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WW2の飛行機に関する書籍は何故洋書の方が圧倒的に充実しているんでしょうか? 飛行機マニアの層が欧米では厚いのでしょうか? エラガバルス |
そりゃ日本以外の機体については各々の国の資料の方が詳しいでしょ。
勝井
洋書の方が圧倒的に充実している理由としては、基本的に大戦時の軍用機を模型の資料以上の視点で取り上げる姿勢が日本には無かったことが大きいでしょう。今でも初心者が頼りにできる資料が「モデルアート増刊」だったりするのですから。
欧米では日本より20年程早く、模型の資料以上の領域にまで立ち入ったリサーチが行われるようになったのです。飛行機の世界ではようやくその差は埋まりつつありますが、遅れて発展した戦車のジャンルでは格差は更に大きく、外国艦船ファンの絶対数が少ない艦船の世界では国内出版物は全く問題にならない程の差をつけられています。圧倒されていることにファン界自体が気づいていない気配すらあります。
BUN
無茶苦茶厚いです。アメリカは飛行機雑誌に「B-25 売ります」「P-40 のパーツ求む!」「L-39 ジェット練習機大量入荷、状態良好」なんて広告(もちろん全部実機)が出ます。もっとも、こういった軍用機(warbirds)マニアは時間と金と情熱を持て余した一部の特殊な存在であり、その下層には日本と比較にならない位裾野の広い民間航空「ジェネラル・アビエーション」の世界があるのですが。
ささき
知人に日本における軍用車両の某大家がいらっしゃるのですが、家へうかがうと、ジープのパーツとかゴロゴロしている。フィリピン当たりからモノを入れて、パーツの売買までやってらっしゃる。ああいう本物に触れる機会の大小って、影響力ありますよね。
海外の場合、まず本物を扱う土壌があって、その上に模型なんて余技があるような気がします。
片
BUN
片
欧米、特に米国での飛行機ファンの層の厚さはWW2の戦勝国であり、かつ戦後もかなりの規模の空軍を維持し続けており、大量のVeteransのいることが主な原因のような気がするんですが。あと自家用飛行機の普及率が日本とは比べ物にならないですね。
日本の場合、例えば書泉ブックマートなどに行くと割と若い人が多いのは模型から流れてきた人が多いからではないでしょうか?
それに対し米国の場合、自分も飛行機に乗っていた、あるいは整備していた→飛行機ファンになるというルートが多いような気がするんです。比較的年配の方のサイトも多いですよね。
エラガバルス
(N)
最近の若い人はきっとゲームから流れてきてるんですよ。(大○略シリーズとか・・・)
TS29
1.欧米においては「ビンテージ・コレクション」というものが一つの文化として存在するため、その対象の一つである「第二次大戦機」というジャンルが一般社会に受け入れられている。たとえば、日本における自動車文化のように。
2.日本においては、戦争そのものだけでなく「戦争に使われたものは全て『悪』」という概念が支配的となってしまったため、「第二次大戦機」と言うものに興味を示す者を「不届き者」と見る傾向がある。
要するに、需要がないから供給されないということでしょう。
もう一つ忘れてはいけないのは「出版社も商売なんだから売れない本は出版しない」ということでしょうね。だから、人気のない機種ほど本が少ないのではないでしょうか。
胃袋3分の1