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こんにちわ。 最近、はじめて「トラトラトラ」をみたのですが、 映画中、日本海軍の空母からの発艦シーンなどはどのように、 撮影されたのでしょうか? あと、あの映画ででてくる戦闘機、艦爆、艦攻はやはり本物をつかっているのでしょうか? yuu |
どんべ
脚本を読んだ退役軍人連中が「この映画は日本をヨイショし過ぎている。そんな映画のために、海軍の空母を貸すなんて、おかしいではないか!」とイチャモンをつけ、ロケ撮影が危ぶまれたこともありました。
それから・・・。
劇中に出演している軍用機ですが。
原則としてアメリカ軍側(B17、P40)は実機です。ただし、地上掃射を受けて爆発・炎上するP40はグラスファイバー製の偽物です。
対して日本側は、既存の練習機を改造した偽物です。零戦はノースアメリカンAT−6テキサン、九九艦爆と九七艦攻はBT−13を改造したものです。なるべく実機の雰囲気を出そうと努力していて、考証に基づいた塗装やマーキングがなされてます。
この内、九九艦爆役と九七艦攻役のBT−13は、『パールハーバー』にも出演してるそうです。
ツカドン
因みに本映画作成に協力した空母は2隻で、赤城(日本空母)役でCVS-10ヨークタウン、米空母の
エンタープライズ役でCVS-14タイコンデロガ(撮影時期はCVA-14かも)が登場しています。
大塚好古
攻撃隊発艦の寸前までは日本で作成した赤城の飛行甲板のセット(ヨークタウンと整合性を持たせるためなのか、なぜか艦橋が右舷側についています)にT6を並べて撮影しています。で、「発艦始め」で板谷少佐がキャノピを閉めた直後から、黎明のヨークタウンにバトンタッチされるわけです。良くみると整備員の手信号が米海軍式ですし、声援を送ってワイワイ騒いでいる整備員たちがとんだりはねたりしているのも、アメリカ人らしくて微笑ましいですね。でも俯瞰シーンでいきなりエセックス級のデッカイ構造物が目に飛び込んでくるのは、ちょっと興醒めな気がしないでもありませんが、まあご愛敬ということで…。
匿名子
さすがにゼロ戦は本物じゃないようですが・・・(笑)
どうもありがとうございました!!
yuu
旧日本海軍機についても当初は本物を使うという意向があり、20世紀フォックスは南洋の諸島に
旧海軍機の残骸収集に行ったという話が当時のパンフレットに記載されています。
しかしこの方法ではいかんせん手間と時間と費用がかかりすぎるため最終的にはT-6等の改造で
終わりますが、改造零戦の一部パーツはその時に収集した零戦のパーツから型を起こしたという話があります。
あの映画に20世紀フォックスが如何に力を入れて作ったかが良く解る話ですね(もっともプロデューサー以外は
余り力を入れないで作りたかったみたいですが…(笑))。
大塚好古