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あるサイトに「地政学は根拠のない間違った学問だ」と書かれていました。地政学とは一体どういう学問ですか?地政学に信憑性はあるのでしょうか? モーグリ |
- 検索エンジンで出てきましたhttp://le080.let.kumamoto-u.ac.jp/000817gpo.html
どうもナチスとのからみで批判的に見られてるみたいですね。
個人的見解ですが、現在の視点から見れば根拠無し・信憑性に欠けると言える学問かもしれません、しかし提唱された当時の状況を鑑みれば言下に否定するのも短絡的じゃあないかと・・・・いろんな角度からいじくり回して考えて見るのがよろしいかと思います。
閃空
- 例えば「沖縄は地政学的に見て重要なポイントである」と言った具合に、ある程度特定の地域について、海洋と陸地の形状(地形、地勢)と国境とを対比しながら軍事的重要性について論じる場合には有効な考え方でもある。ただ、地図を見れば誰でも思いつくようなものであるが。地政学上、ロシアが本来的に陸軍国だとか、同国の南下政策が言われるのも、同国周辺の海と主要港湾の位置を見れば、自ずから理解できる。
ただ、国際経済・流通の実態や資源の分布状況を無視して、全世界的な一般原則を打ち立てようとなると無理が出てくる。大体、モンゴルやムガールといった中央アジアを中心とする大帝国の覇権争奪の状況からの類推(大陸の中心が重要地域であると言う概念)を、現在の近代国家による総力戦体制にそのまま応用しようとするのが間違っている。モンゴル帝国の時代に中東から石油が大型タンカーで運ばれていたかな?
アリエフ
- 完結した荒巻義雄氏の「艦隊」シリーズは、地政学への理解なしに読破は困難です。
最近、古本屋で1冊100円(TT)とかで売られてますから、
仮想戦記ブームの火付け役、この機に読んでみても面白いかもしれません
勝井
- う〜ん、荒巻氏の本には、地政学を我々市民に啓蒙するという目的があったのですか。俺も勉強のため読もうかな。
tackow
- 軍事と全く関係のない便乗質問ですがお許しください。
私は梅棹忠夫の生態文明史観もある種の地政学の分野に入る(もちろんそれ以前に文明論ですが)と漠然と考えていましたがどうなのでしょう。
山奥の人
- 以下は私見です。
どんな似非学問にも一筋の真理は含まれているものです。
この場合、真の科学かそうでないかをより分ける方法として
「科学を科学でないものからより分けているのは、姿勢である。」
というSF作家フレデリク・ポールの言葉は重要だと思います。
その学問・科学を確立し受け継いできた人々の姿勢ははたして
誠実で真摯であったのか?
ここから考えるとハウスホーファーなどナチス政権下で権勢を振るった
学者(というか思想家?)の学術体系にどれほどの真理があるのかなあ?
と疑問に思ってます。
たまたまナチス政権の政策に合致し、また以降のさなざまな機会に
色々な人々に(都合の良い時だけ)引用されてきただけだと思っています。
タイ駐在員
- 梅棹忠夫の『文明の生態史観』や『銃・病原菌・鉄』なども広義の地政学だと思います。古代の文明発達史に空間の広がりにともなう情報伝達の格差や、利用できた動植物資源の違いは無視できないそうです。ただし情報、交通の発達した近代以降には当てはまらないし、無理に当てはめると人種差別を作りかねません。
例えば、アフリカ大陸中央部以降には家畜にできる動物はいません、ツェツェ蝿生息地を豚や牛は越えることが出来ませんでした、シマウマ等は家畜に出来ません。故にアフリカでは北部を除いて、牧畜とそれに伴う文化は発達しませんでした。これは純粋に地形が原因です。しかし『アフリカの人は真面目に働かなくても生活出来た』となり『熱帯地方の人は働なくてもよかったので怠け者になりやすい』となります、これも地政学と言われてきたのです。地政学が正しいかどうかそのつど判断していくしかありません。
SINYA
- >4
あそこまでイっちゃった紺碧だけは勘弁して下さい。
いくら地政学でもドイツ軍が中央アジア経由で中国へ侵攻することはないでしょう。
モーグリ
- 地政学を唄った俗書は多いですが、「地政学は根拠のない間違った学問だ」は極論です。
類似分野で、政治地理学や歴史地理学などがあります。はっきり言うと政治と地理の影響云々といったらピレンヌやブローデル、最近(といっても随分前ですが)ではウォーラスティンも言及しています。かなり前に読んだのでこれだと特定できませんが政治地理学入門だったかという本に地政学がWWII時のドイツの様に政治的に利用される傾向があるとか記述がありました。地政学、政治地理学、歴史地理学などで検索してみて図書館で本を借りる事をお勧めします。
いおーじま
- 勝井さん。荒巻氏の本は読破するためには地政学以外の物を要求されると思います。あと荒巻氏の本で地政学を云々するのは・・・
いおーじま
- http://opac.city.ichikawa.chiba.jp/cgi-bin/Swwwsvis.sh?0+668+2+1+0+57458+0+1
と言う本に地政学についてのページがあります。この本を参照にするのが言いと思います。
いおーじま