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320 よく欧州戦史でバトルオブブリテンやエルアラメインがのるかそるかの大決戦で、
幾つもの「転換点」なるものが出てきますが、これってそんなに重要でしょうか。
また大西洋の潜水艦戦が大戦の勝敗を決するものだったってんなら、
海軍なんて対潜水艦戦と通商破壊の二つだけをやってりゃあいいんですか。
毛沢豚

  1. 長くなるので自己フォローで私見を述べます。

    イギリス人の書いた第二次大戦って、まるでバトルオブブリテンやエルアラメイン
    がさぞかし重要な戦いで、それがナチスドイツ打倒の決め手だったような物言いだ。
    馬鹿を言ってはいけない。だいたいドイツは対英戦にはあまり力を入れてなかった。
    イギリスが使ってた主力兵器の大半はアメリカ製。大西洋のUボート戦なんて
    イギリスがアメリカのレンドリース受けるための補給路確保の手段でしか無かったのだ。
    口で「英ソ同盟・ドイツ打倒第一主義」と言ってながらいつまで経っても
    第二戦線(フランス上陸)をやらず、実質はイタリア打倒第一主義だったのだ。
    1944年夏からはようやくアメリカと共に対独反攻を始めたのだが、
    もうクルスク戦でドイツ軍の東部攻勢が再起不能になってから一年も後だ。
    更に英陸軍モンゴメリー指揮の「マーケットガーデン作戦」は無残にも失敗していた。
    これは米陸軍パットンがバルジ戦でドイツ軍を全滅させたのとは全く対照的だ。
    こんな「大英帝国」じゃあ、戦後になってもさびれていく一方だったのは至極当然。

    毛沢豚

  2.  何度も申し上げておりますが、質問というよりすでに立派な考えがあり、ひとつの「主張」と読み取れますので本サイトの議論ボードが相応しいでしょう。ここで扱えるのは数行の文章で回答可能な範囲の質問に限られます。
     また、あくまでも続きは議論ボードですが、パットンは独軍を全滅させてはおりませんし、バルジ戦の主役ですらありません。双方の損害もさほど大きな差がありません。リサーチは丁寧に行うべきです。
    BUN

  3. 「参謀 下」(児島襄 文春文庫)のP119より引用
    アルデンヌ攻勢は、1945年1月28日、ルントシュテット元帥の撤退命令で終了した。
     ドイツ軍は、米英軍に死傷者7万5千人の打撃を与えたが、
    自分たちは死傷約十万人、戦車八百台、飛行機約千機の損害を受けた。
    この損害は、ドイツ軍にとっては再起を不可能にする痛手であり、その後は、
    東西からの挟撃に押されて、壊滅の時を待つだけとなった。

    #「指揮官 下」(児島襄 文春文庫)のジョージ・パットン編に、
    #この戦いにおける彼の活躍ぶりが描かれてます。


    毛沢豚

  4. それでは米第一軍は何をしていたのでしょうか。
    また、独第六戦車軍が戦力を維持したままハンガリーに転戦出来たのは何故ですか?
    パットンの第三軍はバルジの南方の独軍の攻撃正面から外れた南部地域でのみ行動していますが、それで何故「主役」たり得るのでしょう?
    根本的に誤解があります。
    BUN

  5. そのことを、書いた人の立場と、用いた(知り得た)情報の中での判断
    と考えた方がいいと思います。特に政治的なプロパガンダや、愛国心
    (自虐であることもあります。)などで、彩られた部分も多くみられる
    と思います。
    特にWW2の東部戦線なんて、全く実際のところ双方語らず状態で私なんか
    興味があっても、分かったような勘違いさえできない状態です。
    何が転換期か、何が一番重要なのか、まだまだ情報不足だと思います。
    でも裏を返せば、まだまだ私たちも前には、未だ見知らぬ興味深い真実が、
    いっぱいあるに違いないと個人的には思っています。
    ご自身で、いろいろ調べられて、徐々に自分自身の考えを築き上げてゆくのも
    楽しいと思います。(そう正解は一つだけではないとおもいます。)
    バウアー中尉

  6. >また大西洋の潜水艦戦が大戦の勝敗を決するものだったってんなら、
    >海軍なんて対潜水艦戦と通商破壊の二つだけをやってりゃあいいんですか。

     まあ、海軍の存在意義を極言してしまうと、味方(兵力輸送、物資輸送の船団。陸上の味方とその財産。)を海上の脅威から守り、敵の各種船団、艦隊を撃退することなのですが……。議論や喧嘩をふっかける訳ではありませんが、この点に関してのみ書き込みます。

    ・イギリスや日本の本土は海上交通路から送られてくる物資が無ければ、戦時の生
     活も経済(特に工業)も成り立たないし、武器、燃料、弾薬のみ輸送していたわ
     けではない。
    ・反対に、独や米は海上交通路が無くてもかなりのていど自給できる。(米の場
     合、流通の停滞が致命的な混乱に繋がる恐れはありますが)
    ・陣取り合戦において、海上兵力は敵味方の上陸場所への兵力集中が容易。

     以上のことと、実例(WWI.II)を考えていただければ答えが出るかと。要するに相手と場合によりけりです。
     大西洋に関する評価の場合、どの程度の損害までならイギリス本土はやせ我慢できたのか、その限界を大きく見るか、小さく見るかの問題かと。そりゃ、100%封鎖されれば間違いなく限界でしょうが、できたこと無いし、なにせ本当に限界を超えた事がないもの。人口も経済活動も絶えず変動しているから、昔のデータは単純に引用できんしね。限界の見極めは困難です。
    tomo

  7. バルジ戦好きのSHIです。
    >4
    某ストーリーでは『ドイツ側の主役』だった、という『パイパー戦闘団』が、『アメリカ軍側の主力のパットン第三軍』と戦火を交えたという話も聞きませんね。
    確かに、エイブラムス中佐とマッコーリフ准将の握手の場面は、胸打つものがありますが。

    SHI

  8. 5>だからさ、同じ「バルジ攻防戦」でも本によって記述が違うのは当然でさあ、
    戦史としてどれが一番信頼できるのかはここでみんなで話合えばいいでしょ。
    違ってたなら違ってたでここがこう違っていると別の史料を示せばよいことで、
    何もある特定のメディアを敵視したり罵倒したりすることは無いんです。

    aaa

  9. >aaaさん
    >何もある特定のメディアを敵視したり罵倒したりすることは無いんです。
    5の書き込みに敵視や罵倒と思われる点はみられませんが?
    yuji

  10. ↑いや、aaaさんは、5番の最初の4行を論拠にしようとされているだけです。
    にしても、ここでも、議論ボードでも、特定のメディアへの敵視や罵倒があったとは思いません。メディアへの接し方に疑問が呈されただけです。つづきは議論ボードで。


  11. ↑ごめんなさい。
    ×最初の4行。
    ○終わりの5行。


  12. >10
    片さん、了解しました(^^)。
    yuji


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