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224 しっかり答えて下さるのでいい気になって質問してしまいます。
戦争は科学を進歩させるってなことが言われることがありますが、
兵器に関しては、実戦に投入されるものは、その基礎研究が戦争の開始前に始められ、概ね出来上がっていたものがほとんどではないかと思うのですが、
実際の所どうなんでしょうか。
抽象的な質問ばかりで申し訳ありません。
ジャミング

  1. 理論が確立されるのと、それが、実際に形となって現われ、量産され、実用される域までに至るまでには大きな距離があります。平時、民生用の機器ろしては採算が取れなかったものでも、戦時の特例的な予算によって、開発、量産できることもある、ということです。また、機器のみではなく、その使い方、大規模な運用の実施経験によってその機器を含んだシステムが発展する、ということも有り得ます。
    BUN

  2. (半分ゴミ)
    また、重要な事項としては、「技術自体は戦前からあっても、それを使いこなせる人間の増加(及びその教育法の普及)は戦争によって劇的に進行する」ということがあるでしょう。
    そのもっとも顕著な例が第一次大戦におけるヒコーキの操縦(と製造)であると思います。
    (卑近な例:第二次大戦の日本におけるカレーの調理法?)
    Schump

  3.  以前、科学史家の(誰か思い出せない)の説を読んだことがあります。確
    かに技術の応用は発展するが、基礎的原理的(例えば物性物理など)な研究
    はむしろマイナスになるという考えでした。
     核兵器にしても物理学者はきっと他の分野に動員されたと思いますから、
    戦争中に核分裂の発見はむりだったと思います。実際、純電子的なコンピュ
    ータはジョン・アタナソフが最初の発明者であるという内容の本を読みました
    が、戦争がなければ彼が実機の最初の開発者になった可能性が高いと思いま
    した。(彼はレーダーの研究に動員されています。)
     ただ、オペレーション・リサーチのような運用に関わるものは大いに進歩
    すると思います。(これも兵器のうちだと思いますが。)
     結論として技術は進歩するが一般に科学が進歩するとはいいがたいところ
    があると思います。
    tk

  4. むしろ戦争直前までの基礎研究の結果、兵器としてものになりそうな技術を選択し、それに巨額の予算と労力を投資して実戦で使える兵器として開発生産するケースが多いのではないでしょうか。問題は海のものとも山のものともつかないように見える基礎研究の成果のうち、どれを選択するかであり、原爆の開発に関してはアメリカの方がドイツより熱心だったということではないでしょうか。
    アリエフ


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