レインボー計画は、総合作戦計画ですから交戦相手国別に独立したものではありません。対独、対日戦争計画として様々な状況を想定して幾つかの基本計画が存在する形になっています。その中で深く研究されたと言えるのは太平洋守勢、大西洋攻勢の方針のもとに立案されたレインボー第５のみで、他の場合の戦争計画は具体的に煮詰められたものではありません。多分、質問はレインボー計画以前のカラープラン時代のことを指しているのではないかと思いますが、これも対日戦を意味するオレンジ以外は具体的な形をなしているとは言い難い状態です。
ＢＵＮ

戦前の米海軍による対日戦争計画の変遷については、新潮社から出ていた「オレンジ計画（エドワード・ミラー著）」を御読みになるのが一番分かりやすくて良いかと思います。
大塚好古

質問者です。解答ありがとうございました。
さらにお聞きしたいのですが？？

アメリカ国土防衛上、対メキシコ、対カナダ（英連邦）の方が対日戦よりも
重要ではないのでしょうか？？
また大西洋攻勢方針ならば、対日戦に同等もしくはそれ以上の
対英対独戦の具体案を想定してなかったとは考えにくいのですが・・・
どんなもんでしょう？？
質問者

レインボー計画自体への誤解があります。
第二次大戦直前の１９３８年１１月に「日独伊が結合し他の欧州諸国が中立に留まることを前提として、モンロー主義の破壊と日本のフィリピン攻撃が同時に行われた場合に採るべき戦略過程の研究と見積り」の作成を統合会議が命じ、それに対する答申が「レインボー計画」です。
世界各国との戦争計画ではありません。
ＢＵＮ