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日露戦争で正露丸が多くの兵士の命を救って正露丸って名前らしいのですが実際は正露丸どのくらの人の命を救ったのですか? hare |
BUN(薬屋の息子)
内臓の不調ってのはけっこう体力を奪うものです。栄養吸収の妨げにもなりますし。
で、正露丸の胃腸薬としての効果は有名かつ信頼のおけるものです。ですから、凍傷とか過労とか栄養失調とかが原因で死ぬ人の数はそれなりに減ったはずです。
つまり、正露丸が人命を救うとしたら、それは間接的な形で行われることになるので、正露丸のおかげで助かった人数は数量化できません。
FIX
Sampon
AJOR
AJOR
ところで、第二次大戦末期までは「正露丸」でなく「征露丸」でした。もちろん、日露戦争生まれの薬、「憎っくいロシアをやっつける」の意味です。
大戦末期、どうしようもなくなった日本の上層部はソ連(ロシア)の手を借りて連合軍側と講和に持ち込む画策をしようと図りました。
そのとき、先方の要求か、日本政府の密かな働きかけか、存じませんが、「征伐はまずいよなあ、正しいロシアにしようよ」となってあわてて改名されました。
というのは、あくまで私の記憶と私の解釈です。現在の会社幹部も否定するかも知れませんなあ。
ほかにも「エビオス」が「恵日錠」になったり、というのもあるんですが、こちらは経緯不明。
藤縄
ちなみに正露丸の主成分であるクレオソートは劇薬です。外国では、とてもじゃないけど販売許可が下りない成分です。日本でも、とある消費者団体が、正露丸の販売停止を厚生省に訴えたことがありました。
あのラッパのマークの由来ですが、木口小平とするのが一般の見方のようです。もっとも、ラッパのマークをパッケージにあしらってるのは、大幸薬品のみ。大幸薬品が、なぜラッパのマークを使ってるのかは不明です。
それと、征露丸が正露丸に改称されたのは終戦直後です。戦勝国であるソビエトに気を遣った厚生省免許官庁の行政通達により、一斉に正露丸になってしまったとか。けど、今でも征露丸の名前で売ってる会社もあります。日本医薬製品製造株式会社です。歴史の教師から、教材に使いたいとの問合せがあるとか。
より詳しく知りたい場合は、『マッカーサーと征露丸』(町田忍著/芸文社)をどうぞ。正露丸に関する興味深いエピソードが紹介されてます。
ツカドン
六郷の3坊ちゃん