現在、州兵(National Guard)には、陸軍州兵と空軍州兵があります。
＃　無論、空軍が陸軍から独立する前には、州兵といえば陸軍だけでした。

もともとは民兵組織だったものが、戦時に正規軍の不足を補っている内に
組み込まれていったという歴史的経緯があり、現在では、合衆国と各州の
二重支配を受けています。戦時に合衆国軍の一部として働く一方、大規模
災害や暴動に際しては州知事の指揮下に入るという様な具合に。

現在、州兵の装備や編成については、国防総省に統括されています。
現役部隊に比べて優先順位が低いのでやや古いものの、基本的には同じと
考えて良いでしょう。
特に、湾岸戦争後には、現役・予備役・州兵の有機的統合が謳われる様に
なりましたので、差が縮まっている様に見えます。

なお、兵員の募集は、各州が主体となっている様ですが、維持費等の財政
負担については、ちょっと分かりません。
＃　余談ながら・・・
＃　州によっては、独自に色々と州兵向け優遇措置を講じているそうです。
＃　減税とか、州立大学の学費免除とか、その他にも公共サービス一般に。
露西亜艦まにあ

回答ありがとうございます。州兵のことはニュースでよく出てきましたが
いまひとつわかりにくかったので参考になりました。
露西亜艦まにあ

>> 2
むむ、なぜに私自身の名で返事が・・・。
まるで自作自演に見えるが、IPを見るとタ弾のひとりごとさんですね。
回答の名前欄は、宛名ではないのでお気をつけ下さい。
露西亜艦まにあ

蛇足
英語では、「ナショナルガード」というので「国家警備隊」と誤訳されていることがあります。
また、一部の州警察が「ステートトルーパー」と呼称しているのでこちらが州兵と誤訳されていることがあります。
正規軍の国内治安維持投入を制限する法規があるそうなので、軍の治安出動にはまず州兵が投入されることになっているようです。
いわゆる職業軍人は少なく、大半は予備役兵ということで訓練や有事の時に動員される形式のようです。（民兵組織の名残だと思う。映画ランボーはそのあたりの「雰囲気」が出てるようです。））

第二次大戦では州兵がそののまま正規軍化されたことがあったそうです。
時期によっては、外征しなくて良かったので金持ち子弟の「兵役逃れ」の手段になっていたという話を聞いたことがあります。（正規軍が外征したあとの国土防衛も任務らしい）
現在では州兵も外征の対象になっており、正規軍部隊に組み込まれるという計画のように聞いていますが、正規軍と伍して戦闘できるのか危惧する意見もあると聞いています。
湾岸戦争の時は、後方支援任務についていたと聞いています。
SAW

いまのブッシュ大統領も、
ベトナム戦争中はテキサス州航空軍（ＡＮＧ）に所属していてＦ-１０２に乗っていましたが、
これが体の良い徴兵逃れではないかと言う議論は大統領選挙中にもあったようですね。

便利少尉

↑前前回の、どちからかの副大統領候補も同じことを言われていたような記憶が。

記憶モードですが、現在の米本土防空戦闘機隊はＡＮＧが担当してると聞いた記憶が。
SAW

＞＞４　第一次世界大戦の際は正規軍が大して存在していなかったそうで州兵を動員したそうです。其の際に一番始めに出される州兵の父兄から抗議されるのを防ぐ為、アーサー（マッカーサー）の発案で各州の州兵を少しずつ集めてレインボー師団と言うのを編成したそうです。尤も、練度は異常に低かったらしく、「注目」の合図に、敬礼したり、中には伏せたりするのも居たそうです。
Ｍｋ