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45 素朴な疑問ですいません。現在でも軍服にぶら下がっている金モールは、一体何のためにあるんでしょうか?
馬鹿烏

  1. 腕に通して右肩から吊るのは参謀懸懸章または参謀飾緒、儀礼用将官飾緒のことでしょうか。それぞれの名の通りの身分を示します。良く見るとわかるけれど、必ずしも金モールじゃないんですよ。緑色の前線用のものもあり、銀色の皇族付き武官用や、海軍のみの副官懸飾があります。
    BUN

  2. ・・・副官飾緒ね。
    BUN

  3. モールって、ただの飾りだったんですね。ありがとうございます。長年の胸のつかえが取れました(^^)。
    馬鹿烏

  4.  私の勘違いかもしれませんが,以前読んだ本には,金モールは筆記用具をつるすためのものだったと書いてありました.正式には3本あり,それぞれ,黒ペン,赤ペン,鉛筆を吊ったそうです.つまり,字の書ける参謀であることを示すのが本来の目的となっていました.
     間違っていたら,ご指摘お願いします.
    となりの大トロ

  5. 飾緒(aiguillette)はナポレオン時代の野戦筆記具の名残りだそうです。
    VANDY1

  6.  追加.
     そのために,大元帥陛下は金モールをぶら下げません.ぶら下げると,自分が誰かの部下になることを意味しますからね.
    となりの大トロ

  7. 旧海軍に限定します。

    海軍服装令上(ここでは大正三年二月二十七日勅令二十四号に基づきます)、いわゆる
    飾緒については第十一条に「飾緒ハ将官又ハ参謀官 演習中臨時編成部隊ノ参謀官ハ
    海軍大臣ノ指定シタル者ニ限ル 副官 第十二条ノ者ニ限ル 若ハ皇族附武官タル佐尉
    官之ヲ佩用ス但シ将官ニシテ参謀官ニ非サル者ハ正装及礼装 第十条表特別規定ニ依リ
    夏衣ヲ用ヰル場合ヲ除ク ニノミ之ヲ佩用ス(以下略)」とあり、将官、参謀官、副官が
    佩用し、但し将官は正装と礼装のときにのみ佩用する旨定められています。また、「参謀
    飾緒」なる言葉は海軍服装令には記載がなく、俗語であると思われます。

    なお、「第十二条」には、飾緒を佩用すべき副官の指定があり、それには「海軍省副官 
    軍令部副官 鎮守府副官 艦隊副官 警備府副官 海軍聯合航空隊副官 元帥副官 軍
    事参議官副官 其ノ他参謀ヲ置カレタル部隊ノ副官但シ演習中臨時編成部隊ノ副官ニ在
    リテハ海軍大臣ノ指定スル者ニ限ル」とあり、航空隊の副官や病院などの副官は佩用が
    許さていなかったことがわかります。

    ちなみに、参謀と副官を兼務していたり、本務が別にあって兼務の参謀などの場合はど
    うするかという問題は、「海軍服装令施行細則」に規定するところがあり、参謀と副官を
    兼務する場合は本職の飾緒を用い、本職ある場合は兼職の区別によって佩用する旨定め
    ています。

    なお、大元帥陛下の場合ですが、天皇陛下の軍服(に似て非なるもの、と解釈するのが
    正しいかもしれませんが)が海軍の規定とは不整合なことは良く知られた事実ですが、
    これは海軍服装令ではなく、「天皇ノ御服ニ関スル件」(大正二年十一月十五日皇室令第
    九号)によって定められている「海軍式御服」を着用する旨定められていることに依る
    ものと思われます。大元帥陛下の正装や礼装写真がどうであったか記憶にないのですが、
    少なくとも上記「天皇ノ御服ニ関スル件」には、正装と礼装には「飾緒」の規定があり
    ます。通常礼装や軍装には飾緒の佩用に関する規定がないのは、海軍士官と同様です。

    今泉 淳


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