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極めて初歩的な、質問で申し訳ないのですが、陸軍大学について教えてください。宜しくお願い致します。具体的には、 1> 尉官(特に中尉)からでも、受験は可能だったのでしょうか。 2> 陸軍大学を、卒業した軍人が 中尉であるというような事は有り得るのでしょうか。 roht |
- 「陸軍画報 臨時増刊 陸軍士官学校(昭和14年度版)」(復刻版)によれば、
学生は各兵科憲兵科を除く尉官の中、少尉任官後満8年迄の者にして2年以上隊務に服し学識に富み身体強健、勤務精励、志操堅確 将来発達の見込十分にして且選抜試験に合格したる者を以て之に充つ、(以下略)
と記載されておりますから、この時期であれば1>に関してはアリと云えます。
ただし、この本には、陸軍大学卒業後の処遇に関する記述がありませんので、2>についてはわかりません。
印度総督
- 1・尉官が受験するものだったようです。令達の内容はともかく、実際には少尉任官後2〜3年で受験するものだったようですね。
2・陸大を出てから昇進が速くなりますが、卒業する時点までは従来の階級年限のままです。昇進時期にきていれば陸大在籍中にも昇進します。古い少尉が行けば中尉で卒業になるのではないでしょうか。新しい中尉が行けば中尉のまま、古い中尉が行けば大尉で卒業というところでしょう。
陸大を出たら、いったんは原隊に戻って再び隊付となります。
まなかじ
- 1・2 > 大正から昭和の始めにかけては、ほとんど中尉で合格、卒業直後に大尉になるかなー、と云うのが相場だったようです。
そのわけは:
1 士官學校卒業して隊附となった当初は、初年兵教官をやらされて練兵場を駆回っているので、受験勉強などやる暇がない。2 部隊の受験推薦は部隊長がするのだけれど、一人につき数回チャンスがあるので、先輩がそれをこなす順番を待っているうち、中尉に進級してしまう。(少尉任官後4年目くらい)
3 規程があるわけではないけど、部隊長も一年に何十人も大量に推薦するわけにはいかない。また中尉連を飛ばして少尉を先にと云うのでは、部隊の和と団結が保てなくなる。
4 部隊長が見込んだ優秀な人物は、初年兵教官を早々に卒業させ閑職の聯隊旗手や部隊本部附にして昼間から十分に受験勉強させるが、それでも受験準備が整った頃には、もう本人は中尉に進級している。隊附勤務の成績も受験成績に加味されるので、3年くらいは隊附で十分に平常点を稼いでおく必要がある)
5 したがって少尉で受験と云うのは、あまり聞いた事がない。
6 陸大は平時3年が修業期間なので、少尉から進級して2〜3年の中尉(中尉になると、お嫁さんももらうので、もたもたしていると、2〜3年すぐにたつ)が入学すると卒業の頃に、大尉になる年限(中尉進級後5〜6年)がきて、原隊の中隊長(大尉)くらいで戻ってきて、翌年にはすぐに下っ端の大尉参謀や副官、課僚として然るべき司令部や官衙に赴任してしまう。
参謀は大尉が最下級で、中尉の参謀はいないので、ちょうどよい。中尉で卒業しても、(以下推測)進級序列は非卒業者より上位にランクされるので、すぐに大尉になります。
あるめ
- 印度総督さま まなかじさま あるめさま。ご回答、有難うございました。
実は 出撃した特攻隊員のなかに 陸軍大学、海軍大学の出身者が居られるのかどうかすこし調べてみたく思い質問致しました。有難うございました。
roht