで自分で考えてみては如何でしょうか?
アリエフ
- 私、三野正洋さんの本、好きですよ(笑)
この方の使用している資料がどこまで信用できるかは私には判断できませんが、
根拠として示された資料から結論が導き出される過程で、{あれ?」ってところはよくあります。
特に
「○○○が○○○であることなど当然のことである。」
とか
「○○○すれば○○○となることなど我々アマチュアにもわかる」
といった言い回しに注意すると、かなり強引で自分勝手な理論展開をしてるのに気がつきます。
どんべ
- ここに出てますhttp://homepage1.nifty.com/SENSHI/ad/k5.htm
だいたい「日本陸軍の95%以上が歩兵だった」と信じてる人が戦史についての本書いちゃイケナイでしょう。
モーグリ
- 図書館から三野氏の本を借りてきたので、目に付くところから間違った部分を指摘します。
まずは『ドイツ軍兵器の比較研究』から
◎「WW2で日独海軍だけが保有していた水雷艇だが、米護衛駆逐艦と比較して建造目的が不明確」としているが、独水雷艇はヴェルサイユ条約対策で建造された軍艦で実質的には小型駆逐艦。護衛駆逐艦では比較が不適当。
さらに言うと仏伊海軍にも「水雷艇」という艦種は存在します。
◎独海軍のワルター機関を賞賛しているが、あんな危険な代物はとても実用化できません。
◎「独軍の火砲に18とあるのは1918年に開発されたから」とあるが、それはドイツがヴェルサイユ条約逃れのためにわざとそうしただけで実際には30年代に開発されています。
◎独ジェット機のエンジンの寿命の短さや事故率の多さについてまったく触れていません。
◎「FH18、15cm野砲」とあるがFH18は10.5cm砲と15cm砲の二種類存在します。
◎「パンツァーシュレックは威力があるが携帯性や射程でバズーカに劣る」としてるが、朝鮮戦争の戦訓から言ってバズーカでは独軍の仮想敵T−34を撃破不可能です。
『日本軍兵器の比較研究』では「M1ロングトム155mm砲はカノン砲・榴弾砲兼用」とあるがこれもウソ。ロングトムはカノン砲で別にM1、155mm榴弾砲が存在しています。
また「日本は対戦車ロケット弾を開発できなかった」としてるが、実際には「ロタ砲」を開発、本土決戦用に配備しています。
モーグリ
- 欠陥を論うようになるのは如何でしょう。
それが全てでも本質的な問題でもないと思います。
BUN
- まあ、一応弁護を。
ワルター機関もジェット機もいわいる新技術です。技術屋出身の三野氏は「ドイツは徹底的に新技術を開発した」という点に高いポイントを置いているのでしょう。同時にバズーカ砲については「持ち運びに便利」、つまり「兵士の事を考えて作ってある」という点が好評価の理由なのでしょう。この人の著書はかなりそういう傾向にあります。
それよりも私はビスマルク級を「日本の戦艦大和、武蔵、アメリカのアイオワ級4隻を別にすれば最強の戦艦」と言っている辺りに興味があります。(私もこのサイトや真実一路を知らなければ、そう思っていたと思いますが)
12式戦爆
- アルンヘム(Arnhem)を全部「アルンヘルム」と書いてるのがすごい。
無能正洋
- >モーグリさん
バズーカについては、長期の保管で炸薬が劣化し、所定の性能を得られなくなっていた、との説もあります。
勝井
- >7
かの超大作映画「遠すぎた橋」を観ると
そう聞こえないこともないです
ななし
- 私のような新参者でしかも浅学非才の輩が口をはさむのは、おこがましいのですが、意見を述べることをお許しください。
以前、このAns.Qに、三野正洋氏について、他の方がほぼ同様の質問をされていたことを覚えております。そのときはまだ誰も回答されないうちに質問者の方が、「考えてみると不適切な質問ですね。削除をお願いします。」との趣旨の自己レスをつけておられました。私はそれを見て大いに感心し、またその方に対して敬意を覚えたことを記憶いたしております。
その方がなぜ「不適切な質問」と思われたかはわかりませんが、愚考いたしますところ、
1、ネットは凶器であり、個人の人格攻撃に結びつく可能性のあるような使用はTPOを選ぶ必要がある。ここAns.Qはその点でふさわしくない。
2、三野氏のファンがそうだというわけでは決してないので、あくまで一般論ですが、特定人をまるごと否定するかのような質問・回答がなされた場合、それを見て怒った人がサイトの妨害をしようという気になるやもしれません。もし万が一そうなると管理者の方にもみなさんにもエライ迷惑が掛かりますね。
3、そもそも数行で答えられる範囲の質問でもありませんから、その意味でも問題ありですね。
以上が私の思いつく範囲の理由なのですが、いかがでしょうか?そんなわけで私はこちらでは「誰それさんの誤っているところはどこか?」とか「〇〇という本の間違いは一体いくつか?」などの種類の質問はしない方がいいし、そのような質問があったら、その旨告げるべきではないかと理解いたしております。
いや、もちろん、自らの見解を著作と言う形で公にしている以上、合理的な批判については著者はそれを甘受せねばならないのは当然でもあるのですが、ネットの場合みなさん匿名なわけですし、本人には抗弁の機会は与えられていないわけです。ですから、個々の記述に関して言えば問題にされるのは大いに結構だと思いますが、特定人の仕事についてまるごととなると、たとえ真実に基づく批判であるとしても、「桶の中の魚を撃つ」のにちょっと似ていませんか?いついかなる場合でもいけないとは思いませんが、場所を選ぶ必要はあると考えます。
ところで、三野氏の場合、おかしなところというのは、「誤り」であっても「ウソ」ではないですよね?謎の「ボクのペンタゴンの友人」とかが出て来ないんだから、むしろ良心的な方ではないでしょうか?私は三野氏よりずっと有名で社会的影響力の大きな3人について、情報源として実在しないウソの人物をデッチ上げた疑いを持っています。数や程度の差こそあれ、「誤り」は人間誰しもあります。私なんか、間違いだらけ、恥だらけの人生を送っています。「ウソ」はついてないのだから、三野氏の場合誤りがあるとしても、罪は軽いんじゃないでしょうか。
ただ、一般論として、間違いの多い人というのは、自分が知らないということを知らないものです。よく人の話を聞き、よくものを尋ねる人は過ちは少なくてすみます。ネットでの質疑応答や議論はそのための手段の一部に過ぎませんが、こちらのサイトには博学と深慮を兼ね備えた方々が大勢見えます。代金をとって本を売るのだから、本を書く人はせめてこちらの質問者くらいの労は惜しまないでもらいたいとは思っております。
りんちゅー
- 横レスですが
2ちゃんねる軍事板「軍事版書評スレッドII」でここの三野批判の内容がコピペされてますよ。
念のため。
匿名
- マジで戦友会の人が激怒してるよ>三野。
無茶苦茶な内容(WW2で日本軍が防弾チョッキを採用しなかったから無能だ、とか)で戦争の本の書き散らしているから。
散々印税でぼろ儲けしたんだしネットで袋叩きにされた方が本人にとってもいい薬でしょ。
無能正洋
- http://www7.gateway.ne.jp/~swtamura/minaosu23.htm
まじめな研究書でも三野のデタラメな記述を信じて「日本軍の95%が歩兵」「連合軍は防弾チョッキを採用していた」と書いています。
しかも小説ならまだしもノンフィクションで書かれており影響力は非常に大きいです。
誰かが一度大上段から批判すべきだと思います。
モーグリ