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407 初歩的な質問なのですが通常部隊を編成する場合1小隊は何人で構成され
るのですか、また1中隊や1大隊や1連隊などではどうなるのですか?
教えていただければ幸いです。
アルファ・ロメオ

  1. なかなか答え難い質問です。
    とりあえず、トップページの「キーワード 検索」から行ける「Ans.Qを検索」のところで「小隊」とでも入れると出てくる過去の回答を見てみてください。
    (N)

  2. 時代と軍隊によって異なるので、決定版はありません。
    ただ軍隊の組立て方から云えば、中隊の単位が基準になっていると考えると、わりと簡単にその他の単位の規模が理解できます。
    中隊は company(徒党)と云って、傭兵時代の戦術単位でしたが、その上にある単位は臨時に編成されるだけで、平時には解散となる類の ad hoc なものでした。雇主が複数の中隊と契約し、聯合して戦争してくれと依頼すれば、中隊長(頭目:captain, Hauptman)の中から大隊長が選任され、大隊(battalion)が臨時編成されるわけです。中隊数が増えると、複数の大隊に分けて管理しなければならなくなり、大隊を聯合させて聯隊(regiment)を編成するようになります。聯隊長も中隊長連の中から選任されます。戦争が終ると、高価な軍隊はすぐに解雇となって、またバラバラの中隊に分裂して新たな雇主を探すことになります。従って大隊も聯隊も当初は、中隊数・大隊数がきまっておらず、のちの常備軍時代になって、君主がお互いの軍隊を真似しあっているうちに、なんとなく決ってきたところがあります。
    常備軍の一般的な中隊には、中隊長と、その代理をする中尉(first lieutenant)、次席の少尉(second lietenant)がおり、君主から将校任用辞令を貰って、君主の名において中隊という暴力装置を管理しました。その下に兵卒どもがいるのですが、こまごまとした兵隊生活の面倒をみるために下士(辞令なしの幹部、基本的には兵卒と同じ雇人の身分)を任命し、そのなかの古株を先任下士(first sergeant)にしました。戦闘になると、将校と先任下士は、戦術の必要に応じて中隊の兵員を小隊に分割し、各々が小隊長として指揮しましたが、これも時々の状況に応じて中隊長が命令するものなので、決定版はありません。
    実際に戦闘をする時には、中隊の右翼・中央・左翼・豫備に兵員を分割すれば、小隊数が4個必要となり、中隊附将校准士官の員数も、それだけいなければならないので、それから考えれば中隊の将校・准士官数を見れば、小隊数が類推できることになります。(例えば、中尉1、少尉1、見習士官1、特務曹長1ならば4個小隊編成が可能)。
    このように戦術単位の員数は、もともとグニャグニャしたもので、操典に規程される員数や編成も、あくまで標準的な模範例を示しているにすぎず、そのとおりに実際の中隊が編成されているとは限りません。
    近現代の歩兵中隊は、約100〜250が普通で、小隊は50〜70程度です。
    大隊は第一次歐州大戰以降、4個中隊と本部で、1000名内外。聯隊は、3個大隊と本部で、3000名内外と考えれば、よいのではないでしょうか。
    第一次歐州大戰直前の英軍は、古式を残しており、1大隊は8個中隊で1000名弱、1聯隊は2個大隊(うち1大隊は海外駐屯)なんていうのもありです。
    あるめ

  3. 補足: 今次大戦中の米軍歩兵師團の詳細組織を御参照なさると、兵科によっていろいろあるので、面白いかもしれません。
    http://www.100thww2.org/100org/100org.html
    あるめ


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