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英語ではドイツ皇帝は「Kaiser」、ロシア皇帝は「czar」、トルコ皇帝(及びイスラム諸国の国王や皇帝)は「sultan」なのに、なぜ日本の天皇だけは「Tenno」ではなく皇帝と同じ「Emperor」なのですか?これでは「天皇は皇帝ではない」という説明に矛盾すると思うのですが・・・・・・ あと英語ではドイツ、ロシア、イスラム諸国以外の皇帝はすべて「Emperor」となるのでしょうか?(だとしたらナポレオンは「Emperor Napoleon I」かな?) ぱるぱる |
Alphabeta
アリエフ
これは帝政・王政の区別もなく、強国・小国の区別なくにです。
また対外公文書も、ただ一つの例外を除いて総て『大日本帝国皇帝』の名において書かれています。
(内国的には「朕は・・・」ですが。)
ですから、いわば究極の外交宣言・外交文書たる「開戦の詔勅」にしても
日清日露からすべて「大日本帝国皇帝は・・・」と言う書き出しから始まっています。
そう天皇の名において開戦したのは大東亜戦争だけなのです。
(先帝陛下にしてもこれ以外は対外的には『大日本帝国皇帝』を名乗っていましたが―。)
かっぱ
どちらかというと、問題は、日本語のほうにあるのではないでしょうか?
なぜ日本人は外国のエンペラー達を「天皇」と呼ばないのでしょう。
カンタニャック
で、私見としての補足ですが、「kaiser」や「czar」
に関して言えば、これの起源が「カエサル」にあることから、
帝政ローマの影響下にあった地域はこの系譜の“称号”を使うと。
さらに、天皇ですが、漢字に関しては分解解釈が分かりやすく、
また、やってて楽しいです。
さっそく、国語辞典と漢和辞典を開きましょう。
西洋の多くの地域が帝政ローマの影響下にあったのに対し、
日本は中国諸王朝の強い影響下にあったわけで
(国粋者諸君、不愉快だろうが堪えてくれ)、
さあ、分解開始だ、要約するつもりだけど
きっと長くなるぞ・・・。
天=宇宙を支配するものと考えられた神。
殷イン代には帝 (上帝) といい、
周代には天といい、荘子は造物者という。
皇=世界をとりまとめる最高の神。
秦シンの始皇帝がみずから皇帝と称したのにはじまる。
さらに、中国の皇帝は天子とも呼ばれており、これは即ち
天子=天帝にかわって天下をおさめる者。皇帝。
結局、天皇=皇帝=天子とはズバリ、
「天に代わって地上を治める者」
という意味合いになります。
ここに、封建制という概念を引っ張ってきましょう。
中国・漢代になってくると、皇帝が全世界(そう、彼等はいつでも中華一番だ)
を治めており、封土を各“王”たちに与えるという形態がはっきりしてきます。
で、時代的にも地域的にも様々なギャップがあるにせよ、これに似通った
政治形態が日本でも西洋でも中近東でも成立し、呼び名な起源はまちまち
でも、体を著すには都合のよい言葉が多発的に発生、それらが
「Kaiser」、「Czar」、「Sultan」、「Tenno」、
「Mikado」、「皇帝(ゴメン、中国語わからん)」、
「King(英国王室、シンプルで偉いぞ。
封建制の“王”とは違う意味合いを、君は感じてくれ)」
なる
“固有の称号”として固定され、それらを統括する訳語としての英語が
「Emperor」
であるのではないでしょうか?
雪風2
虎ノイ
1.天地人三才思想による、天皇氏(てんこうし)を持ってきたもの。
2.天を統べる『天帝』と地を統べる『地皇』をあわせたもの。
3.「すめらみこと」の漢訳。
のうちのどれかだと思うのですが、どうでせうか?
(多分、どれも間違いだと思うんですけどね。(^^;)
如水
木下