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太平洋戦争において、陸戦等において奇襲を行った例はありますか けん |
- 沖縄戦などの上陸作戦は奇襲だからこそ成功したのでは?上陸作戦は最も危険を伴う作戦です。事前に上陸の日時等に関する情報が敵に漏れたりして敵が海軍艦艇をも動員し上陸作戦を大々的に妨害したら、上陸部隊は陸地と海上の両方から挟み撃ちに遭うことになり、特に艦艇からの砲撃には一たまりもないでしょう。
アリエフ
- そこかしこで起こっているでしょう。
夜襲ってのは半ばイコール奇襲だし、
もともと攻勢は多くの場合相手に悟られぬよう発動しようとしますから、
常に奇襲の可能性を探っています。
(特に日本軍は奇襲に頼りがちだったらしいですが)
師団とか軍規模の大部隊での奇襲となると、やはり難しいですが。
勝井
- そもそも奇襲をどう定義するかによりますね。太平洋戦争ではないが、1967年の6日戦争のイスラエル空軍による電撃作戦や、1973年のヨム・キプル戦争におけるイスラエルの隙を狙ったアラブ側の全面作戦のように、相手が完全に戦闘態勢を整えていない状態で、あるいは限定的な陽動作戦と思わせといて、いきなり電撃的に侵攻するようなケースをも奇襲とみなすか?
第二次大戦中でも情勢が不穏になってきて、そろそろ敵軍がやってくるかもしれない、あるいは敵軍が全面作戦を行うような徴候を見せているのに当方の防衛体制は十分整っていない、というケースはざらにあるし、敵軍の徴候が全く掴めていないという方がむしろ稀では?
アリエフ
- 定義の問題でもありますし、主観を排しきれないこの種の議論に意味が
あるかどうか分かりませんが、規模として小さいながらも戦史に残され
ていて比較的知られていて、かつまあ奇襲と言われて文句がつかないだ
ろうと思うものの一つに、米海兵隊の潜水艦による奇襲上陸作戦(昭和1
7年8月17日)が挙げられると思います。なにせ、敵襲時に同島守備隊たる
第六十二警備隊マキン派遣隊は総員ほとんど熟睡していたと言われます
ので。
今泉 淳